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呆れたオリンピック招致 [雑感]

 東京が敗れたばかりだというのに、今度は長崎と広島が共同開催を模索している、と...「いつから日本は馬鹿揃いになったんだぁ?」というのが率直な感想である。

 東京の知事は「まだ(負けた)総括が終わっていない」と公言してはばからないようだが、これだけをみても如何に日本の首長達に考える力が無いのかが良く判る。東京がオリンピック招致に負けたのは「理念が無い」からで、総括もクソも無い。これは「負けて当然」である。
 増してや、物理的にかなり離れている2つの地方都市が共同で開催などというのは言語道断、国際的に見ても失笑噴飯ものでしかないが、当事者の2人の市長は報道を見る限り大真面目らしい。もうこれは国際感覚云々以前に「未だにあんたらは地元への利益誘導型の政治しか出来んのかい」と情けなくなる。

 東京も、長崎と広島も、所詮はオリンピックなんてどうでも良くて、開催が決定すれば色々と手に入るであろう国の支援(補助金や基金など)による社会資本(交通機関、道路、公共施設)がお目当てであることは間違いない。開催さえ決定すれば労せずして色んなものが手に入るのだから、こんなに美味しい話は無いのだ。だから、あり得ないとは分かっていても立候補するんだろう。
 国内メディアは「招致する方向」と喧伝するものの、それ以上突っ込んだ内容が無いというのも、相変わらず「増すゴミ」状態から抜け出せていない。やはり、そこから抜け出せるほどの人材が居ないというのが実状なんだろうなー。

 日本では過去に東京オリンピックと冬季の長野オリンピックの2つが開催されている。どちらも国際的に通用するそれなりの開催理由があった。しかも、一度開催された国が再び選ばれるということは極めて稀である。増してや、理念すら無く「地元をなんとかして活性化させたい」という国内の狭い範囲でしか考えられていない程度の理由付けでは、いくら賂大好きなIOC委員でも投票するとは考えられない。

 年を経るごとに、国際社会感覚からの遊離が激しくなっているように感じられ、大いに憂慮すべき点であると考えている。
 広島も長崎も「原爆を投下された」ことを大一番の売りにしているが、例えば米国では「原爆を日本に投下したからこそ、世界大戦を早く上手く終了させることが出来た」という意見の方が圧倒的に強いのだ。米国は戦勝国なのだから、これは「当たり前」である。日本国民が幾ら騒いだとしても、それが覆されることはあり得ない。負け犬の遠吠えなんて誰も気に留めようとはしない。
# 余談だが、オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したのも、「戦勝国の大統領」だからというのが大きく作用している筈だ。

 同様に、国際社会においては、北朝鮮は既に「過去の遺物」でしかないが、拉致被害者問題を抱える日本にとっては「未だに」現在進行形である。しかも、過去の自民党政権は北朝鮮には何も手を出せず米国に頼ってばかり居たから、国際社会からも「日本は一国では何もできない、事実上の米国の属国」としか認知されていないし、北朝鮮ですら日本をまともな相手とは考えていない。
# これは、北方領土でも全く同じことが言える。

 過去の自民党政権が長年培ってきた「衆愚政治」のお陰で、日本国民は国際情勢も含めた政治については「見る、聞く、考えない」を実践し続けることに何の疑問も持たず、今日まで過ごして来た。が、そろそろ目覚めないと、冗談抜きで日本の将来はヤバそうだ。
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WLC

Rifleさん,札幌を忘れてますよ.札幌.

by WLC (2009-10-14 21:07) 

Rifle

>> WLCさん
 ご指摘有難う御座います。すっかり忘れてました...夕食のワインが原因かな?(^^;
by Rifle (2009-10-14 21:28) 

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