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治療不可:景品で貰った時計 [時計]

 先日、窓際に置いてある時計が動いていないのに気が付いた。
動かなくなった時計
これは25年以上前、市内にあったマツヤデンキで景品として貰った物。秒針がピコッと僅かに動くだけで進まない状態になっていた。電池の電圧はそんなに低くないが、念の為に新しい電池を入れても動きは同じ。
 「古いから動かなくなっても仕方ないな」とは思ったけれど、とりあえず分解してみることに。

裏蓋を取り、邪魔になる部品を外す。
時計の裏側
ネジ全てを外すとバラバラになる。
ネジを外したばらしたところ
前面のパネルを外し、針を抜く。
針を抜いたところ
樹脂の爪を軽く開いて時計モジュールを抜く。
時計モジュールを抜いたところ
クォーツだから「NO JEWELS」は良いとしても、わざわざ「UNADJUSTED」(未調整)と明記する必要は無いような気がするけどなぁ。(笑)
時計モジュールの刻印
モジュールにネジ類は無く、樹脂の爪で嵌め込まれているので、外すのは簡単だ。
モジュールの筐体を外したところ
クォーツだから、内部は部品が少ない。
IMG_1994.JPG
ネジ類は何もないので、手でコイル部を外せた。
コイル部を外したところ
樹脂製の薄いギアを外していく。
ギアを外す
ギアを外す
ギアを外す
最後に、コイルからの磁気を受けて動く駆動用ギアを外す。
最後のギアを外す
このギアには小さな磁石が付いていて、表面が錆びていたのでNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で軽く磨いた。
軽く磨いた磁石の面
長年の使用で見た目には分からないものの摩耗が進んでいるという可能性は十分考えられるけれど、肉眼で見る限り不具合は全く見当たらない。

 試しにそのまま組み立てる。ギアを組む際、手元にたまたまあったシリコンオイルを軸穴にほんの少しだけ爪楊枝を使って挿した。
手元にあったシリコンオイル
組み立てて電池を入れ、時間を合わせる。数時間後見たら...止まってる。(汗)以前と同じで、秒針が僅かに動くものの進まないのだ。磁石の部分が経年劣化で減磁しているのかも知れない。「駄目だ、こりゃ。」
 手持ちの機材では再着磁できないので、そのまま引退して貰う事にした。「長い間、お疲れさまでした!」
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middrinn

結果は残念でしたが、「とりあえず分解」の醍醐味に満足ですm(__)m

by middrinn (2019-01-21 07:27) 

Rifle

middrinnさん
「時計屋さん」という職業が成り立つくらいですから、素人が修理するのは色んな面で無理があります。出来るのは、せいぜい分解までですね。(^^;)
by Rifle (2019-01-21 08:17) 

Take-Zee

こんにちは!
さすがのRifle さんにも不可能がありましたね!

by Take-Zee (2019-01-21 16:33) 

Rifle

Take-Zeeさん
今回のように、専用品や一般的でない部品が使われていたりすると、直せないんですよねー。特に、樹脂関係の部品はお手上げだったりします。
by Rifle (2019-01-21 17:24) 

ぽちの輔

100均の時計もこんな中身でしょうかね?^^
by ぽちの輔 (2019-01-22 07:07) 

Rifle

ぽちの輔さん
恐らく似たり寄ったりでしょうねー。
この時計は古いのでコイルが大きいですが、今の物は小型化されていると思います。
by Rifle (2019-01-22 07:47) 

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