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USBキーボードの簡単な修理 [パソコン]

 妻と子供が共用で使っているパソコンのキーボードは、10日ほど前からから調子が悪かったが、どんどん調子が悪くなって、キーを押しても反応しない事が多くなってしまった。埃まるけなので白っぽく写っているけれど、実際には真っ黒の製品である。
動かないキーボード
iBUFFALOの112キー日本語キーボード「BSKBU02BK」である。
製品シール
購入したのは2012年7月だから8年経っている。
 メカニカルキーなら10年使ってもへっちゃらなのだが、押した時は「フガッ」とした感触だから、メカニカルでは無さそう。早速分解する。

 裏側を見るとネジがあり、中央に丸いシール・右側に製品シールが貼ってある。
キーボードの裏側
中央のシールは品質検査用らしいが、何もチェックが入っていない。
チェックされていない検査用シール
これでは検品されているのかどうかが判らない。流石、中国製だなぁ。
 ネジを外したら、見えてきたのはシート状の基板だ。
蓋を開けたところ
シート内側に配線パターンがある。
内側に接点がある
上と下の配線パターンの間に薄い穴開きのシートが挟まれている。
三枚が重ねられている
配線パターンの丸い部分が接点の代わりになっていて、挟まれているシートにはその接点に当たる部分だけ1cmの穴が開けられている。
 シートの下にはキーと同じ数のゴム状の部品がある。
キーと同じ数のゴム部品
この部品の中央には小さな突起がある。
内側中央に小さな突起
キーが押されるとこの部品の中央が押されて配線パターンの丸い部分を押し、穴開きシートの下にある配線パターンと接触して通電するという構造である。
押すと通電する仕組み
押されていない時は、配線パターンの間は穴開きシートの厚さ分だけ離れているので接触しないのだ。非常に単純な構造である。
 こんな構造だと押した時チャタリングが起きるけれど、ICの載った小さな基板があるので、そこにフリップフロップ回路が入っててチャタリングを防止していると思われる。
・チャタリング
 接点が通電又は切断の状態になる時、短時間(百万分の1秒レベル)でON/OFFを繰り返す現象。
・フリップフロップ回路
 最初の電気信号で状態を確定する回路。チャタリング防止で良く使われる。
 日本語に訳すと「ぎっこんばったん回路」。(笑)

 動作不良は接点の接触不良だろうから、配線パターンをNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で一通り磨いた。これでもダメならICの不具合という事になる。
 作業は単純なので数分で終了、元通り組み立てて完成である。

 早速妻に使って貰ったら「ちゃんと動くようになった」と。これで、めでたしメデタシである。
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Take-Zee

こんにちは!

Rifleさんには朝飯前のお仕事でしたね!

by Take-Zee (2020-06-22 09:14) 

みうさぎ

目出度し目出度し
拍手~
(*^^)v

by みうさぎ (2020-06-22 13:27) 

Rifle

Take-Zeeさん
簡単な作業で済んでホッとしました。(笑)

みうさぎさん
有難う御座いますー!(^^ )/
by Rifle (2020-06-22 19:16) 

ガバチョ

解説ありがとうございます。
by ガバチョ (2020-06-22 23:22) 

Rifle

ガバチョさん
お役に立てば幸いです。(^^ )
by Rifle (2020-06-22 23:34) 

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