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北海道の旅(その5) [雑感]

(前回からの続き)

 8月7日、目が覚めたのは朝6時過ぎ。今日は宿を移るので一寸慌てて荷物をまとめ、7時半に食堂へ。「ひろめ荘とは今日でお別れだ」と思うと、余計に食べてしまう。(笑)
 たらふく食べて満足した後、フロントでチェックアウト。食事で食べたイカの塩辛が美味かったので、2袋を自宅へ宅急便で送って貰う事にしたら、「結構大きな箱ですから、まだまだ入りますよ」と言われ、「それじゃぁ」とまろやか梅干や昆布などを更に買って詰めて貰う。
 総支配人曰く「パックツアーだと必ず一泊以上指定の宿に泊まらなきゃならないですが、飛行機代とレンタカー代を安くする為にわざとパックを使って、しかも指定の宿に泊まらない人も多いですよ。個別で予約するよりパックの方が2割ほど安くなるそうです」と。なるほどォ!そういう手もあるなぁ...次回は検討しよう。
# まぁ、次回があるかどうかは別にしてですね...
 レンタカーに荷物を詰め込み、9時15分頃に出発する。連泊でお世話になったひろめ荘とは、今日でお別れである。
函館市・ひろめ荘
今日の宿はニセコで、真っ直ぐ行くと半日も掛からず着いてしまうので、日本海側も回ってから行く。太陽は顔を出さず、厚い雲が空を蓋しているものの、雨が降るほどでは無さそう。今日も電光表示板には「雷注意報 発令中」の表示が出ている。

 道道980から国道278に出て北上する。霧で視界が10m弱と非常に悪く、海面も殆ど見えない。波の音で海と判る程度、ライトを点けていないと追突されちゃいそうなほどだ。[がく~(落胆した顔)]10分ほど走ったら霧から脱出できたが、相変わらず遠景は全く見えない。
 こんな状態だから、JR函館本線鹿部駅近くに来ても、駒ケ岳は全く見えないまま。結局、今回は駒ケ岳を一度も拝めなかった。[もうやだ~(悲しい顔)]
 森ICから道央道に入って八雲ICまで走る。この区間は国道がとほぼ平行に走っているけれど、国道は走っていても余り面白みが無いので道央道で一気に走りぬけ、国道277経由で国道5に出る。

 この辺りから国縫を過ぎて長万部の街に辿り着くまでの間は、晴れていれば結構景色の良い道なのだが、生憎の曇り空でパッとしない。[もうやだ~(悲しい顔)]なんだか消化不良のような感触のまま、国道230を西進する。
 美利河ダムを過ぎた辺りから雲が薄くなって時折日が差すようになる。11時過ぎ、トイレ休憩の為に今金町を抜けて直ぐに見えてくる公園で車を停める。大きな公園で、隣には小学校らしき建物と校庭がある。帰宅してから調べたら、この公園は「玉川公園」といい、5月第2日曜日に「水仙まつり」を行っている大規模な公園だった。
# ここをデジカメで撮るのを忘れたので画像が無いんです。A(^^;)
 国道229を北進し、瀬棚港近くの海水浴場らしき駐車場に車を停めて「三本杉岩」を眺める。薄雲りでかなり暑い。
せたな町・三本杉岩
せたな町・三本杉岩
もっと手前で車を停めた方が良かったかな?まぁ、次回への課題だなぁ。
# だからぁ、次回があるかどうかは別としてですねぇ、エエ...
反対の方向を見ると、結構高い山が並んでいる。
せたな町・三本杉岩とは反対方向の眺め
帰宅してから地図や航空画像を見ると、この周辺は100m幅の山が連なっていて、我々が見ていた斜面の反対側(南側)には田畑が広がっているらしい。

 再び国道229を北上し、虻羅トンネルを抜けた所にある窓岩で再び車を停める。
せたな町・窓岩
角度を変えて見ると、窓の部分がハート形になる。
せたな町・窓岩
この岩は、上と下では溶岩の固まった時期が違うようだ。
 窓岩の直ぐ傍にある小さな漁港で、嘗てオートバイで名を馳せた「トーハツ」のエンジンが使われていた。
漁業関係で使われるトーハツのエンジン
トーハツは現在船外機などが主力の会社となっているそうな。

 再び国道229を北上し、少し走って美谷トンネルを抜けた所でまた車を停める。
せたな町・獅子岩
今度は獅子岩だ。
 あちこちで停まっていたので既に12時半近くになっているけれど、近くにお店は無いのでそのまま国道229を北上する。暫く走ると「道の駅 よってけ!島牧」があるので、その駐車場に車を停める。「確か、ここの食堂は結構値が張るんだったよな」と1995年ツーリングの記憶を辿りながら建物の中へ入ると、やはりお値段は高め。「じゃぁ次にコンビニを見つけたら、そこで昼食にしよう。」再び走り出すと、暫くして「セイコーマート島牧店」が見えてきた。駐車場に車を停め、ここで昼食とする。時間は既に13時だ。駐車場の端に、今では珍しくなった丸い郵便ポストがあった。
島牧の丸い郵便ポスト
道を挟んで島牧村役場があるので、この辺りが村の中心部のようだ。

 昼食を食べ終わってから走り出す。
 20分ほど走って弁慶岬の駐車場に車を停める。1995年ツーリングの時も通ったが、天候が悪かったので寄らなかった。だから、ここを見るのは初めてである。
弁慶岬
弁慶岬灯台
弁慶岬灯台の看板
この灯台は「弁慶岬灯台」というのが正式な名称のようだ。
弁慶岬
ここにも鴎島の千畳敷のような場所がある。
弁慶岬の岩礁
少し東の方へ歩くと、こちらも浅い海になっている。
弁慶岬の浅い海
青い色が綺麗だ。岬から振り返ると、山が連なっているのが見える。
弁慶岬から山側を見る
ここは虫がとても多く、拙者と子供は長いズボンだったので被害は無かったが、女性陣はスカートだったので、皆足を蚋(ブユ)に噛まれた。
# 帰宅してから、親戚と妻は皮膚科へ行く羽目になった。蚋って厄介なんだねー。
 14時20分頃に岬を出発し、国道229を岩内町方向へ進む。

 信号の無い国道を淡々と走るが、「おかしいな、弁慶の刀掛岩が無いぞ?標識を見落としたか??」キョロキョロと道路標識を見ながら走っていたら、雷電トンネルを通り抜けてしまった。道路脇にやや広い駐車場が見えたのでそこへ車を停め、地図で確認する。やはり少し戻らないといけないようだ。見上げると、結構な高さの山が連なっている。
岩内町・国道229沿いの山々
岩内町・国道229沿いの山々
5分ほど戻ってカスペトンネル
# 変わった地名だなー。
の手前で車を停めて眺めると、弁慶の刀掛岩が見える。
弁慶の刀掛岩
弁慶の刀掛岩
帰宅してから新しい地図を見たら、この位置から「弁慶の薪積岩」が見えたらしいが、全く気が付かなかった。(汗)

 岩内の中心部で国道229から道道66に進む。市街から少し離れた所に見事な蕎麦畑が見えたので、車を停めてしばし眺める。
岩内町・道道66沿いの蕎麦畑
岩内町・道道66沿いの蕎麦畑
岩内町・道道66沿いの蕎麦畑
ここからドンドンと道は標高を上げていくが、それに伴って霧が段々濃くなって行く。県道228との分岐点を過ぎると視界が極端に悪くなり、10m弱の視界しかない。ライトを点けて走り続けるが、道路すら見難いので非常に走り難い。慎重に進んで、やっとこさニセコ・神仙沼自然休養林の駐車場に車を停める。まだ16時15分だというのに、少し薄暗い。
ニセコ・神仙沼自然休養林駐車場で霧に煙る売店
霧が濃くて少し離れただけで建物が見えないほどなので、外を歩いても何も見えない。ちなみに、ここに寄ったのは目的があった!から。
ニセコ・神仙沼自然休養林駐車場の売店で売られている和菓子
売店で売られている和菓子である。
 2008年にここを訪れた時に「お!和菓子を売ってる!!」と気が付いたのだが、直ぐ宿で夕食と言う時間帯だった為、涙を呑んで我慢したのであった。5年越しの夢がようやく叶った瞬間で、感激することしばし!である。(笑)とても美味しかった事は言うまでもあるまい。(笑)

 念願の和菓子を食して大いに満足してから走り出し、今日の宿・ニセコ湯元温泉「雪秩父」に17時に着く。この宿の前はバイクで何度も通っているけれど、泊まろうと思って電話すると毎回「満室です」と断られ、泊まるのは今回が初めてである。
 チェックインしてから大湯沼を見て回る。
ニセコ・大湯沼
5年前よりも湯気の量が遥かに多い。
ニセコ・大湯沼の湯気
温泉の噴出孔も大きなものが随分増えている。
ニセコ・大湯沼の噴出孔
硫黄の臭いが強い。そのせいか、柵の木の表面がボロボロになっている。
硫黄で古びた大湯沼の柵の木
以前は入れた場所も蒸気の噴出が強くて立入禁止になっている。この辺りも活動期に入っているのだろうか??

 部屋に戻って風呂へ。ここの露天風呂は規模はそこそこ大きいという程度だが、ありがちな塀に囲われた空間ではなくて山々が見えるので、とても気持ちが良い。風呂を堪能してから部屋に戻る。
国民宿舎雪秩父の部屋
国民宿舎雪秩父の部屋
国民宿舎雪秩父の部屋
今時の新しい旅館やホテルとは一線を画した「昭和の香り」タップリ。こういった宿に泊まったことが無い人はかなり戸惑うかも知れないナ。
 夕食は1階の食堂で戴く。
国民宿舎雪秩父の夕食
国民宿舎雪秩父の夕食
国民宿舎では極一般的な内容だ。が、煮物がとても美味かった。下手な料亭よりも美味しいかも知れない。

古い建物だけに、ここではネットは使えない。TVでニゥスを少し見ただけで寝る事にした。時計を見るとまだ21時過ぎ。こんなに早く寝るなんて新記録だな...zzz
# 本日の走行距離311km。

(続く)
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