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KL250Rの修理(その7:とりあえず完成...と思ったら) [バイク]

前回からの続き)

 まず、T9のソケットに差し込む部分の厚みを大雑把に測っておく。
T9の電極部を計測中
T9の電極部を計測中
電極の部分は厚さが2㎜だ。LEDだけでは高さが足りないので、ユニバーサル基板の切れ端を当てがってみると、幅は穴3つ分がちょうど良さそうだ。
汎用基板にT9を重ねたところ
適当なサイズにカットする。
基板をカットしたところ
チップ部品でないと基板に抵抗は載せられそうにないので、LEDと配線だけを載せた。
基板にLEDを載せたところ
そのままだと厚みが多くてソケットに入らないので、メッキ線を電工ペンチで潰して平たくし、防水と部品の固定を兼ねてグルーガンで留める。
グルーで固定し、配線も平たく潰したところ
これで厚みは何とかOKだ。
ソケットに差し込む部分の厚みはOK
抵抗をわざわざ買う程でもないので、手持ちの抵抗で合成して作る。2W級でオーバースペックだけど、気にしない。(笑)
完成したLEDウインカーインジケーター
ところが、バイクに配線している最中にほんの少し曲げたら抵抗の根元でポキッと折れてしまった。
根元で折れてしまった抵抗の配線
金属疲労で抵抗のリード線が劣化していたらしい。
 改めて部品箱を漁って、似たような抵抗値になる組み合わせを作り出した。
抵抗を選び直したところ
抵抗値が少し低いけど、この程度なら誤差の範囲だ。改めてハンダ付けする。直線状にすると長くなるので形を変えた。
形を変えてハンダ付けしたところ
グルーガンで軽く防水処理をして、LEDも配線する。
完成したLEDウインカーインジケーター
完成したらKLRに取り付ける。ライトカバーを外し、メータを外してLEDウインカーインジケーターを取り付ける。
メーターパネルに取り付けたところ
アース(BK/Y)に繋ぐ線が飛び出るけれど、無理やりソケットを押し込んだら何とかなった。
ソケットを挿し込んだところ
メーターパネルを元の位置に戻して配線する。手近にあった配線材を使ったので少々細くて気を遣う。
ヘッドライトカウルの内側で配線する
アースにはホーン取り付け部のボルトに共締めにして、本体アースに直接接続した。
ホーンとインジケーターのアース配線を共締めにしたところ
これで完成である。
 早速動かしてみる。ウインカー動作中は、消灯している時でも少し光っている。
ウインカー動作中:消灯時
ウインカーが消えている時でもやや暗く点いている
リレーの仕様なのだろう。点灯時はそこそこ明るい。
ウインカー動作中:点灯時
ウインカー点灯時の様子
インジケーターのソケットはメーターパネルに対して横向きに取り付ける為、左右のウインカーを点けるとインジケーターは上下に分かれて点くような感じになる。
 また、ソケットは必ずしも垂直には入って行かないようで、LEDの光軸が上側にずれているようだ。本来よりも暗く感じてしまうけれど、何も点かないよりは良いだろう。
 ライトカウルを外した序でに、ヘッドライトの光軸も修正して対向車に迷惑にならないようにした。
光軸を修正し終わったところ
これで作業は終了、残る課題は左グリップ部の接点の清掃だけだ。

 夜間は良いが昼間は周囲も明るいので、ウインカーインジケーターがちゃんと見えるかどうかは実際に試してみないと判らない。頻繁に見る部分なので、もし見難いようならLEDの配置を変えて作り直す方が良いかも知れない。サイズを考えると、LEDも一回り小さい3㎜タイプを使う方が良さそう。また、砲弾型LEDは光の直進性が強いので、荒い目のサンドペーパーなどでわざとLEDを磨いて曇らせ、光を拡散させる方が良いかも知れない。
 これでとりあえずは走行に支障の無い状態になった。「後は実際に走ってみて、不具合が出たらその時にまた考える事にしよう」。

 翌日、走行中に突然エンジンが止まる症状が確実に再現する中央道を走り、調子が良ければ信州霧ヶ峰まで行ってカルペデイムに一泊、更にフィルムカメラでスナップ撮影して来ようと企む。バイクにトップケースを取り付け、着替えを詰め込んだバッグを放り込む。今日明日は上天気、この時期に信州へバイクで行ったことは無いけれど、良いツーリングになりそうだ。
 エンジンを掛けてアイドリングが安定したので9時過ぎに「いざ、出発!」と走り出そうとしたら、いきなりエンジンストップ。「えーっ?せっかくのツーリング日和なのにぃ...(絶句)」何度エンジンを掛け直しても症状は同じ。こんな状態ではツーリングどころではないので、勿論中止である。(泣)まぁ、出掛けた先でこんな状態にならなかっただけ良かったよねぇ。(汗)

 注意深く観察すると、ギアをローに入れクラッチを離して走り出そうとする瞬間にエンジンが止まる。しかも、何故かニュートラルランプはギアの段数に関わらず点きっ放しになっている。
 ダイオードブロックを取り去ってしまっているので電流が本来以外の回路へ逆流している可能性も否定できないものの、少なくともウインカーインジケーターの回路はニュートラルランプとは関係が無い。考えられるのはクラッチスイッチの誤作動か、或いはクラッチスイッチ回路の異常である。まだまだ修理は続くらしい...。(溜め息)

(続く)
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コメント 4

tama

こっちを直せばあっちが壊れる。モグラたたきのようでもあります。車やバイクにいろんな電子回路が組み込まれるようになって、原因の分かりづらいトラブルが増えてきましたね。
先日は軽のキーレスエントリーが動かなくなったので、ドアにキーを差し込んで開けてエンジンをかけようとしたら、盗難警告のクラクションが鳴り出して心臓が止まるかと思いましたよ。ドアを閉めてロックしたら止まってくれましたが、次はキーレスがちゃんと作動して、トラブルの原因は不明なままです。
なんだかなーと思っていたら近所でも同じようにクラクションが断続して鳴っているのが聞こえてきました。困ったものです。

by tama (2017-12-05 09:43) 

Rifle

tamaさん
KLRは電子回路が入り込む前のバイクなので何とかなりますけど、今は各車専用のテスターが無いとお手上げみたいですね。
近年の四輪は盗難防止機能が色々付いてますが誤動作も多いようで、自宅周辺でも「ファッファッファッファッファッ」という警告クラクションが頻繁に鳴っていたりします。いづこも同じ...といったところでしょうか。(笑)
by Rifle (2017-12-05 11:17) 

みうさぎ

なかなかそう簡単には解放してくれそうにないですねー
まだまだ続くねっ
頑張れー(^-^)v
by みうさぎ (2017-12-05 18:31) 

Rifle

みうさぎさん
古いバイクで部品の劣化はあちこちで進んでますから、当分はイタチごっこが続きそうな気もします。
でも、自分で直せる範囲ですから、頑張りますっ!
by Rifle (2017-12-08 10:39) 

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