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ローランドJP-8000の修理(その3) [電子回路]

前回からの続き)

 剥がれてしまったランドは元に戻らないから、銅箔を同じサイズに切り出して貼るとか、テクノペンなどの導電ペーストを使うとか、何かしら電気的に接続すればよい。
 でっ、拙者の採用した方法は...禁断の「ハンダ・ブリッジ」であーる。(核爆)下手なハンダ付けで隣のピンや配線と繋がってしまう「あれ」である。(笑)

 基板全体にはソルダーレジストが塗られているので、少しだけカッターの刃先で削って銅箔面を出し、そこにピンソケットをハンダ付けしてハンダブリッジを作る。
ピンソケットを使ってハンダブリッジでランド切れを修復したところ
ピンソケットを使ったのは、後々変換基板を取り換えられるようにするためだ。何とも情けない方法ではあるが、とりあえずはこれで動く筈。
 もう一方にもピンヘッダをハンダ付けしておく。
出力部の基板にピンヘッダをハンダ付けしたところ
μPC4570HAは9ピンだが、1ピンは9ピンと同じ役割だし、実際の配線パターンも1ピンには何も接続していないので、そこは開けたままとした。
 念の為に、ピンソケットにピンヘッダが入る事を確認しようと挿してみたら、何と入らない。
ピンソケットにピンヘッダは入らない
もっと細いピンヘッダを使わなければ入らないらしい。仕方ないので、変換基板のピンヘッダを取り外し、切り落とした部品の足(リード線)をかき集めた。
変換基板のピンヘッダを取り外したところ
これを足代わりにハンダ付けする。
切り落としたリード線を変換基板にハンダ付けしたところ
8本ハンダ付けしたら、ニッパーで切って長さを揃える。
リード線の長さを揃えるためにニッパーで切り落としたところ
出来上がった変換基板をピンソケットに差し込み、ICも入れる。
変換基板を出力部の基板裏面に取り付けたところ
この状態で、基板裏面から飛び出すのは2㎝ほどに収まった。
基板裏面からの飛び出しは2㎝程度に収まった
出力部の基板とメイン基板の間を見ると、4cm以上開いている。
メイン基板と出力部基板の間は4㎝ほどある
これなら変換基板があっても大丈夫。早速取り付ける。
出力部の基板を本体に取り付けたところ
元通りに配線し蓋を閉めて完成である。

 早速子供に使って貰ったら、「ヘッドフォン出力は以前よりもだいぶ良くなって高音と低音が出るようになったけれど、まだ音が割れる時がある。ラインアウトの方は出力が極端に小さくて使い物にならない」だと。原因はオペアンプだけではなかったようだ。こりゃぁ梃子摺りそうだな...

(たぶん続く)
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MINERVA

ナイスリカバーですね!!
課題は残りましたが、対応出来そうな内容です。
頑張ってください。
by MINERVA (2016-10-18 21:45) 

Rifle

MINERVAさん
子供に対して「まぁ何とかなるでしょ」と言った手前、「御免、やっぱり動かんわ」では済ませる訳には行きませんから。(汗)
予想とは違う部分が出て来て一寸泡拭いてますけど、まぁ何とかなるでしょう。(笑)
by Rifle (2016-10-18 22:16) 

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