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散歩とバイク・ツーリングと中判カメラと [カメラ]

 前回の記事で書いたように、お散歩用&ツーリング用中判カメラを一寸増やしてしまった。(滝汗)自身の忘備録も兼ねて、その辺の事情をまとめておこうと思う。

 以前は大量の機材に囲まれていたのだけれど、あの記事この記事で書いたように、本当に思い切ってカメラ機材の殆どを整理した。
 残した機材は「これが無いと撮影に困る」という物ばかり。具体的には、撮影会用のハッセルブラッドVシステム一式、お散歩&ツーリング用のローライコード3・ローライ35クラシック・コンタックスT2の4セットである。中判と35mmが2台ずつなのは、モノクロとカラーを一度に使えるようにする為である。

 これで自分なりに整理が付いた積りだったけれど、やっぱり何処かで腑に落ちてないというか、我慢していた部分があったよーで(汗)、ここ数ヶ月で中判フィルムカメラが4台も増えてしまった。何だか禁断症状が一気に出ちゃったような感じ。(滝汗)
増えた4台
Plaubel makina67、Mamiya6+150mm+50mm、Fujica GS645SProfessional、同じくFuji GA645Proffessionalの4台である。
 きっかけは「お散歩用兼ツーリング用にハッセルブラッドじゃ大きくて嵩張るし、ローライコード3だと広角撮影はできないしなー。それに66判だと12枚しか撮影出来ないし」なんて思いながら中古カメラのサイトを覗いていた時「645判なら15枚撮影できるんだよなー...レンズ交換出来るなら広角も使えるし」と考え始めてしまった事。お陰で雪崩を打ったかのように、次から次へと機材を増やしてしまった。(溜息)

 makina67は以前使っていた時の好感触が忘れられず、たまたま安価に出ていたので思わず手を出してしまった。安かっただけあって、新品時から一度も整備点検を受けた事が無いような状態だった。一応撮影できるけれど一寸不安だったので、費用が嵩んだけれどカメラ店にオーバーホールをお願いした。それでも、状態の良いmakina67を買うよりはかなり安く済んだ。

 流通量の多いGS645でなくてGS645Sを選んだのは、レンズが準広角の60mm(35mm換算で37mm)だから。GS645は75mm(35mm換算で47mm)の標準で、これ一つだと時々広角レンズが欲しくなってしまうのだ。その点、構図決めでは歩き回る羽目になるのだけれど、60mmなら何とかこれ一つで撮影出来る事が多い。
 同様の理由でGA645も選んでいる。GA645ZやGA645Ziはズームレンズで便利だけれど、標準域90mm側の解放F値が6.9と暗い。
# 可動部分が多いと故障率も上がるしね。
それに、広角側が55mmで60mmとあまり変わらないのも食指が動かない一因だ。
 実用上気にならないのと、費用的に苦しいので、GS645Sを調整に出すのは当面見送る積りだ。

 Mamiya6はレンズ交換出来るレンジファインダー機で、広角50mm・標準75mm・準望遠150mmの3種類のレンズがある。どのレンズも定評のあるものばかりだが、75mmは価格が高騰している為、あえて手を出していない。
 このカメラはプロに酷使されていたようで、安かった代わりに結構ガタガタという感じだった。だから、カメラ店にお願いしてあちこち調整して貰った。修理費用がそれなりに必要だったけれど、それでも調整済みの物を購入するよりは安上がりだ。
 ちなみに、見た目は同じだけど頭に「New」が付く機種の方が高く売られている。

 テスト撮影が終わっているのはMamiya6のみで、GA645はまだテスト撮影中。makina67とGS645Sのテスト撮影はこれからだ。時間がなかなか取れないので、テスト撮影が何時になったら完了するのかは一寸分からない。
 しかもタイミングの悪い事に、ここにきて富士フィルムがフィルム価格を大幅に引き上げてしまった。現像費用も高騰していて、66判一カットでフィルム代と現像代を合わせると500円近くのコストが掛かってしまう。二昔前の大判サイズのコストに肉薄している。こんな状態では、迂闊に撮影出来ない。

 どれも過去使っていた物ばかりなので、使い方に困る事は無い。けれど、実際の使い勝手となると、以前とは使う場面が変わっているので、以前と同じとは限らない。
 購入前に一応頭の中で「こういう場面で撮影すると、この機種だとこんな感じで、あの機種だとこんな風で...」とシミュレーションしていたのだけれど、Mamiya6をテスト撮影した時に「ムムムっ、想定とだいぶ違うぞ」と。

 具体的に何が違うのかを言葉で説明するのは難しいんだけれど...例えば構図と露出を決めてシャッターを切るという操作の流れの中で、肉眼で構図を決めてカメラを構えてファインダーを覗いた時の感触、ブレないように注意しながらシャッターボタンを押す時のカメラを保持する手や腕の力の入り具合といった、実際に撮影した時に感じる部分が頭の中で考えていたのとずれていたりする事が結構多いのである。
 三脚を使うのであればどの機種でもほぼ違いは無いのだけれど、手持ちで撮影となるとカメラの重心の位置やシャッターボタンの位置などが重要になって来る。

 一度にシャッターを切るのは一台だけだし、他にもローライコード3があるので、幾ら何でも4台は必要ないと自分でも思う。
 使っていくうちに、どれか一台に限られてくる筈だが、それまでどれ位の時間が掛かるのか、フィルム代が一体いくら必要なのか...なんて考えると、一寸(いや、かなり)頭が痛い。

 撮影コストを考えると645判が良く、67判は分が悪い。けれど、コストだけで撮影している訳ではないし、撮影フォーマット(645判・66判・67判)によっても変わって来る。
 それに、バイクツーリングで使うとなると、ある程度のサイズに収まってくれないと運び難いという問題も出て来る。体積と重さだけを考えるとGA645(画像右)のが一番小さい。Mamiya6(画像左)はフードを外せばほぼ同じサイズだけど、400gほど重い。
Mamiya6(左)とGA645
makina67(画像左)も畳んだ状態では横幅は大きいが一番厚みが少ないので、バッグに放り込むならこちらの方が都合が良さそうだ。
makina67(左)とGA645
GS645S(画像左)とGA645(画像右)はほぼ同じサイズ。
GS645S(左)とGA645
 いずれは1台に絞られる事になるだろうと考えてはいるけれど、その答えが出るまでにはまだまだ時間が掛かりそうだ。
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コメント 4

みうさぎ

あらま~1回切りの人生あーでもないこーでもないと
カメラ更新もありということで
ジックリとええんじゃない
(笑)
by みうさぎ (2023-07-12 09:45) 

Rifle

みうさぎさん
あっちこっち寄り道ばかりの人生だからか、カメラもあっち行ったりこっち行ったりです。(汗)
まぁ、どれかの一台に落ち着くまでの間しばらくは今のままかなー?(笑)
by Rifle (2023-07-12 10:18) 

たま

フジの価格改定は、フィルムの高値販売にお墨付きを与えた感じがしました。昔を知っているだけに、135ミリネガフィルム1本に千円以上は出したくありません。
なんだかなー、写欲が萎えてしまって・・・。
by たま (2023-07-13 17:05) 

Rifle

たまさん
日本国内ではフィルム需要が極端に少なくなっているので仕方ない面はありますけど、欧米ではそこまで酷い値上げにはなっていないみたいなので、何とも割り切れない感じがします。
今回の値上げは、拙者に限らず昔からのフィルム愛用者にも大きな精神的ダメージを与えるんじゃないのかなぁ?
でも、デジタルだと原板が残らないのが何とも心許なくて、一寸移行する気にはなれないんですよねぇ。うーん...。
by Rifle (2023-07-13 19:28) 

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