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電波時計が止まっちゃった(その2) [時計]

前回からの続き)

 時計が無いと何かと不便なので、改造を考える前に「とりあえず動くようにしなければ!」早速分解する事に。
 時計裏側にネジがあるけれど、外周に近い方は飾りの木枠を固定するネジなので、やや内側にあるネジ(赤の矢印)を外す。
ネジを外す
すると、蓋が外れて中が見える。
分解したところ
真ん中に針を動かすモジュール、下には電波受信回路の基板、左に制御回路の基板がある。電池ボックスは単体で右側にあり、他の基板に液漏れが影響しない構造になっている。たぶん設計者も電池の液漏れを考慮して、この形にしていると思う。

 モジュールは電波時計でない時計とほぼ同じ外観だが、制御回路からの信号を受ける基板がある点が普通のとは異なる。
時計モジュール
針を動かすツマミもあるが、通常は裏蓋の下なので操作する事は出来ない。
 制御回路の基板にはICチップが二つあるようだ。(黒の丸い部分)
制御回路基板
灰色の上の突起が時刻合わせ、下が電波受信のスイッチになっている。
  画像では分かり難いが、電波受信回路の基板の裏に、AMラジオとほぼ同じ形のバーアンテナがある。
標準電波受信回路基板
標準電波(コールサインJJY)は、福島県大鷹鳥谷(おおたかどや)山の40kHz、佐賀県羽金(はがね)山の60KHz、の二ヶ所から発信されている。AMラジオ(中波帯:526.5kHzから1606.5kHz)と干渉しないように、低い周波数の長波帯を使っている訳だ。この電波を受信する為にバーアンテナが必要なのである。

 肝心な電池ボックスは裏側の配線にまで電解液の結晶がびっしり。(滝汗)
結晶が端子にも付いている
この結晶は物理的にこそげ落とす以外に方法が無い。精密ドライバーでガリガリゴリゴリひたすら削ったが、10分以上もかかってしまった。
 電解液で配線も断線しかけていたので、一旦取り外して再度ハンダ付けするんだけれど、電解液が付着した金属面はハンダが乗り難くて非常にやり難い。すったもんだしながら、何とか半田付けできた。

 この時計に限らず、置時計は充電池だとまともに動かない物が結構あったりする。乾電池は1.5Vだが、ニッケル水素電池は1.4V(流す電流が少ない場合)なので、2個直列だと電圧が不足する為だ。百円ショップの時計は動かなかったけれど、幸いな事にこの時計は普通に動いてくれた。(安堵)

 とりあえず応急措置で電池ボックスを修理したけれど、ニッケル水素電池だとそのうちに止まってしまうかも知れない。
 今更普通の電池を使って何度も電池ボックスを修理したくはないし、以前から電池ではない別の電源を使用する事を考えていた。その「電源」とは?...誰でも分かると思うけど(^^;)「太陽電池」である。
 但し、「何となく頭の中で考えていただけ」で具体的な回路を考えていた訳ではないし、勿論テストなどもしていない。でも、いよいよ実行に移すべき時がやって来たようだ...

続く
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みうさぎ

オッハーそれからーどうなるんでしょうーワクワク(^^)v
by みうさぎ (2021-06-17 06:48) 

Rifle

みうさぎさん
太陽電池を使うの良いけど、色々考えなきゃならん事があって、かーなーり面倒な事になりそうです。(^^;)
by Rifle (2021-06-17 08:34) 

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