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再びスポットメーターの修理(その1) [カメラ]

 以前修理したスポットメーターは、英国で使っていたら「朝と午前中が作動せず、昼頃になるとやっと反応するという感じ」になったらしい。また、もう一つのアナログスポットメーターも動作不良とかで、再修理の依頼が来た。
要修理のスポットメータ二つ
左側がペンタックスの「デジタルスポットメータ」、右側が同じくペンタックスの「スポットメーターV」である。

まず、スポットメーターVの方から確認する。
スポットメーターV
かなり大きなメータだ。電池ボックスは下側にある。
電池室は下側に
測定したEV値でシャッター速度と絞りを決めるダイアルは、内部の測定回路とは無関係に動かせる。
露出ダイアル
操作するボタンは3か所あり、1がバッテリーチェックボタン、2が露出計測ボタン、3が視野照明ボタンである。
ボタンが三か所
 バッテリーチェックボタンを押すと、ファインダー内部のメーターの針が動く。
バッテリーチェックボタンを押した状態
この時、下側にある黒い線の範囲内であればバッテリーはOKとなる。
 露出計測ボタンを押すと、対応するEV値を差す。EV8と1/3辺りを差している。
露出計測ボタンを押した状態
 視野照明ボタンを押すと、輝度の低い方のメーター目盛りが読み取れるように赤いLEDで照らす。
視野照明ボタンを押した状態
実際には、露出計測ボタンを押しながら視野照明ボタンを押す事になるので、拙者のように手が小さいと両手を使って操作する事になる。
 色々動かしてみると、何事も無く動く時もあれば、どのボタンを押しても全く反応しない時もある。
 分解はしていないけれど、製造された年代を考えると内部はアナログ回路のみと考えられる。ボタン電池で動く回路だから、多分電解コンデンサは使っていない筈。「何故じゃー?」と思いながら、とりあえず電池を取り出してみた。
電池を取り出したところ
使われているのはLR44ボタン電池3個。電池や本体内部の電極に問題は無いが、蓋の方を良く見ると電池と接触する部分が少々錆びているようだ。
負極側が僅かに錆びている
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くと、見た目は変わらないが安定して動作するようになった。どうやら単純な接触不良だったみたいだ。

 次はデジタルスポットメーターだな...

(続く)
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