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再びスポットメーターの修理(その2) [カメラ]

(前回からの続き)

 さて、次はデジタルスポットメーターだ。動作を確認すると何も問題無い。温度変化が原因の可能性もあるので、わざと夜にベランダに1時間ほど置いて冷やしてから動かしてみたが、やはり問題無く動く。「あれ?普通に動くじゃん。」
 温度が動作に影響するとなると、考えられるのは電池の劣化か、回路内の半導体の問題か、或いは配線の問題か、のどれかが原因と考えられる。

 電池の劣化なら話は簡単だが、半導体となると正直言ってお手上げである。回路図が無い上にチップ部品ばかりだし、内部の動作を解析するとなると凄まじく骨が折れる。特に、マイコン内部に書き込まれたプログラムの動作を解析しようとすると、最低でもマイコン開発環境が必要だし、開発出来るだけの知識も必要だ。今から手を付けるのは現実的ではない。
 拙者が以前使っていた前期モデルの様に汎用デジタルICを使った回路であれば直せるだろうが、マイコン部分が故障してしまうと正直言って手の施しようが無い。

 配線の問題も発見は非常に難しい。配線材に使われているのは金属なので、小さいとはいえ温度による伸縮は避けられない。微妙な状態で繋がっている部分は、温度が低くなって金属が収縮すると接続していた部分が離れて動作しなくなるという事は十分に考えられる。
 基板上の部品のハンダ不良も考えられない事は無いが、肉眼で見る限りどのハンダ箇所も奇麗で問題無さそうだった。

 先ず、電池を確認する。見た事の無い「Vinnic」と言うメーカだが、ネット上を見ると通販で大量に出回っている。
Vinnicの4LR44
気温22度、明け方の11度、冷凍庫に半日放置して0度と、温度を変えて電圧を測ってみたが、5.82Vで安定している。
5.82Vで安定した電圧
となると、少なくとも電池は原因ではない。「もう一回分解するか。」

 以前分解しているので、何も戸惑う事無く分解できた。改めて内部を確認する。8ビットマイコン側に電解コンデンサは無く、どの部品も見た目は問題無さそうだ。
基板8ビットマイコン側
その裏側も問題無...と思ったが、左の赤い配線のハンダ付けのいい加減さが気になった。
基板裏側
なので、改めてハンダし直した。
ハンダし直したところ
接眼部上にある基板も見た目は問題無い。
接眼部上の基板

接眼部上の基板
電池の負極側の配線は基板側が一寸見た目が不安な感じだったので、ここもハンダし直した。
基板側配線をハンダし直したところ
他に問題になりそうな部分は見当たらないので、元通り組み立てた。
組み立てたところ
不動の原因は「何だか判らん」というのが正直なところである。

 改めて動作を確認してみたが、勿論普通に動く。何だかスッキリしないのだけれど、一応怪しそうなハンダ箇所はやり直しているので、これで修理完了とした。
 一寸消化不良気味だけど、正常に動くようになった。目出度しメデタシ(?)、である。

(完)
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みうさぎ

消化不良ですか まぁ良かった
マルですっよん 
by みうさぎ (2023-12-01 09:07) 

Rifle

みうさぎさん
動くから良し!...なんだけど一寸モヤモヤしますねー(汗)
by Rifle (2023-12-01 17:20) 

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