チューリップ

　我が家の庭ではチューリップがこれ見よがしに花を咲かせている。

黄色を含む花は成長が遅いようで、2週間前の様子とは随分と違う。因みに2週間前はこんな感じだった。

日当たりの良し悪しも大いに関係しているとは思うが、やはり黄色を含むものは背丈が低いように思う。

　どのチューリップも全て本場の富山から取り寄せた球根から咲かせたものである。
　きっかけは、まだ親父がそれなりに元気だった頃に足を運んだ「となみチューリップフェア」だ。このフェアは「砺波チューリップ公園」で5月の連休前後に行われるもので、平常時は無料のチューリップ公園に大量のチューリップを運んで飾り付け、毎年有料で公開している。とにかく咲いているチューリップの量が半端では無く、どっちを向いても大量のチューリップの花が視野に飛び込んでくるというもので、それはそれは「お見事！」という状態なのだ。
　このフェアの時に、地元の農協が頒布している球根を注文し、それ以来連綿と我が家でも続いているのである。

　チューリップは花を咲かせ続けてしまうと球根が弱る為、我が家では2年毎に球根を新しく注文して咲かせている。
　花が咲いたら直ぐに花を切り取って球根を太らせれば翌年も咲くんだけれど、母も妻も咲いた花をそのまま楽しんでしまうので、どうしても2年目の球根は花を付けるだけの力が残らないのだ。だから、2年毎に球根を注文しなければならなくなるのである。

　それなりの出費は伴うが、やはり花が咲くというのは実に良いものだ。
　以前は秋や冬の季節が好きだったが、年齢が上がるに連れて花が一斉に咲き誇り新緑が鮮明に目に飛び込んでくる「春という季節」が良くなってきた。それでも、秋や冬も同様に好き．．．よーするに過ごし難い「夏」だけが嫌いになった、言い換えると、それだけ我儘になったということかナ。（笑）

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