SSブログ

KLRの修理(その1:恐怖の失火と代車ワゴンR) [バイク]

 手に入れたKL250Rは、走行には特に支障はないものの、一点だけ困った点があった。「サイドスタンドが長過ぎる」のである。
KL250Rはサイドスタンドがやや長過ぎる
画像を見ても問題無さそうに感じるかも知れないが、これは撮影時に右側に倒れないように前後のサスペンションをできる限り伸ばした状態で撮影しているから。実際に乗った後に降りると車体はほぼ垂直で、うっかりすると右側に倒してしまいかねない。
 降りる度に車体を上方へ引っ張って倒れないようにしていたが、降りた直後に右側に倒れようとすることも多くて、一寸危ない。いつもお世話になっているお店「ロッソ・コルサ」のK社長に相談、スタンドを加工して貰う事になった。

 10月4日、朝9時過ぎにKL250Rに跨って出発...と思ったら、リアタイヤがぺっちゃんこ(!)。
 「パンク?」と思ったが、前回乗って帰って来た時には全く問題無かったからスローパンクだろう。途中で抜けるようだったらスタンドなどで補充することにして、とりあえず空気圧を1.8kpaほど入れて出発する。

 混む時間帯を過ぎた県道183・県道461(尾張パークウェイ)・県道49と進んで小牧東ICから中央道に入る。中央道はトラックや商用車が多く、案外交通量は多い。いつもなら覆面パトに注意しながら走るけれど、今回はパワーのない250㏄のオフロードなので捕まる心配は無い。あちこちで餌にありついている覆面を横目で見ながら「今日は覆面が多いなぁ。」秋の交通安全運動は未だ先なのに何故だろう?検挙件数のノルマを達成していないのだろうか??

 遅いトラックなどを適当に抜かしつつ淡々と進む。瑞浪ICを超えて上り坂が多くなり、速度低下を防ぐ為に上り坂でアクセルを一寸多めに開けた時、突然エンジンは力感を失い減速(!!)し出した。「えぇぇぇぇぇーっ?」と思いながらも背面には大型トレーラーが迫って来るので路側帯へ。速度がどんどん落ちて60km/h弱になったらエンジンの力が戻って来た。500mほど路側帯を走っても状態は変わらないので、そのまま走行車線に復帰する。復帰後は何事も無かったかのように進んで行く。

 「一体何が起きたんだ?」と頭の中で考える。
 ガス欠なら、エンジンが止まったらガソリンコックをリザーブ(予備タンク)に切り替えない限りエンジンは再始動できない。だから、少なくとも燃料系ではない。
 「じゃぁプラグが失火したのか?」...もしプラグが緩んで失火したのなら、シリンダー内の圧縮圧力を保つことが出来ず、恐らく復活できずそのまま停止した筈。プラグコードが緩んでいるとすれば、路面状態の良くない中央道では路面からの振動でもっと頻繁に失火してもおかしくない。だから点火系でもないだろう。
 チェーンやタイヤも含め駆動系は問題無いし、電気系統もおかしな所は無い。「うーん、原因が判らんなー」なんて考えながら再び上り坂に差し掛かると「!!!」

 突然エンジンの力感が無くなり、先ほどと同じように失速してしまう。慌てて路側帯に入り、クラッチを切るとタコメーターはゼロを指す。「え?エンジンがまた止まった??」速度が60km/hほどに落ちたところでクラッチを繋いで見るが、やはり力感は無い。エンジンは繋がっているリアタイヤからの力で回ってるだけ。「どうなっちゃった?」と思いながら路側帯を走っていたら、数秒経ってエンジンが復活。1分ほど路側帯を走り続けても症状は出ないので、恐る恐る走行車線に復帰する。
 「どうやら一時的にスパークプラグが点火していないような感じだなぁ」と思いながら原因をあれこれ推測しているうちに「そうだっ!あれかも知れない...。」

 20年以上前の話になるが、東海三県で発売されていたバイク情報月刊誌「バイクガイド」の最後のページに神塚ときお氏の連載漫画があり、そこにZ750FXは4000rpmから5000rpmの辺りでスタンド・キルスイッチが共振してエンジンが不調になるという話が載っていたのを思い出したのだ。
 このKLRにもスタンドにキルスイッチがあるので、それが原因になっている可能性が高い。キルスイッチがバイクの振動に共振してスイッチが切れて失火させているのなら、この不可解な現象の説明も付く。
 上り坂で起きるのは、恐らくスロットルを開けてエンジンの振動が大きくなり始めるからだろう。

 その後も、何故か上り坂になると失火、しばらくして復活というのを3回ほど繰り返したが、恵那山トンネルを抜けた後は一度も起きなかった。
 小黒川PAへトイレに立ち寄っただけでヒヤヒヤしながら走り続け、伊那ICで降りて昼過ぎにロッソコルサへ無事到着。

 K社長と改めてサイドスタンドを切り詰める話をして、更に来る途中に起きた失火やスローパンクの話もして作業をお願いした。作業はその日のうちには終わらないので、代車を借りた。シボレーブランドのワゴンRである。
代車はシボレーブランドのワゴンR
背が高いので頭上は結構広い。
頭上には余裕がある
メーターパネルはごく一般的なものだ。
メーターパネルは一般的なもの
ATだからタコメーターは不要だと思うのだが、今はATでもタコが付くのが普通になったらしい。
 車体はそんなに長くないので、前後の席の空間はそれなりだ。
前部席
後部席
四角いボディなので、運転席から後ろを見ても見辛さは無い。
運転席から後ろを見る
早速借りて走り出す。昼食を買う為、いつものニシザワ双葉食彩館へ。
ニシザワ双葉食彩館
ソーセージ入りのパン2つとお茶が今日の昼食だ。
IMG_2599.jpg
ちなみに、お値段は合計で270円弱で、一寸予算オーバー。(笑)
 それから、家族用に和菓子も購入。
家族用のむぎころがしとみはらし饅頭
いつもの「むぎころがし」と、今回初めて購入した「みはらし饅頭」である。みはらし饅頭は皮に山芋が入っていて、ややもっちりした感じに仕上がっている。

 帰りは高速代節約の為、国道153を南下する。10月なのに日差しが強くて暑く、クーラーをつけて走る。
 飯田市を抜けると上り坂が続く区間に入るが、ワゴンRはアクセルを踏み込めばそれなりに走って行く。排気量が1.3Lなので力強さは無いが、普通に使う車の動力性能としては十分だ。ただ、ブレーキはかなり踏み込んでも利きが甘い感じがするので、自然と前を走る車との間隔を大きく取るようになった。

 交通量の少ない中を淡々と進み、愛知県に入って国道257・県道33・県道66・県道69と進むが、市街地に入って行くので交通量が増えていく。国道21に入る頃には辺りは暗くなり、交通量もグッと増える。県道84・県道349を走って国道41に出たら...えっ、渋滞?何で??...ノロノロと300mほど進んだら、商用車とアメリカン・バイクが事故で1車線を塞いでいた。なるほど。

 県道461(尾張パークウェイ)へ出ると交通量はとても少なく、順調に進む。後は朝来た道をそのまま戻って、18時半過ぎに自宅へ無事到着。ロッソコルサを出発した時には「リッターカーだから下道だと疲れるかな?」と思ったが、全く疲れは感じなかった。

 K社長は「そんなに時間はかからないよ」と言っていたので、翌週には受け取りできそう。でも、生憎天候が悪いという予報なんだよねー...

(続く)
nice!(22)  コメント(5) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 22

コメント 5

たくや

スタンドが長いと場所によっては直立状態になるから、短い方が安心ですね。それより、エンジンのほうが・・・
by たくや (2017-10-16 10:25) 

Take-Zee

こんにちは!
たしかにバイク、お写真でもかなり垂直ですね。
ちょっと押せば倒れそうです・・
by Take-Zee (2017-10-16 10:55) 

Rifle

たくやさん
そうなんです、エンジンが怪しいんです。何とかしなきゃ。(滝汗)

Take-Zeeさん
走って降りると毎回右に倒れそうになるんで、流石に「これはマズイ」と。
車庫から引っ張り出して路上に止めただけでも倒しそうになるので、スタンド加工する事にしました。(汗)
by Rifle (2017-10-16 14:14) 

tama

スタンドキルスイッチはV7にもついています。もう何十回となくスタートしようとしてエンストさせました。エンジンはかかるけど、ギヤを入れると止まります。
あれって余計なものに思えてなりません。スタンドを出したまま走っても、99.9%は道路に跳ね上げられて収まるべきところに収まってしまいます。
原因はまだ分かりませんが、余計な装置がもたらす余計な故障はご免こうむりたいものですね。
by tama (2017-10-17 08:44) 

Rifle

tamaさん
ちょい前のバイクだと付いてるのが多いですね。恐らく役人達の小賢しい規制の一つだと思います。
バイクは車よりも振動やコストなどの制約が厳しく、部品点数を増やすような仕組みは故障率を上げてしまいかねないです。
今回は大凡見当が付いているので、何らかの対策を施す積もりです。
by Rifle (2017-10-17 10:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。