KL250Rの修理(その6:シガーソケット取り付けと電圧測定) [バイク]
(前回からの続き)
ウインカーインジケータに使われているT9型電球は12V対応だから問題無いけれど、LEDはそうは行かない。LEDは12Vに直接繋ぐと焼き切れてしまうので、前回でも説明したように抵抗Rを挟んで電圧を落とす必要がある。
今回使うLEDは真っ白に光るタイプの物。基板から取り外した物なので、素性は全く分からない。
直径が5㎜のタイプなので、恐らくは最大30mA程度、通常20mA程度は流せる筈。また、LEDはばらつきが結構大きいので、電流20mA時の電圧を測定する。
006P型Ni-MH充電池用に作成した20mA定電流回路を使って2つのLEDに20mA流し、その時のLED両端の電圧を測る。左上の機材は、少し前に中古で入手したFlukeのDMM(デジタルマルチメーター)8840Aである。
およそ3.4Vと3.7Vだ。冗談半分でT9型電球も繋いでみた。
必要な電流の1/10以下だから、勿論光らない。拡大して見たが、フィラメントは色すら付いていない。
バイクの電源電圧は12V(正確には12.8V)と決まっているので抵抗Rの値は計算できるけれど、念の為にバイク始動状態での電源電圧も測定する。何故なら、12Vというのは静止状態での電圧で、エンジンが動いている状態なら14V前後が普通だからだ。
しかも、KL250RはMFバッテリーではないので、充電電圧の振れ幅がかなり大きいと予測できる。KL250R発売当時は厳密な電圧制御が必要なMFバッテリーなんて無かったから当然なのだが、言い換えれば発電電圧が一般的な14V 程度よりも高い可能性もあるのだ。
電圧を測定するだけならどこかの端子で測れば良いけれど、どうせならバッテリーをソーラーパネルでも充電したいのでシガーソケットを取り付けて、そこで電圧を測ることにする。実は、かなり前にシガーソケットだけは用意してあったりする。
配線するのが面倒で今までやっていなかったのよねー。(汗)
シートとタンクを外し、ハンドルの邪魔にならない位置(矢印)にソケット本体を取り付ける。
ただ、この位置だとハンドガードを取り付けるのに邪魔になりそう。まぁ、それはその時考えよう。(汗)
フレーム下側を通るメインハーネスに沿うように、赤いラインで仮配線する。
配線の長さが確認できたら、改めて順番に配線して行く。ハンドル周辺には少し余裕を持たせて配線した。
タンクやシートで挟み込まないように、メインフレーム下を通るメインハーネスに沿って配線する。走行中の振動で動かないように、結束バンド(タイラップ・インシュロックとも言うよね)で数ヶ所留めておく。
バッテリー周辺は配線が多いので、注意しながら配線する。
ソーラーパネルから充電することを考えてバッテリーに直接配線しているけれど、黄色の矢印の所に2Aのヒューズが入っているから大丈夫...多分ね。(^^;)この状態で早速電圧を測る。まずはエンジン停止の状態。バッテリーだけの電圧が直接計測できる。
この電圧だとバッテリーに残っている電気容量は2割以下。(滝汗)サルフェーションで容量が大幅に落ちている可能性もあるから、単に充電するだけでは上手く行かないかも。(汗)幸い、キックスタートなのでエンジン始動に支障は無い。エンジンを掛け、走行中を想定して3500rpm程度を維持した状態で見る。
ごく一般的な電圧だ。が、時々妙に高い値になる。
これだけの電圧だとMFバッテリーなら間違いなく痛めてしまう。やっぱり’実測して良かった。
ちなみに、アイドリング時の電圧も一般的な値だ。
以上から、電圧は大体14Vから15.4Vの間と判った。
この電圧を前提に抵抗Rを計算する。最大値の15.4VでLEDに20mA流れるようにするには、オームの法則を使えば簡単だ。
( 15.4V - 3.4V ) ÷ 20mA = 600Ω
最小値で考えると、
( 14.1V - 3.7V ) ÷ 20mA = 520Ω
となる。常時15.4V出ている訳ではないので、市販の抵抗値で考えると510Ω辺りになる。
更に、消費電力も計算する。
( 15.4V - 3.4V ) × 20mA = 0.24W
( 14.1V - 3.7V ) × 20mA = 0.208W
となる。計算上は一般的な1/4Wタイプで間に合うけれど、定格ギリギリなので一寸怖い。余裕を見て1/2W以上の物を使う事になりそうだ。でも、手持ちの部品にちょうど良さそうな抵抗が無いんだよなぁ...。
(続く)
ウインカーインジケータに使われているT9型電球は12V対応だから問題無いけれど、LEDはそうは行かない。LEDは12Vに直接繋ぐと焼き切れてしまうので、前回でも説明したように抵抗Rを挟んで電圧を落とす必要がある。
今回使うLEDは真っ白に光るタイプの物。基板から取り外した物なので、素性は全く分からない。
直径が5㎜のタイプなので、恐らくは最大30mA程度、通常20mA程度は流せる筈。また、LEDはばらつきが結構大きいので、電流20mA時の電圧を測定する。
006P型Ni-MH充電池用に作成した20mA定電流回路を使って2つのLEDに20mA流し、その時のLED両端の電圧を測る。左上の機材は、少し前に中古で入手したFlukeのDMM(デジタルマルチメーター)8840Aである。
およそ3.4Vと3.7Vだ。冗談半分でT9型電球も繋いでみた。
必要な電流の1/10以下だから、勿論光らない。拡大して見たが、フィラメントは色すら付いていない。
バイクの電源電圧は12V(正確には12.8V)と決まっているので抵抗Rの値は計算できるけれど、念の為にバイク始動状態での電源電圧も測定する。何故なら、12Vというのは静止状態での電圧で、エンジンが動いている状態なら14V前後が普通だからだ。
しかも、KL250RはMFバッテリーではないので、充電電圧の振れ幅がかなり大きいと予測できる。KL250R発売当時は厳密な電圧制御が必要なMFバッテリーなんて無かったから当然なのだが、言い換えれば発電電圧が一般的な14V 程度よりも高い可能性もあるのだ。
電圧を測定するだけならどこかの端子で測れば良いけれど、どうせならバッテリーをソーラーパネルでも充電したいのでシガーソケットを取り付けて、そこで電圧を測ることにする。実は、かなり前にシガーソケットだけは用意してあったりする。
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配線するのが面倒で今までやっていなかったのよねー。(汗)
シートとタンクを外し、ハンドルの邪魔にならない位置(矢印)にソケット本体を取り付ける。
ただ、この位置だとハンドガードを取り付けるのに邪魔になりそう。まぁ、それはその時考えよう。(汗)
フレーム下側を通るメインハーネスに沿うように、赤いラインで仮配線する。
配線の長さが確認できたら、改めて順番に配線して行く。ハンドル周辺には少し余裕を持たせて配線した。
タンクやシートで挟み込まないように、メインフレーム下を通るメインハーネスに沿って配線する。走行中の振動で動かないように、結束バンド(タイラップ・インシュロックとも言うよね)で数ヶ所留めておく。
バッテリー周辺は配線が多いので、注意しながら配線する。
ソーラーパネルから充電することを考えてバッテリーに直接配線しているけれど、黄色の矢印の所に2Aのヒューズが入っているから大丈夫...多分ね。(^^;)この状態で早速電圧を測る。まずはエンジン停止の状態。バッテリーだけの電圧が直接計測できる。
この電圧だとバッテリーに残っている電気容量は2割以下。(滝汗)サルフェーションで容量が大幅に落ちている可能性もあるから、単に充電するだけでは上手く行かないかも。(汗)幸い、キックスタートなのでエンジン始動に支障は無い。エンジンを掛け、走行中を想定して3500rpm程度を維持した状態で見る。
ごく一般的な電圧だ。が、時々妙に高い値になる。
これだけの電圧だとMFバッテリーなら間違いなく痛めてしまう。やっぱり’実測して良かった。
ちなみに、アイドリング時の電圧も一般的な値だ。
以上から、電圧は大体14Vから15.4Vの間と判った。
この電圧を前提に抵抗Rを計算する。最大値の15.4VでLEDに20mA流れるようにするには、オームの法則を使えば簡単だ。
( 15.4V - 3.4V ) ÷ 20mA = 600Ω
最小値で考えると、
( 14.1V - 3.7V ) ÷ 20mA = 520Ω
となる。常時15.4V出ている訳ではないので、市販の抵抗値で考えると510Ω辺りになる。
更に、消費電力も計算する。
( 15.4V - 3.4V ) × 20mA = 0.24W
( 14.1V - 3.7V ) × 20mA = 0.208W
となる。計算上は一般的な1/4Wタイプで間に合うけれど、定格ギリギリなので一寸怖い。余裕を見て1/2W以上の物を使う事になりそうだ。でも、手持ちの部品にちょうど良さそうな抵抗が無いんだよなぁ...。
(続く)
2017-12-02 05:00
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コメント(2)
こんばんは!
近くて遠い千葉県の紅葉を見てきました!
by Take-Zee (2017-12-02 18:16)
Take-Zeeさん
平地でも紅葉が楽しめる気温になってきましたね。
バイク乗りにとっては寒くてかなわんのですが、写真を撮るには良い時期でもあります。(笑)
by Rifle (2017-12-02 22:51)