ブロックダイナモを分解する [自転車]
修理しようとしてもできなかったブロックダイナモの中身がどうも気になるので、改めて分解する。
まず、比較的簡単に外れる底蓋を開けると、何やら金具が見える。
これ以上は外せる箇所が無いので、樹脂製の外装を割って剥がす。
車体に固定する部分を見ると、外装の部分は一体成型で分解できるような構造にはなっていない事が判る。
設計時から分解修理を考えていないようだ。内部にあったものを全て取り出す。
スチール製の枠にコイルが巻かれた部品と、磁石に軸が付いた部品の二つだけで、単純な構造だ。磁石の軸を受けているのは丸い穴の開いたスチールの部品である。
いわゆる「メタル支持」だね。
# そーいえば、セロー225のオーバーヘッドカムもメタル支持だったハズ。
軸受を取り外すと、やはりベアリングでは無く、単純な金属の塊だ。
タイヤに当たる側の方にも軸受が入っている。
こちらも単純な金属の塊である。
磁石の重量と回る速度を考えると、この部分にベアリングを使うのは過剰品質になるのだろう。
磁極は画像のようになっている。
これが回転する事でN極とS極が交互に金属部品に近づくようになっている。
磁石を囲む金属の部品は、磁石を取り囲む羽のような形状になっている。
90度毎に磁極が同じなので、それに合わせた形になっている。磁力に反応するようにスチール製である。この下側にコイルが巻かれている。
コイルの内側(中心)は羽を支えるスチールの軸になっている。このコイルと羽で、フレミングの右手の法則により電気が発生するという仕組みだ。このコイルの巻き数を増やせば発電量も増えるが、巻き数に比例して回す時の抵抗も大きくなる。
金属の羽は二手に分かれているが、電気的には繋がっている。
各羽の付け根はコイルを貫通する形になっているけれど、電気的には僅かながらも抵抗がある。電気抵抗がそのまま磁気抵抗になる訳ではないけれど、何だかおかしい気がする。
更にテスターを当てると、羽とコイルも電気的に繋がっている???
その動作を考えると、本来ならコイルは車体取付金具と配線端子だけに繋がっている筈で、コイルと羽を電気的に接続する意味が無い。
ちなみに、外装の無い状態で復元すると、こんな感じとなる。
正常なダイナモを分解した事が無いので断言はできないが、コイルと羽が繋がっているというのが怪しい気がする。
羽に常時電圧がかかるという事は、回転する磁石の磁力全てが電力にはならず、発生した電力の一部がコイルと羽の間に磁界を発生させるのに使われてしまうという事になり、その結果として発電量の低下を招いたのでは?と思う。
分解しても発電量が少ない原因は今一つはっきりしないが、中の構造が判ったのだから今回はこれで良しとしよう。
まず、比較的簡単に外れる底蓋を開けると、何やら金具が見える。
これ以上は外せる箇所が無いので、樹脂製の外装を割って剥がす。
車体に固定する部分を見ると、外装の部分は一体成型で分解できるような構造にはなっていない事が判る。
設計時から分解修理を考えていないようだ。内部にあったものを全て取り出す。
スチール製の枠にコイルが巻かれた部品と、磁石に軸が付いた部品の二つだけで、単純な構造だ。磁石の軸を受けているのは丸い穴の開いたスチールの部品である。
いわゆる「メタル支持」だね。
# そーいえば、セロー225のオーバーヘッドカムもメタル支持だったハズ。
軸受を取り外すと、やはりベアリングでは無く、単純な金属の塊だ。
タイヤに当たる側の方にも軸受が入っている。
こちらも単純な金属の塊である。
磁石の重量と回る速度を考えると、この部分にベアリングを使うのは過剰品質になるのだろう。
磁極は画像のようになっている。
これが回転する事でN極とS極が交互に金属部品に近づくようになっている。
磁石を囲む金属の部品は、磁石を取り囲む羽のような形状になっている。
90度毎に磁極が同じなので、それに合わせた形になっている。磁力に反応するようにスチール製である。この下側にコイルが巻かれている。
コイルの内側(中心)は羽を支えるスチールの軸になっている。このコイルと羽で、フレミングの右手の法則により電気が発生するという仕組みだ。このコイルの巻き数を増やせば発電量も増えるが、巻き数に比例して回す時の抵抗も大きくなる。
金属の羽は二手に分かれているが、電気的には繋がっている。
各羽の付け根はコイルを貫通する形になっているけれど、電気的には僅かながらも抵抗がある。電気抵抗がそのまま磁気抵抗になる訳ではないけれど、何だかおかしい気がする。
更にテスターを当てると、羽とコイルも電気的に繋がっている???
その動作を考えると、本来ならコイルは車体取付金具と配線端子だけに繋がっている筈で、コイルと羽を電気的に接続する意味が無い。
ちなみに、外装の無い状態で復元すると、こんな感じとなる。
正常なダイナモを分解した事が無いので断言はできないが、コイルと羽が繋がっているというのが怪しい気がする。
羽に常時電圧がかかるという事は、回転する磁石の磁力全てが電力にはならず、発生した電力の一部がコイルと羽の間に磁界を発生させるのに使われてしまうという事になり、その結果として発電量の低下を招いたのでは?と思う。
分解しても発電量が少ない原因は今一つはっきりしないが、中の構造が判ったのだから今回はこれで良しとしよう。
前回の記事で、2年連続の受賞
しかも「愛知県知事賞」おめでとです~(# ̄  ̄)σ・・ス・スゴイ・・・
2年連続ということは、本物の腕前ということですね♪
by てんてん (2015-02-05 21:50)
てんてんさん
有難う御座います。
相変わらず三輪薫先生からは大量の指導を頂いているので、「本物」と言えるのかどうか・・・?(笑)
by Rifle (2015-02-05 22:09)
こんばんは!
なんでも分解・組み立てするんですね~
ちょこっとクタビレてきた私の頭も分解・掃除
して頂けると嬉しいのですが・・・
by Take-Zee (2015-02-07 18:38)
こんにちは(⌒∇⌒)ノ"
ねえねえRifleさん、認証、どうして四苦八苦にしたの~( 〃▽〃)?
覚えやすくて面白いですねw
by つなみ (2015-02-08 12:09)
Take-Zeeさん
今回は故障の原因を調べるだけでなく、ダイナモの内部構造を見てみたかったんで分解したんですよ。
頭も分解清掃で良くなれば嬉しいんですが、脳外科医でも難しいでしょうねー。(笑)
つなみさん
失職中で色々と四苦八苦してるからですよ。それに分かり易くて簡単だし。(笑)
by Rifle (2015-02-08 15:40)