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電撃ラケット「ナイス蚊っち」の修理 [電子回路]

 4年前に修理した「カットリくん」は昨年トランスが駄目になって動かなくなってしまったので、ホームセンターで新たに「ナイス蚊っち」を購入して使っていた。今年の夏は何故か蚊の発生量が多く、あちこちで使うと1つでは足りない。だから、同じホームセンターで色違いの緑も買い足した。
ナイス蚊っちが二つ
先日、古い黄色の方を使っていたら、突然動かなくなってしまった。
 「ははーん、こりゃぁスイッチだな」と思い、蓋を開けてスイッチの導通をテスターで測ってみる。
ナイス蚊っちの蓋を開けたところ
すると、スイッチを押しても抵抗が無限大のまま。ごく稀に繋がって10Ω程度になる時もあるが、こんな状態ではまともに使えない。
 ジュエリースケールのスイッチ修理と同じように分解して直そうとしたが、スイッチが収まる部分がギリギリのサイズで、グルーガンで留めると元の位置には収まらない。「うーん、参ったなぁ...待てよ、確か同じようなタクトスイッチがあった筈。」部品箱を漁ったら、リード線が4本のタイプだが同じサイズのスイッチが見つかった。
部品箱から出てきた同サイズのタクトスイッチ
本来なら1.5A程度流せるスイッチにするべきだが、このサイズよりも数倍大きくなってしまう。収まらないのでは意味が無いので、電流容量には目を瞑ってこのスイッチを使う事に。
 今までのと違ってリード線が角に4本出ているタイプなので、そのまま元の位置に収めようとするとリード線が邪魔してしまう。
新しいタクトスイッチだとリード線が邪魔できちんと収まらない
新しいタクトスイッチだとリード線が邪魔できちんと収まらない
使うのは2本だけで良いので、残り2本は折り曲げて邪魔にならないようにしてからハンダ付けし、元の位置に収める。
スイッチを付け替えたところ
蓋をしてネジを締めこめば完成である。
修理を終えたナイス蚊っち
輪ゴムは、爪が折れて外れ易くなった電池の蓋を押さえる為だ。

 古い方のスイッチは分解して修理し、予備の部品にする。
取り外した古いタクトスイッチ
修理は以前と同じ方法で、まず金属の蓋を固定している四隅の樹脂をカッターナイフで切り取る。
金属蓋を固定する樹脂を切り取ったところ
金属の蓋をそっと持ち上げれば、内部を取り出せる状態になる。
タクトスイッチの金属蓋を取り外したところ
中に入っている接点は案の定傷んでいる。
中の接点は傷んでいる
スイッチ本体側の接点は殆ど傷んでいないみたいだ。
スイッチ本体側の接点は殆ど傷んでいない
傷んだ接点を拡大すると、接触する部分の酸化が激しい。
傷んだ接点を拡大したところ
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で半分磨き上げると、酸化の度合いが良く判る。
接点の半分をNeverDullで磨いたところ
全ての接点を磨いたら、元通りに組み立てる。
接点を全て磨いて組み立てる途中
金属の蓋を嵌めれば修理は完了、後はグルーガンで軽く固定して部品箱に入れておけばOKだ。

 この手の製品は、部品の規格を度外視して作られている為、数年持つか持たないかという程度の寿命しかない。
 仮に規格通りの部品を使って同じ物を作るとすると、部品の金額だけでも5倍以上に跳ね上がってしまうので、同様の価格で販売することはまず無理だろう。だから、このままでも仕方ないのかも知れないね。
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のらん

いや、今年、ほんと蚊が多いです〜
このところのジメジメ続きで、今朝も、公園さいあく・・・
これがあればいいのかしら♡
by のらん (2016-09-24 14:18) 

Rifle

のらんさん
あぁ、やっぱり今年はどこでも多いんでしょうか。
蚊柱が立つほどだと一寸役不足かも知れませんが、一つあれば結構撃退できます。
まぁ、それでも結構血を吸われちゃったりしてますけど。(笑)
by Rifle (2016-09-24 23:04) 

てんてん

あははははっ
なんか嬉しい
同じの持ってます。
ブルーです^^
by てんてん (2016-09-24 23:55) 

Rifle

てんてんさん
へぇー、ブルーもあるんですね。
自宅周辺のホームセンターでは見たことが無いです。
地域限定色?(笑)
by Rifle (2016-09-25 08:54) 

たま

その節はたいへんお世話になりました。m(_ _)m
あのジュエリースケールは先日、タンノイアーデンの先輩のところへ嫁ぎました。オルトフォンの専用針圧計を買ったので、差し上げました。
新しい製品は修理よりもユニット交換や買い替えを前提にしているのが寂しいですね。
by たま (2016-09-25 12:04) 

Rifle

たまさん
針圧は聴感だけでは分からないので、アナログプレーヤーだと必需品なのかも知れませんね。
国内では人件費が高いせいか、丸ごと交換という基板設計が増えているようです。でも、音楽機材しか触った事が無いですが、海外、特に欧州の製品はそうでもないので、考え方の違いなんでしょうねぇ。
by Rifle (2016-09-25 19:52) 

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