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再びペンタックス・デジタルスポットメーターの修理(その1:いささか難物) [カメラ]

 ひょんな事からPentaxデジタルスポットメーターをお預かりする事になった。
預かったデジタルスポットメーター
所有者がメーカに修理を依頼したら、「修理不能」で返却されてしまったのだそう。
 Pentaxのカメラ事業はリコーイメージングに事業譲渡されているので、修理などはリコーイメージングが受け付けている。しかし、実際には地域毎に修理業者と契約していて丸投げしているだけらしい。
 2年ほど前に同一機種を修理した事があるけれど、1年半ほど使ってから、別の機材入手の為に手放してしまった。再びお目にかかるとは思ってもみなかったので、一寸感慨深い。

 さて、外観は問題なさそうに見えるのだけれど、軽く振って見ると「カラカラ」と内部で何かが動く音がする。「電池ボックスの蓋が外れてるん?」と思い、電池室を確認したが、問題無し。
電池室は正常
「えぇーっ!?じゃぁ内部で踊ってる部品って何があるんだろう??外れるような部品は無いんだけどなー...こりゃアカン、分解してみよ。」
 改めて全体を確認するが、細かな傷がある程度で落としたり激しくぶつけたりしたような痕跡は無い。
 次に、接眼部を細かく確認する。
接眼部
銘板は本来のシルバーの物が取り付けられているし、本体下側にあるシリアルナンバーが刻印されたプレートも外されたような形跡は無い...( ,,`・ω・´)ンンン?という事は、修理業者は分解すらしてないって事?
# 幾ら古い機材だからと言っても、それは一寸酷いんではないかい?
 この接眼部を分解しないと本体内部にアクセスできない。けれど、蟹目になっている接眼部の付け根の部分が緩んじゃってるので、視度調節の部分を回そうとすると接眼部全体が一緒に回ってしまう。これでは視度調節の部分が外せない、イコール、接眼部を分解できない。(滝汗)

 このスポットメーターが現役の頃は、多分だけれど視度調整部のギザギザと一致する専用工具があって、それで分解していたのだと思う。この部分はギザギザになっている部分と、その内側にある部分を硬く締め付ける事で固定する構造になっている。
# ナット2個を重ねて任意の位置に固定するのと同じ原理ね。
しかし、土台となる蟹目のネジが緩んでしまっている為、接眼部だけを分解しなければならない。1mmほどの厚さしかない内側の固定金具と、周囲にギザギザが無くて取り付く島の無い外側の接眼部の双方を何らかの形で固定した上で緩めるより手が無い。
 内側の金具はプライヤーレンチで無理矢理掴むとしても、外側の接眼部は本体が邪魔して固定するのが難しい。

 届いてから暇を見つけては「あーでもない、こーでもない」と毎日10分ほど格闘しているのだけれど、一向に緩む気配が無い。うーん...こりゃー相当苦戦しそうだなー。(滝汗)

(続く...と思う、多分^^;...と思ったら、続いた
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えすぷれそ

ああ、これは懐かしい。
カタログでしか見たことありませんが。
当時のカメラが中央重点測光だったので、こういうメーターに需要があったんでしょうね。
まだ現物が出てくるとは。
by えすぷれそ (2023-01-21 22:07) 

Rifle

えすぷれそさん
スポットメータは大判で使っている人が多かったみたいです。
特に、ゾーンシステムだとスポットメータは必須ですから。
拙者も大判で撮影していた頃にこれを入手し、ハッセルブラッドにダウンサイジング(?)してからも使い続けていました。
今でも別のスポットメータを使っています。
by Rifle (2023-01-22 09:47) 

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