ホンダTL125のスピードメーター(その4:点いた!) [バイク]
(前回からの続き)
「どうして点かないんだろう?」端子間の電圧をデジタル・テスターで測ってみる。
N(ニュートラル)の配線は色が「若葉=茶」と「黒」になっているので、てっきり「黒がアース」と思い込んでいたのだが、測ってみると「黒」がプラスで「若葉=茶」がマイナス側になっていた。
# 電子回路では、「黒」の線は「アース」という業界基準があるんで、ついつい確認せず...(^^ゞ。
ちなみに、エンジンを掛けてアイドリングの状態での電圧はDC(直流)8V前後。
電球と違ってLEDには極性があるので、プラス・マイナスが逆なら点かないのは当たり前。「それにしても、どーして?」
ネット上を探し回ったらTL125(JD06)の配線図が見つかった。不鮮明な部分も多くて辿りきれない部分もあるが、バッテリーのプラスからレギュレートレクチファイヤーを通って来ているのがNの「黒」線になっている。ということは「プラス」である。Nの「若葉=茶」線はニュートラルスイッチを介してアースに落ちている。
メータ照明のアース側(緑)とハイビームのアース側(緑)は繋がっていて、その先はフレームボディアースに落ちている。だから、ニュートラルのアース側(若葉=茶)とは直接繋がってはいないが、どちらも最終的にはアースに落ちているから実際には繋がっている。
ウィンカー(空・橙)はウィンカーのプラス側の線から直接分岐してきている。
ハイビームとウィンカーのインジケーターは点かなくても構わないが、ニュートラルが点かないのはかなり不便。そこで、とりあえずはメーター照明とニュートラルの配線を取り出して4極カプラーで接続することにした。カプラーは近所のホームセンターーで仕入れてきた。
9極カプラーから4本抜き、4極カプラーで配線する。
早速エンジンを掛け、ギアはニュートラルに入れて停止した状態でテストしてみると、ちゃんと点灯する。
既に夕飯に近い時間なので「明日一寸走って確かめてみよう。」
翌日の午前中、実際に走ってみるとハイビームとウィンカーが点かない。「ありゃりゃっ、何で?」
更に5分ほど走って、ニュートラルのインジケーターが点いていないとハイビームもウィンカーも点かないらしいと判る。一旦自宅に戻って再検討し「余らせているハイビームのアースをニュートラルのアースに繋げたらどうなるんだろう?」と思い、実際に配線してみる。
すると、ハイビームとウィンカーは点くようになったが、今度はニュートラルが常時点灯のままになってしまう。「うーん、やっぱり駄目か。」
改めて配線図を見ると、ニュートラルはアース側にスイッチが入っている。ハイビームのアースは常時繋がっているから、ニュートラルのアースに接続するとニュートラルスイッチとは関係無くアースに繋がったままとなる。だからニュートラルのインジケーターは点きっ放しになってしまうのだ。
9極カプラーを使った最初の配線に戻し、ニュートラルのプラス・マイナスだけを入れ替えた。
ギアがニュートラルに入っていない状態ではハイビームとウィンカーのインジケーターは点灯しないままとなるが、実際にある程度走ってみたらそんなに不便ではない。
ウィンカースイッチはプッシュキャンセルではないし、インジケーターも点かないので、うっかりしていると曲がった後もウィンカーを消し忘れてしまうけれど、まぁそんな事は乗っている人間が一寸だけ注意すれば済む話だ。不便を感じるようになった時に、ウィンカーインジケーターだけ独立させれば良いだろう。
これでようやく普通に走行できる状態になった。念の為に予め距離が判っている2点間を走ってメーターの走行距離も確かめてみたが、ER-6n他とほぼ同じ値だから大丈夫。
しかし、走っているうちに段々と別の部分が気になってくる。格安で仕入れた古いバイクだから仕方ないが、まだまだ作業は続きそうだなぁ。
(完)
「どうして点かないんだろう?」端子間の電圧をデジタル・テスターで測ってみる。
N(ニュートラル)の配線は色が「若葉=茶」と「黒」になっているので、てっきり「黒がアース」と思い込んでいたのだが、測ってみると「黒」がプラスで「若葉=茶」がマイナス側になっていた。
# 電子回路では、「黒」の線は「アース」という業界基準があるんで、ついつい確認せず...(^^ゞ。
ちなみに、エンジンを掛けてアイドリングの状態での電圧はDC(直流)8V前後。
電球と違ってLEDには極性があるので、プラス・マイナスが逆なら点かないのは当たり前。「それにしても、どーして?」
ネット上を探し回ったらTL125(JD06)の配線図が見つかった。不鮮明な部分も多くて辿りきれない部分もあるが、バッテリーのプラスからレギュレートレクチファイヤーを通って来ているのがNの「黒」線になっている。ということは「プラス」である。Nの「若葉=茶」線はニュートラルスイッチを介してアースに落ちている。
メータ照明のアース側(緑)とハイビームのアース側(緑)は繋がっていて、その先はフレームボディアースに落ちている。だから、ニュートラルのアース側(若葉=茶)とは直接繋がってはいないが、どちらも最終的にはアースに落ちているから実際には繋がっている。
ウィンカー(空・橙)はウィンカーのプラス側の線から直接分岐してきている。
ハイビームとウィンカーのインジケーターは点かなくても構わないが、ニュートラルが点かないのはかなり不便。そこで、とりあえずはメーター照明とニュートラルの配線を取り出して4極カプラーで接続することにした。カプラーは近所のホームセンターーで仕入れてきた。
9極カプラーから4本抜き、4極カプラーで配線する。
早速エンジンを掛け、ギアはニュートラルに入れて停止した状態でテストしてみると、ちゃんと点灯する。
既に夕飯に近い時間なので「明日一寸走って確かめてみよう。」
翌日の午前中、実際に走ってみるとハイビームとウィンカーが点かない。「ありゃりゃっ、何で?」
更に5分ほど走って、ニュートラルのインジケーターが点いていないとハイビームもウィンカーも点かないらしいと判る。一旦自宅に戻って再検討し「余らせているハイビームのアースをニュートラルのアースに繋げたらどうなるんだろう?」と思い、実際に配線してみる。
すると、ハイビームとウィンカーは点くようになったが、今度はニュートラルが常時点灯のままになってしまう。「うーん、やっぱり駄目か。」
改めて配線図を見ると、ニュートラルはアース側にスイッチが入っている。ハイビームのアースは常時繋がっているから、ニュートラルのアースに接続するとニュートラルスイッチとは関係無くアースに繋がったままとなる。だからニュートラルのインジケーターは点きっ放しになってしまうのだ。
9極カプラーを使った最初の配線に戻し、ニュートラルのプラス・マイナスだけを入れ替えた。
配線 | TL125本体側 | メータ側 |
---|---|---|
メーター照明 | 茶=白 | 赤 |
緑 | 黒(メーター照明) | |
N(ニュートラル) | 黒 | 緑 |
若葉=茶 | 黒(共通) | |
ハイビーム | 青 | 青 |
緑(未接続) | ||
ウインカー | 空 | 黄 |
橙 | 黄 |
ウィンカースイッチはプッシュキャンセルではないし、インジケーターも点かないので、うっかりしていると曲がった後もウィンカーを消し忘れてしまうけれど、まぁそんな事は乗っている人間が一寸だけ注意すれば済む話だ。不便を感じるようになった時に、ウィンカーインジケーターだけ独立させれば良いだろう。
これでようやく普通に走行できる状態になった。念の為に予め距離が判っている2点間を走ってメーターの走行距離も確かめてみたが、ER-6n他とほぼ同じ値だから大丈夫。
しかし、走っているうちに段々と別の部分が気になってくる。格安で仕入れた古いバイクだから仕方ないが、まだまだ作業は続きそうだなぁ。
(完)
走れる状態になって一安心ですね~
そうすると、次から次へと気になるところが・・・
まだまだやるんでしょうね(笑)
by たくや (2016-01-15 18:16)
たくやさん
大した事ではないけれど気になる部分が結構出ているので、当分は修理・調整が続きそうです。(笑)
by Rifle (2016-01-15 20:54)