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ちょいと分解:フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110 [電子回路]

 7年ほど前に購入したPhilipsのノイズキャンセル機能付きヘッドフォンSBCHN110は、元々は通勤時の音楽鑑賞用に購入し、その後はPC用として使っていた。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110
数日前から「何かおかしいな」と思っていたが、遂にプラグ部分が壊れてしまった。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110のプラグ部分
経年変化でイヤーパッドもヒビが入ってしまっている。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110のイヤーパッド部分
ネット上で探し回ったが、イヤーパッドなどの補修部品が全然見つからないから、市販していないらしい。「じゃぁ分解してみるか。」

 外側にはネジや嵌め込みの部分は全く見当たらないので内側を見たら、貼り付けてある薄いスポンジの下にネジがある。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110の内側
この構造から、修理をしない前提の設計らしいと判る。道理で補修部品が売られていない筈だ。
 薄いスポンジを剥がし、5箇所あるネジを外してゆく。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110の内側
すると、ハウジングからスピーカが外れる。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110の内部にあるスピーカ
ハウジング側にはノイズをキャンセルする回路基板が取り付けられている。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110内部の基板
取り外して見ると、結構複雑な回路構成だ。
フィリップス ノイズキャンセリングヘッドフォン SBC HN110の内部基板
基板上のICはDMP8パッケージのデュアル低圧動作パワーアンプのJRC2076だ。ハウジングに固定されているノイズ集音用マイクからの信号を増幅して反転させ、音楽信号と加算してから2076で増幅してスピーカへ流しているのだろう。

 このヘッドフォンのキャンセル効果は余り高くなく、150Hz辺りまでの騒音は結構低減されるものの、400Hz前後から上の音域では殆ど効果が無い。電車内だと「ゴーッ」という音はかなり小さくなるが人の声はそのままなので、キャンセリングは「無いよりはあった方が良い」という程度。むしろ、キャンセリング機能を使わない素の状態で使う方が遥かに音が良い。
 特に、低音域の再生能力は購入時の価格以上の力量がある。だから、電車通勤をしなくなってからもPC用として使い続けていた。

 イヤーパッドはだいぶ劣化しているがメトメトするところまでには至っていないので、プラグの部分だけ修理すれば未だ使えそう。分解しても取り出した部品の使い道を思い付かないので、やっぱりプラグ部を直そうかなぁ...
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みうさぎ

使い捨て的な 感じなんですねぇ
その後どうなるの?(*^_^*)

by みうさぎ (2013-03-04 07:32) 

Rifle

みうさぎ さま

製品としては、多分「使い捨て」の積りだったんでしょう。
痛んだのはプラグだけなので、プラグ付きコードを探して取り替えようと思います。
by Rifle (2013-03-04 18:49) 

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