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ヤマハのギターアンプF50-112の再修理(その2:修理完了) [音楽]

前回からの続き)

 まず、再び割れてしまった基板は接着する以外に方法が無い。百円ショップに足を運んだ序に、ボンドを買って来た。
百均のボンド
G17を使うなんて何年振りだろう?
 両方の接着面を一旦清掃してからG17ボンドを薄く塗り拡げる。5分ほど経つと内部から泡が出て来る。
ボンドを塗ったところ
しばらく放置して指で触ってもべとつかなくなったら、両者を思いっ切り強く押し付けて接着。気温が低くなってきているので、完全に固まるまで三日放置した。
接着し終わったところ
恐る恐る触ってみると、強固にくっついているという感じになっている。これで良し。

 リバーブ部のボリュームは、基板から回路図を起こして色々と考えた結果「このボリュームで分圧して後続の回路へ信号を流しているから、25kΩから大きな抵抗値に変更しても問題は起きない筈」という結論に達した。手持ちの16mmΦボリュームの中に、20年近く前に買ってあった100kΩの国産ボリュームがあったので、それに置き換えた。

 修理を終えて基板を取り付けようとしたら、何とネジ穴が合わない。仕方ないので、一旦外してペンチで修正する。
ペンチで修正した金具
金属金具が歪むなんて、相当な力でないとこういう風にはならない筈。でも、梱包した箱に目立つ傷は無かった。運送業者は一体何をやらかしたんだろう???
 金具を元の位置に取り付け、基板を取り付けると今度はすんなり組付け出来た。
基板を本来の位置に取り付けたところ
組み立てる前に「念の為に音を出して確認しておこう」と、ギターを繋いで音を出してみると...アリャリャっ、パライコ部のボリューム二個にガリが出ているではないか。「新品のボリュームなのに...。(絶句)」因みに、二個共Supertech Electronic社製である。一旦取り外して分解清掃し、再度取り付けて音出ししてもやっぱりガリが出る。「駄目だ、こりゃ。」

 ここに使われているのは二個共50kΩで、回路の時定数だから値を変える事は出来ない。Supertech Electronic社製の小型ボリュームは1個当たり100円前後と安い為か、通販サイトの大半はコレだ。が、こんなに品質が低いとなると、迂闊には使えない。そこで、マルツ名古屋店まで出かけてボリュームを仕入れてきた。マルツの関連会社linkmanの文字が印刷されている。
linkmanのボリューム
Supertech Electronic社製を取り外してlinkmanを取り付け、音を出してみると、今度はOKだった。
すべての作業を終えたところ
元通りに組み立てて完成である。

 梱包材を大幅に増やして改めて発送、相手方に届いたら「今度は正常」という返事が来て一安心。これで一件落着、である。
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みうさぎ

めでたし?だねっ
(^-^;
by みうさぎ (2020-11-16 10:20) 

Rifle

みうさぎさん
その後も普通に動ているらしいので、多分「完了」でしょう。(^^;
by Rifle (2020-11-16 11:34) 

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