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フィルムマガジン [カメラ]

 先日の撮影会で、長年酷使しているハッセルブラッド503CWのフィルムマガジンA-12が駄々をこねてしまった。現地で応急処置をしてなんとか撮影はできたものの、このまま放置しておく訳にも行かない。次の撮影会が迫っていて悠長に修理している暇が無いのでネット上でフィルムマガジンの中古を漁っていたら、キタムラに程度の良さそうな中古を発見!早速自宅近くの店舗へ転送して貰い、今日店頭でチェックして問題無さそうなのでそのまま購入した。
ハッセルブラッドA-12フィルムマガジン
本体と内蔵マガジンのシリアル番号も一致しているので多分大丈夫だろう。
ハッセルブラッドA-12フィルムマガジン
シリアル番号から1980年製造と分かるが、あまり使われていなかったのか、古い割には綺麗だ。

 ハッセルで撮影する際に面倒なのが「マガジンスライドの仕舞う場所」で、以前はポケットに入れていたが、足場の悪い所で滑って木や岩にぶつかった拍子にスライドを曲げてしまうことが多かったので、5年ほど前に米国から仕入れたスライドホルダーを使っている。
IMG_1487.JPG
今まで使っていたマガジンから外す為、ドライヤーで暖めて両面テープを軟化させてからゆっくり丁寧に剥がした。
IMG_1486.JPG
本来はヒートガンを使うべきだろうが、そんな高級なものは持っていないし「どーせ暖めるんならドライヤーでも一緒でしょ?」と思って、実際にやってみたら上手く行った。(笑)後は新しいマガジンに貼り付ければOKだ。
IMG_1488.JPG
これでスライドを気にしながら撮影する必要が無くなる。

 駄々をこねた古い方は1979年製だ。
IMG_1491.JPG
これを中古で入手した時点で既にかなり使い込まれていたが、それを更に10年近く使い込んだのだから不具合が出てもおかしくない。因みに不具合は巻き取り側のフィルム押さえ金具である。
IMG_1489.JPG
左が古い方、右が購入したものである。見比べれば、画像の上の方にある金具の形状が違ってるのがお分かり戴けると思う。左の方は現地で10円玉2枚で挟んで無理やり修正したから一応使えるが、それでも本来の形状とは随分と違う。因みに修正する前は、金具が渦巻状に完全に丸まった状態だった。推測するに、撮影後にフィルムを巻き取る際、巻き止め用の糊付きシールの部分が何らかの原因で金具にくっついてしまい、フィルム巻き取り時に金具も一緒に引っ張られて丸まってしまったと考えられる。

 よく見ると、製造年はたった1年しか違わないのに改良されている箇所がある。
IMG_1490.JPG
左が新しい方、右が古い方である。新しい方はフィルムを支える軸の部分が金属製になっている。古い方は軸の部分が擦れて白っぽくなってしまっているから、結構消耗しているようだ。
 普段見慣れてしまうとなかなか気が付かないが、こうやって見比べて見ると、なるほど色々と改良されているんだなーと改めて実感する。

 新しいフィルムマガジンが入手できたので、これで当分の間は安心して撮影できそうだ。後は写真の腕を上げるだけだな...(^^;)...(--;)
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