SSブログ

ケアナケアの充電池 [電子回路]

 急に暑くなって体が気温に慣れず、ウダウダしていることが多くなり、気が付けば「ゲッ、blogを更新してないぢゃん!(冷や汗)」と気が付く事もしばしば。ウーム、心せねば...(--;)

 閑話休題。
 昨年春に新古品のリコーエレメックスのケアナケアを購入し、週一回の割合で今も使い続けている。

 これを使う前は、洗髪の翌日にはアタマが痒くなっていたが、今は1日おきの洗髪でもOKなほどになっているので、少なくとも拙者にはかなりの効果があると感じている。
ケアナケア
ただ、使い過ぎると皮脂が足りなくなるのか、かえって痒くなることもある。
 風呂場で使うから電源コードを延々と伸ばすことが出来ないからだろうが、電源は充電式である。専用の充電器の上に置いて10時間経つと満充電になるという仕組みになっている。時間はタイマーで制御しているようだ。
 使うのはボタンを押すだけの簡単操作で、水流の強さは強と弱の2段階に切替可能。いつも強にして使っている。水流は「ダダダダダダッ」という感じでかなり強く、数十秒間で続けるが、1回の水流では頭全体を洗い流すには少々足りないので、2回連続して動かしている。
 購入直後は1回充電すれば2回(水流で言えば4回分)使えたのだが、1年半ほど経過した現在では1週間も間が空くと2回目は動き出したら直ぐ電池切れで止まるようになった。説明書上は使用後必ず充電するようになっているので、今の使い方は本来の使い方とは違うが、説明書のやり方は必ず継ぎ足し充電となるので、電池の寿命を縮めてしまう可能性がゼロではない。Ni-CdやNi-MHの充電池は継ぎ足しを繰り返すとメモリー効果から見かけの容量が減少するので、時々はきちんと放電させる方が電池も長持ちする。

 ただ、いくら使い方を気つけていても、電池の寿命はいつかは尽きる。今直ぐ交換が必要なほどには劣化していないものの、いずれ交換は必要だ。
 説明書では、電池交換はメーカに依頼するように書かれている。素人が交換して事故でも起こされたら困るだろうし、PL法などへの対応もあるから、メーカとしては当然のことだ。が、肝心な交換に関する費用については何も書かれていないので、一体幾らかかるのかが分からないし、何度も交換して使い続けるとなると恐らくはそれなりの金額なってしまうであろうことは十分考えられる。

 説明書には「修理手順ではない」と明記してあるものの、製品を廃棄する際の充電池の取り出し方が書いてある。自分で分解等をしてしまうとメーカの保証は効かなくなるが、すでに無償保証期間は過ぎているので、実際に開けて見る。
IMG_1854.JPG
本体裏側に電池を納めている部分があり、ネジで蓋が固定されている。まずはネジを取り外し、かなり硬い蓋を慎重に引っ張って取り外すと電池が見える。
IMG_1852.JPG
電池のサイズは単三と同じ。電池を取り出す。
ケアナケア内蔵電池
Ni-MH電池を10本直列接続してある。容量が1100mAHというのはやや抑え気味だが、充電池の発熱や寿命などを考慮した上での選択だと思われる。

 Ni-MHの充電容量は改善されて近年は急に大きくなっていて、単三サイズでも2800mAHなんていう大容量のものも市販されている。しかし、単純に「大きければ良い」という訳には行かない。容量が大きいと充電電流も大きくなり、充電中の発熱量も大きくなってしまう。充電中の温度監視や電池の電圧変動をきちんと管理しないと破裂したり極端に寿命が短くなったりするので、それなりに注意も必要になってくる。
 充電中の状態をシビアに管理しなくてもそこそこ使えるのが大体1100mAH辺りまでと言われているので、それに沿ってこの容量にしているのだと思う。

 充電器はこの1100mAHを前提に設計されているので、電池もそれに沿ったものに交換する必要があるけれど、機器内蔵用でこの容量は地方では入手が難しい。一般用として販売されているNi-MHは電極に金属タブが付いていないので電池ボックスが必要となるが、ケアナケアの電池収納部は電池のサイズぎりぎりで、電池ボックスを入れる余裕が無い。しかも、タイマーで10時間経つと自動的に充電を停めてしまうので、容量の大きい電池を使うと常時中途半端な充電で終わってしまうことになり、これでは電池の寿命を縮めてしまいかねない。
 本当に交換が必要となったら、似た容量のタブ付電池を探すか、単四サイズで代用するとか、何かしらの工夫が必要になりそう。まぁ、そういう工夫を考えるのが楽しかったりするんだけど、ネ。(笑)
nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 3

コメント 4

たま

> 単純に「大きければ良い」という訳には行かない。容量が大きいと充電電流も大きくなり、充電中の発熱量も大きくなってしまう。充電中の温度監視や電池の電圧変動をきちんと管理しないと破裂したり極端に寿命が短くなったり・・・

知りませんでした。
Rifleさんのブログはためになるなぁ。

お風呂CDの電池の持ちが悪くなったので、同じ電圧で同じ大きさ(容量はデカい)のニッカドをネットで購入しました。
元電池には、小さなICのようなものが付いていました。
KLIXON 4-S 4MM75A-05 と表示があります。たぶん、温度センサーか、過電流のセンサーではないかと思います。
知らないとは怖いもので、その容量のデカい電池にリード線をハンダづけして、センサーらしきものは無い状態のまま使っておりまする。
さすがに満充電になるまで、相当な時間がかかります。
でも、まだ発火してはいません。(+_+)


by たま (2011-07-13 20:41) 

Rifle

たまさん

4MM75Aは75度で電流カットする過充放電防止ICです。鋭い洞察力だなぁ。
容量を増やすと充電電流が不足そして時間はかかりますけど、容量に応じた充電時間を守れば発火はしないでしょう。注意して使えば大丈夫と思いますよ。
by Rifle (2011-07-13 22:58) 

mas

こんにちは。
引っ越した際に放置してあったケアナケアをひさびさに使ってみようと思って充電したのですが、ものの数十秒で停止…
そりゃ二年も経てばバッテリーは逝ってしまうよなと思いつつ、どうしたものかと思案しこのページに辿り着きました。

12V 1100mAhのバッテリーは探せど見つからず。
ならば自作ということで見つけたのがこちら。
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-00N6

1600mAhと1.5倍ではありますが、まあ大容量ではないので大丈夫だろうとの素人判断で10本購入。店で買うと1本140円なので1400円でした。

後はこれを半田付けして、元のバッテリーについていたコネクタをつけて完成。
一晩充電して使った見たところ元の勢いが蘇りしばし感動!
2週間程経ってますが今のところ問題なさそうです。

ご参考になれば。
by mas (2012-11-09 10:12) 

Rifle

mas さん

充電電流は変わらないので、容量が増えた分は充電に時間が掛かりますが、不具合が起きる事は無いと思います。
今はタブ付というと容量の大きいものばかりになってしまったので、入手できる範囲で対応する方が賢いかも知れませんね。
by Rifle (2012-11-09 10:45) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました