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ヤマハのギターアンプF50-112の再修理(その1:何で?) [音楽]

 今春にレストア作業したヤマハF50-112はそのまま自宅でギターの音出し等に使っていた。
オーバーホールが完了した状態
半年ほど経った頃、某所から「譲って欲しい」という話があり、配送業者にお願いして相手先へと送った。

 ところが、配送中に何かあったらしくて「リバーブの音がゼロにならない」という連絡が数日後に入る。「へぇ?何でやねん???」梱包の段ボールに傷みらしき箇所は見当たらず、アンプ本体も傷などは全く無いと言う。
 しかも「低音のツマミを上げ気味にすると、アンプ内からビビる音がする」と。「おかしいな?内部に割れるような部分は無いんだけど???」
 画像と文字だけでは、幾らやり取りしていても良く分からないので、送り返して貰ってチェックする羽目に。

 数日後、送り出した時と同じ状態で自宅に届いたので、早速内部をチェック。まず初めに気が付いたのは、基板の割れだ。
基板の同じ場所が割れている
前回接着剤で修理してあったのだが、同じ場所が割れている。接着した箇所は強度的に強くないのは確かだが、何かを一寸当てた程度であればこのように完全に割れてしまう事は無い。恐らくは輸送中に強くぶつけられたのだろう。
 更に、先方の要望で交換した大容量の電解コンデンサも抜け落ちていた。金属の金具から抜ける位だから、かなり強い衝撃だったと思われる。改めてグルーで固定し直した。
グルーで固定
グルーで固定
リバーブのボリュームをゼロにしてもフルテンにしてもリバーブ音がそのまま出てきて何も変わらないという症状を確認、リバーブのボリュームを取り外して抵抗値を測定すると、一見正常に見える。
ボリュームは正常に動いているように見る
しかし、別の接点で測定すると導通しない。
この接点間は抵抗値が無限大
この接点はアースに繋がっているので、その部分が導通しなければボリュームの抵抗値が何であれ全ての電流が次の回路へと流れてしまう。だからボリュームをいくら回しても音量は不変だったのだ。Supertech Electronic社製のボリュームは信頼性が無いなぁ。
このボリュームはSupertech Electronic社製
16mmΦサイズの汎用品なのだけれど、今ではあまり使われない25kΩという値。ネット通販では何処もSupertech Electronic社製ばかり、他メーカとなるとサイズが一回り大きい24mmΦか、或いは7mm角の超小型ボリュームになってしまう。24mmΦだと基板に収まらないし、7mm角だとボリューム軸が細過ぎてパネルに固定できない。
 うーん、どうしたものか...

(続く)
タグ:F50-112 ヤマハ
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