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市販品をプチ改造&修理 [電子回路]

ソーラー式スポットライト 数年前、夜帰宅した時に足元を照らすのと防犯の意味も兼ねて、玄関と駐車場にソーラー充電式のライトが取り付けてみたら結構良い感じで重宝していた。しかし、2年ほど経った夏の暑い時期に、4つあるうち2つが点かなくなってしまった。調べてみると、一つは単に内臓のNi-Cd充電池が劣化していただけだったが、もう一つは充電回路そのものが駄目になっていた。

 回路を細かく調べてみると、使われているトランジスタ全てがパーになっている。同一品番のトランジスタならロット単位の不良ということも考えられない訳ではないが、複数の品番が同時に不良になるというのは幾らなんでもおかしい。「何故ぢゃぁ???」としばし考えて「ひょっとして高温!?」と閃いた。
 太陽電池の裏側に回路と充電池が配置された一体型の構造で、太陽電池側に日光を当てるので夏などは当然高温になる。太陽電池に断熱効果なんて無いから、背中合わせの電池や回路基板も当然高温になる。故障した2つの本体を取り外した時、本体が手で触れないほど熱かったから50度以上になっていただろう。トランジスタの動作温度は大抵40度前後までだから、その温度を超えているのは確実。太陽電池と回路や電池が一体となったタイプでは、日本の夏の温度には耐えられないのかも知れない。「だったら、太陽電池と回路・充電池を分離すれば良いぢゃん」と思ったものの、具体的な方法までは直ぐに思いつかなかったので、そのまましばらく放置してあったが、ホームセンターで偶然見かけた密閉プラスチック容器を見て「をぉっ!これは使える」と気が付いた。3個で100円もしないプラケースと、名古屋・アメ横で仕入れた単3用電池ケースを買い込んで来た。
IMG_0522.JPG

 更に、先日ホームセンターで、今使っているのと同じタイプのソーラースポットライトがセールで通常価格の1/3ほどになっていたので4個購入した。本体は太陽電池の裏側に回路と電池が収まっている。
ソーラースポットライト本体裏側
裏蓋を取り外すと、回路と充電池が見える。
ソーラースポットライト本体裏側の中身
更にネジを外すと、裏側にある配線が全て見えるようになる。
IMG_0527.JPG
黄色と黒の電線が太陽電池と繋がっており、赤と黒の電線はLEDへと繋がる。

 まずは基板と取り外し、太陽電池の出力を本体外へ取り出す為に配線し直す。
IMG_0530.JPG
念の為にグルーガンで配線を軽く固定し、本体に雨水が入らないように開いている穴もグルーガンで塞いでおく。
 プラケースに回路と電池ボックスをグルーガンで貼り付け、太陽電池とLEDに接続する電線を取り付けて本体側の作業は完了だ。
IMG_0577.JPG
わざわざタッパータイプのケースを使ったのは、簡単に電池交換できるようにする為である。

 LEDスポットライト側のコネクタの形状は一般的な電源プラグ&ジャックになっているものの、防水に配慮した形になっている。
ソーラー式のLEDスポットライト部
このようなものは市販されていないので、市販されているギボシを使って適当に配線する積りである。

 序に、妻が使っているソーラー充電式のLEDライトキーホルダーが点かなくなってしまったので、こちらも修理する。
Iキーホルダー付ソーラーLEDライト
購入して1年弱だが、既に外装の艶消し塗装が剥げかかっているところが如何にも「中国品質」だなぁ。(汗)
注:
「中国品質」でネット上を検索しても、意外にもヒットしませんねぇ。
要するに「売る時に動きゃ良いんだろう」という、「日本人ではまずやらないような、如何にも中国らしい(深く考えていない)品質」という意味です。
慎重にケースを分解し、中身を取り出してみて唖然(@o@;)
IMG_0587.JPG
使われている電池は普通のリチウムボタン電池で、その電池を太陽電池で充電するという構造になっているのだ。点かなくなったのは、単に電池の配線が千切れただけだったので、手近にあったホチキスの針の使い古しを半田付け(中央下側の曲がった金属部分)して修理はあっけなく完了。(笑)
IMG_0588.JPG
太陽電池の出力は微々たるものだから、電池が破裂するまでには至らないだろうが、それにしても恐るべし「中国品質」である。(滝汗)
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