躾って．．．

　TIMEのオンライン版を見ていて、「Study: Spanking Kids Leads to More Aggressive Behavior」という記事にぶつかった。
　記事そのものは短い文章だし、難しい言い回しは使われていないので、中学１年の英語力と辞書さえあれば読めるレベルだから難しくない．．．というより、難しいと拙者自身が読もうという気にならない。（爆）

　後ろのパラグラフの中で「（幼少の頃に体罰を受けた子供は）直ぐ癇癪を起したり刹那的な満足を求めたりする」という表現が印象的であると同時に、「ひょっとして、近所のあの子がいつも粗暴なのは家庭環境のせい？」とも思うようになた。
　近年「子供を叱る時に体罰はいけない」と言われるようになっているが、その理由までは伝わってこないので「何でぇ？」と思っていたが、この論文で何となくではあるけれど少し分かったような気がする。

　NECグループでSEなのに新人研修も担当していた頃（っつーことは今から15年以上前だナ）、年を追う毎に新人の中で短絡的かつ近視眼的な態度の人数がどんどん増えていったのが非常に不思議だったが、今にして思えば「ナルホドォ」という感じである。
　拙者が相手にしていた新人達が幼年期を過ごしたのは、日本が高度経済成長の頃だ。恐らくは親は滅私奉公で会社などの組織に忠誠を尽くしていればそれなりの待遇が得られただろうから、家庭の方は等閑（「なおざり」って見かけない言葉になったなぁ）になっていたのではないだろうか。長時間の通勤や残業その他で時間に追われる生活が当たり前となり、憤（むずか）る子供に時間をかけて対応する暇が惜しくて体罰に頼った親も多かったのではないのだろうか？
　ゆくゆくはそういう連中も年齢が上がって管理職となり、組織の動向に影響を与えるようになるだろう。ということは、米国の株主みたいに短期的な利益追求に走ったりするのかなぁ．．．？？？

タグ：子供の体罰 刹那 高度経済成長 長時間通勤 短絡的 残業 新人研修

コメント 4

＞NECグループでSEなのに新人研修も担当していた頃

懐かしいですねぇー
当時のRifleさんは、凄く怒っていたような････（笑）。
by ブルル (2010-04-20 21:05) 

> ブルルさん
　そっ．．．そう．．．でしたっけ？(^^;)
　今思ふに、あれでもまだ序の口だったんですよねぇ。
# まぁ、その、色々な意味で．．．ネ。
　それだけ拙者も若かったのかナー．．．と思ひます。（滝汗）
by Rifle (2010-04-20 21:47) 

難しいですね～。単純に「こうだからこう」と言い切れないように思います。
私が子どもの頃、親は仕事で忙しくて、一緒に遊んでくれたりしなかったし、家族旅行なんて、盆・正月に母の実家へ行く（距離にして１０キロ）程度でした。
学校では先生や先輩の体罰が日常茶飯事でしたし、だからといって自分自身はかんしゃく持ちではないと思います。
キレる原因が食生活にあるという研究者もいますし、なにがなんだか分からないというのが、正直な感想です。

私は仕事がら、大学生と交流することがありますが、いまどきの大学生でも礼儀正しく、周囲との関係を尊重し、大局的に物事を観察できるデキた人間はたくさんいます。要は、やっぱり人それぞれなのかなぁと。
ただ、新人SEといえば、コンピュータにどっぷり浸かっていた人が多いでしょうから、そのへんに何がしかの要因があるのではないでしょうか。あくまで私の想像ですが・・・。
by tama (2010-04-21 19:07) 

> tamaさん
　年齢によって体罰の効果は変わりますから、小学校以降なら癇癪持ちに発展することは少ないでしょうね。
　人それぞれというのはまさしくその通りなんですが、前職の某役所でも同様な状態が見受けられましたら、職業に依る偏差は無いように感じています。初めのうちは職離れして居ないことも手伝っているのか一見マトモなんですけど、時間が経つに連れて化けの皮が剥がれるの、というのが以前よりも確実に増えた．．．職場を四回替えた拙者の実感です。
by Rifle (2010-04-21 19:49)