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三脚変更 [カメラ]

 探していたマンフロットの三脚の中古を手に入れることができたので、撮影用の三脚を変えることにした。
撮影用の三脚
右がここ10年ほど使っていたVelbonのSherpaPro631EL(並行輸入品らしい)、左が今回手に入れたManfrottoのネオテックプロフォト三脚458Bである。この458Bは石のような硬いものに当てて出来たと思われる傷が数か所あり、そのお蔭なのか格安で入手できた。
 今まで使っていたSherpaPro631ELに不具合があった訳ではなく、現在も普通に使える。それでも458Bを探したのはSherpaPro631ELの操作性に少々不満があったからだ。

 SherpaPro631ELは、脚を各パイプ下側のロックで固定する形式になっている。
SherpaPro631ELのパイプのロック部分
固定する部分がリング状のネジ込みになっている製品もあって、三脚としてはごく普通で一般的な固定方法である。
 この方式だと、細かく伸ばしながら雲台の水平を出す事になる。具体的には、三脚を立てる場所の地形に合わせて脚の長さを大まかに調整しながら伸ばし、しゃがんでロック部を緩めて少し長さを調整してロックしたら立ち上がって雲台の水準器を見て水平とのズレ具合を見て、再びしゃがんでロック部を緩めて少し長さを調整、という作業を繰り返す。特に、風景写真では僅かな水平の傾きでも強い違和感が出るので、水平出しには随分と気を遣うのだ。
 三脚は必ず太い脚を先に伸ばして、足りなければ細い脚を伸ばすのが大原則なので、
# 細い脚を先に伸ばすと、外乱に弱く、軽く触れただけでも揺れちゃってブレ写真を量産しちゃうのね。
水平が出るまで何度も立ったりしゃがんだりを繰り返す羽目になる。撮影ポイントを次々と変える時は結構大変である。

 手っ取り早く水平を出すだけならレベリングベースやレベリングヘッドを雲台と三脚の間に挟めば良い。しかし、可動部が増えるので振動にはどうしても弱くなってしまい、数十秒間シャッターを開け続けることも珍しくない風景撮影では少々心許ない。それに、金属とガラスの塊のようなハッセルブラッドを載せるので、傾斜地に三脚を立てる場合が多い風景撮影ではベースを少し動かしただけでも重量バランスが崩れたりして倒してしまいかねない。
 だから、三脚だけで水平を素早く出せるという事が、とても重要なのである。

458Bのロック部分
458Bは、脚の付け根にある銀色のボタンを押している間だけフリーになる構造で、しゃがんだり立ったりを繰り返す必要が無い。それに、一般的な三脚と違って、下側の脚の方が太いので、下側から順に伸ばすだけで良い。立ったまま手元で水平出しができるので、撮影時の労力は大幅に減るし、セッティングの時間も節約できる。
 ちなみに、銀色のボタンの上にある黒いボタンは、脚の開く角度を調整する為のもの。高価格帯の三脚には必ず付いている機能で、SherpaPro631ELにも付いている。
SherpaPro631ELの三脚開度の調整ボタン
足の角度調整は普段は殆ど使わないが、橋上の撮影では2本の脚を水平にして欄干に載せて固定する時もあるので、無いと困る機能でもある。

 458Bを入手した時にはマンフロットのボール雲台168(画像左)が付いていた。168は初めて見る雲台だが、ボール部が大きくて動きも滑らか、固定レバーでカッチリと止まるので使い易そう。ただ、ボール雲台は拙者の使い方には合わないので、今まで使っていたギア付雲台405(画像右)と入れ替えた。
マンフロットの雲台168と405

 これで撮影が楽になりそうだ。ただ、普段使う三脚は一つあれば十分だから、SherpaPro631ELが浮いてしまう事になる。うーん、どうしようかなー???
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ひらい

その後の感想を教えて頂ければ嬉しいです。
by ひらい (2016-06-25 17:16) 

Rifle

ひらいさん
セッティングにかかる時間は今までの1/3ほどになり、とっても快適です。
軽い目の三脚なので350mm+2xテレコンで使うと少々不安定ですが、同価格帯の三脚も同じような物なので気にしていません。
もう他の三脚を使う気はしないですねー。(笑)
by Rifle (2016-06-25 18:00) 

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