掛け時計の中身をごっそり入れ替える [時計]
1年半ほど前に単一電池が使えるようにした掛け時計が、数か月前から時間がどんどん狂うようになり、そのうちに止まってしまった。
電池の電圧を測るとそんなに落ちていない。、時計側の問題で止まってしまったのだ。CR-Xを購入したホンダベルノ店で頂いてから27年間使い続けて来たから、まぁ壊れてしまってもおかしくない。
恐らく時計モジュール内部の劣化で止まってしまったのだろう。直せるとは思えないけれど、一応分解してみることに。
まず本体裏側にあるネジ全てを外す。
昭和の時代の製品だからだろうが、きっちりと作られている。今だったら分解修理を前提としない樹脂の嵌め合いにしているだろう。
前面の針3本を抜く。
百均の時計と違って、針を抜くのに随分と苦労した。実にきっちりと作られている。
時計モジュールを取り外す。
両面テープが強力で、剥がすのに苦労した。今なら樹脂爪での固定のみで済ませるだろう。
モジュールは樹脂の爪で嵌めてあるだけなので、指で簡単に分解できた。
電池を繋ぐと秒針が僅かにピクピクしていたから「歯車の問題じゃなさそうだ」と思っていたが、やっぱり目で見る限り歯車には問題は無い。
秒針を動かすパルス発生部は小さな基板に固定されている。
ICは樹脂で保護されており、基準周波数を作り出す水晶発振子(金属の丸い管状の部品)が取り付けられている。基板はICが載る程度のサイズしかなく、コストを掛けずに上手く仕上げている。
パルスを回転運動に変えるギアも、見た目には問題無い。
ただ、ギアに付いているフェライト磁石の磁気はかなり弱い。経年劣化で弱ってしまったらしい。劣化した磁石は強力な磁石に付けるとある程度は復活させられるけれど、生憎強い磁石は無いし機材も無いので、残念だが修理はできない。
「そういえば、確か時計モジュールが取ってあった筈」と、あちこちをガサゴソ探したら出てきた。
画像左側が保管していたモジュールである。仲人さんから結婚祝いで頂いた時計に使われていた物。その時計は外側が錆びてボロボロになってしまった為、分解してモジュールと針だけを残してあったのだ。
モジュールのサイズは全く同じ、しかも筐体側の爪に嵌る切り欠きの位置も同じなので、そのままとりつけられそう。しかし、宛がってみると外側の突起が邪魔して入らないので、その突起をカッターナイフで削り取る。
余分な物が無くなって、すんなりと収まった。
ガッチリ嵌っているので、両面テープで固定する必要は無さそう。
歪まないように注意しながら針を取り付ける。
ちなみに、古いモジュールに付いていた針は取付部のサイズが微妙に違い、きつくて取り付けられなかった。
新しいモジュールは、電池のマイナス側接点が電池を押すようにして電池を固定するようになっている。だから、電池ボックスのマイナス側の線を挟み込む事が出来ない。そこで、一番小さいゼムクリップをペンチで曲げて接点に挟み込むことにした。
電池ボックスの配線を電極に挟み込む。ネジ全てを元通りに締め込めば完成である。
針が細くなった為か、一寸繊細な感じになった。これで当分は動き続けてくれることだろう。
電池の電圧を測るとそんなに落ちていない。、時計側の問題で止まってしまったのだ。CR-Xを購入したホンダベルノ店で頂いてから27年間使い続けて来たから、まぁ壊れてしまってもおかしくない。
恐らく時計モジュール内部の劣化で止まってしまったのだろう。直せるとは思えないけれど、一応分解してみることに。
まず本体裏側にあるネジ全てを外す。
昭和の時代の製品だからだろうが、きっちりと作られている。今だったら分解修理を前提としない樹脂の嵌め合いにしているだろう。
前面の針3本を抜く。
百均の時計と違って、針を抜くのに随分と苦労した。実にきっちりと作られている。
時計モジュールを取り外す。
両面テープが強力で、剥がすのに苦労した。今なら樹脂爪での固定のみで済ませるだろう。
モジュールは樹脂の爪で嵌めてあるだけなので、指で簡単に分解できた。
電池を繋ぐと秒針が僅かにピクピクしていたから「歯車の問題じゃなさそうだ」と思っていたが、やっぱり目で見る限り歯車には問題は無い。
秒針を動かすパルス発生部は小さな基板に固定されている。
ICは樹脂で保護されており、基準周波数を作り出す水晶発振子(金属の丸い管状の部品)が取り付けられている。基板はICが載る程度のサイズしかなく、コストを掛けずに上手く仕上げている。
パルスを回転運動に変えるギアも、見た目には問題無い。
ただ、ギアに付いているフェライト磁石の磁気はかなり弱い。経年劣化で弱ってしまったらしい。劣化した磁石は強力な磁石に付けるとある程度は復活させられるけれど、生憎強い磁石は無いし機材も無いので、残念だが修理はできない。
「そういえば、確か時計モジュールが取ってあった筈」と、あちこちをガサゴソ探したら出てきた。
画像左側が保管していたモジュールである。仲人さんから結婚祝いで頂いた時計に使われていた物。その時計は外側が錆びてボロボロになってしまった為、分解してモジュールと針だけを残してあったのだ。
モジュールのサイズは全く同じ、しかも筐体側の爪に嵌る切り欠きの位置も同じなので、そのままとりつけられそう。しかし、宛がってみると外側の突起が邪魔して入らないので、その突起をカッターナイフで削り取る。
余分な物が無くなって、すんなりと収まった。
ガッチリ嵌っているので、両面テープで固定する必要は無さそう。
歪まないように注意しながら針を取り付ける。
ちなみに、古いモジュールに付いていた針は取付部のサイズが微妙に違い、きつくて取り付けられなかった。
新しいモジュールは、電池のマイナス側接点が電池を押すようにして電池を固定するようになっている。だから、電池ボックスのマイナス側の線を挟み込む事が出来ない。そこで、一番小さいゼムクリップをペンチで曲げて接点に挟み込むことにした。
電池ボックスの配線を電極に挟み込む。ネジ全てを元通りに締め込めば完成である。
針が細くなった為か、一寸繊細な感じになった。これで当分は動き続けてくれることだろう。
おはようございます!
今回も・・あっぱれ!!
by Take-Zee (2019-01-30 07:13)
昭和の製品は、長持ちするだけでなく、分解しても
素晴しさが分かる、と(^^) 臓器移植みたい(^_^;)
by middrinn (2019-01-30 08:36)
Take-Zeeさん
たまたまモジュールを取ってあったので直せました。
middrinnさん
コストダウンのみの今と比べると、昭和は余裕があったんだなーなんて感じます。
部品取りを利用してニコイチ・サンコイチなんてのは修理の常套手段ですけど、今回はたまたまモジュールがあったのでニコイチで修理できました。
by Rifle (2019-01-30 09:19)
生き返ったねぇ~流石~(^^♪
by みうさぎ (2019-01-30 20:19)
みうさぎさん
ニコイチに成功しました。(^^;)
by Rifle (2019-01-30 20:33)
先日、木工に夢中の友人から手作り掛け時計をもらいました。電波時計だというので興味深く裏を見たら、フツーのクォーツユニットでした。ただ、針を固定するピンが刺さっていて、これを抜いて単3電池を入れると、針がぐるぐるっと回って正確な時刻でピタッと停止。
そんな高いものではなさそうです。
by tama (2019-01-31 12:06)
tamaさん
電波時計モジュールは普通のモジュールと見た目は変わらないです。
価格もかなり落ちてきていますが、まだ入手性に難ありです。
by Rifle (2019-01-31 12:20)