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エフェクター自作:MXR Distortion Plus [音楽]

 以前から、廃棄する家電製品などから取り外した使えそうな部品を小箱に溜め込んでいるが、「これだけあれば、ギター用のディストーションやオーバードライブが10個位は作れそうだな」と思い、冗談半分に部品選定してみたら、思いの外多く作成できそうな事が分かった。
 先日名古屋へ出かけた際、エフェクター作成に不足している部品を買い込み、部品がほぼ揃ったので作ってみた。

 手始めは、MXRのDistortion+(Plus)。回路図は高校時代に購入した「だれにもわかるエフェクター自作&操作術」に掲載されている回路を使った。
だれにもわかるエフェクター自作&操作術(昭和57年3月1日発行)
もうボロボロになっているが、発行年月日を見たら「昭和57年3月1日」とある。使われているディスクリート部品は今廃盤になっているものが多いが、その辺を考慮しても今でも十分通用する内容だと思う。

 作成した回路はこんな感じ。
MXR DistortionPlus Schematic circuit diagram
ちなみに、電源回路にある100μFの電解コンデンサは追加したもので、元の回路図には含まれていない。
 念のためにブレッドボード上に回路を組んで動く事を確認してから、ユニバーサル基板を切り出して組んだ。
IMG_2535.JPG
基板が妙に小さいが、これはかつて販売されていたBOROブランドのエフェクターに入っている基板のサイズと同じにしてあるから。このサイズなら、どんなケースでも入れるのに苦労しないだろう。(笑)なお、フットスイッチもケースも未入手なので、今は常時ONのままの状態になっている。電源は006Pの9V電池、消費電流は1.7mAほどだ。

 弾けないけれど(笑)ギターを出してきて音を出す...「そうそう、こういう感じだったよなー」なんてニヤニヤしてしまった。昭和の時代に頻繁に耳にした「典型的なディストーションの音」そのものである。
 今回は手持ちのTL081を使ったが、MXRは741タイプのオペアンプを使っているので、音は全く同じではないかも知れない。ICソケットを使っているので、741を買ってくれば直ぐに入れ替えられるから試してみると面白いかも。

 実は、Distortion+は高校時代に組んでいたバンドのギタリストが自作して使っていたので、その音は当時から知っていた。
 バンドでは拙者はベースだったのだが、なぜかBOSSのHeavy Metal(HM-2)を持っていて、それと音を比べて見たら「ゲゲゲーっ、HM-2よりDistortion+の方が良く歪むじゃん」と唖然とした記憶がある。(笑)

 MXRの回路は、このDistortion+に限らずどれでもとてもシンプルで、自作も難しくないし、再現性がとても高い。MXRの技術陣はすっごく優秀なんだなーと改めて感服した次第である。


2011.Dez.06追記
 今回作成した回路の基板のサイズは縦4.5cm、横3cm。

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たま

配線図を拡大して見てみましたが、ワタシには実体配線図でないと理解不能です。(^^;
でも昔、ディストーションは「ファズ」って呼んでいませんでしたか?
エフェクターは3つくらい、いや、2つか、買った記憶があります。
by たま (2011-12-05 09:49) 

Rifle

たまさん

確かに、回路図は読み方を知らないと一寸難しいかも知れません。
ファズはディストーションと同じ過剰増幅で原音を歪ませていますが、周波数逓倍回路が入っていて「ジージー」という感じになり、ストレートなディストーションよりも更に歪みを強調するような回路になっています。
by Rifle (2011-12-05 17:23) 

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