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富士フィルムX20を止めてキヤノンG16を買う(その1) [カメラ]

 メモ兼露出計代わりに使っていたキヤノンS100は購入から1年半しか経っていないが、故障だらけで何とか動く程度になってしまっていた。
 本体背面にある液晶画面が割れてしまい、割れた部分は表示が出来ず欠けている。何時割れたのかは分からないが、気が付いたら画面にうっすらと線が入っていた。傷に気が付いてから一週間ほどはそのままの状態だったが、その後傷に沿って表示が黒く欠けるようになり、今では画面の左側がトータルで1/6ほど欠けていて、とても使い難い。
液晶表示の欠けたS100
何かにぶつけたような記憶は無いんだけど、撮影会では木の茂った場所に入る事もあるので知らないうちに小枝などで叩かれていたのかも知れない。
 長年のお付き合いになっている自宅近くのキタムラ店長に依れば「近頃のデジカメは液晶画面が薄いので、一寸した衝撃でも割れてしまう事は良くあります。ここを交換すると大体1万5千円位かかるので、新しいデジカメを買える金額になってしまいます。だから修理されるお客様は少ないです」とのこと。
 傷が入って一ヶ月程度経った頃から電源スイッチが反応しなくなり、再生ボタンを押して電源を入れ、そこからシャッターボタンを半押しして撮影状態にするという面倒な手順を辿って毎回撮影していた。この頃から「そろそろ買い替えを」と具体的に考えるようになった。
 その後は暫く変化が無かったが、昨年12月中旬から無限遠でピントが合わないという症状も出始め、更にモードダイヤルがおかしくなってオート露出とマニュアル露出しか選べなくなってしまった。「こりゃぁ、もう買い換えなきゃ駄目だ」と次なる機種を具体的に絞り込んでいった。

 デジカメの使い道は、オークション用の画像撮影・単なるメモ代わり・露出計やポラロイドの代わりという三つで、それ以外の使い方をする事はまず無い。特に、ポラロイドの代用とするのだから、フィルム感度の設定とマニュアル露出(M)は必要不可欠。お散歩写真にコンタックスT2をメインで使っていた関係でプログラム露出(P)の露出補正が簡単に出来る事も重要だった.どのメーカのデジカメも似たり寄ったりだが、露出補正を独立したダイヤルにしているカメラはとても少ない。
 また、マニュアル露出はシャッター速度と絞りの両方を設定するので、それぞれを独立したダイヤルで操作できないと使い辛い。どのメーカも背面のボタン兼ダイアル(例えば、キャノンは「コントローラーホイール」と名付けている)で操作するようになっているけれど、厚めの手袋をした状態ではとてもじゃないけど操作できない。今の時期は寒いから、朝の散歩では常に手袋をしている。だから、手袋をした状態での操作性も重要なのである。
 更に、RAW撮影ができる事も重要である。回路の基板を写して実態配線図を書き込んだり、古い雑誌の記事を画像にして保存したりする場合もあるので、レンズの歪曲収差を補正できる機種の方が良い。歪曲補正はRAWで撮影したデータでないと出来ない。

 以上の条件を満たし、且つ、ある程度のサイズに収まって、金額も最大5万前後までで...と考えて選択肢に残ったのが、「富士フィルムX20/ニコンCoolpix P7800/キヤノンPowerShot G16」の3機種である。キヤノンS120やS200はあえて選択肢に入れなかった。G12からS100に替えたらピントに迷う場面が大幅に増え、「やっぱキヤノンはGシリーズでなきゃ駄目だ」と実感したからである。

 昨年の12月後半から価格をあちこち調べて回っていると、ニコンは店頭に置いている店が殆ど無い上に、どこでも値引きが渋い事が分かってきたので、自然と対象から外れていった。残ったのはX20とG16だ。
 G16は「1/13まで5千円キャッシュバック」というキャンペーンをやっていたが、店頭で触ってみて選んだのはX20で、いつものキタムラで購入した。

 X20を選んだ最大の理由は「ズームが手動」だからである。
 コンパクトデジタルカメラはどれもズームはノブで動かす電動式ばかり、しかも止まって欲しい位置ではズーミングが止まらず行き過ぎたりする事が非常に多い。カタログ上は「ズーム」となっていても、実際には特定の焦点距離の位置でしか使えない「ステップ・ズーム」なので、「よしっ、ここだ」と思ってノブから手を離しても、自動制御で予め決められた位置までズーミングして止まる仕組みになっているのだ。
 その点、X20はズームリングを手で回すので、どの位置でも良い。お散歩カメラのレンズは大抵35mmや40mmを使うので、手で直接ズームを動かしてその位置にすれば、イライラしながらノブで動かすよりも確実で速い。
 また、ローパスフィルターレスで画像が綺麗だ。

 ただ、手放しで良いとは言えない面もある。最大の欠点は、他の機種と比べてサイズが大きい事。小型のポーチだと収まり切らない。「コンパクト・デジカメ」と表現するのには少々無理がある。
 また、レンズが沈胴式でなくて常時飛び出しているので、フィルターで保護しないと傷をつけてしまいそう。でも、フィルターサイズが特殊で市販品は使えず、専用のフードを使って一般的な52mmのフィルターを取り付ける構造で、そのフードが5千円もするのだ。
 それでも、手で直接操作できるというのは何物にも替え難く、キヤノンのキャンペーンを振り切ってまでしてX20を購入したのである。

 ところが、購入した翌日に早朝散歩に早速持ち出して使ってみたら、思わぬ所に信じられない機能的欠陥が見つかって呆然となった。

(続く)
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