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ヤマハDX7の簡単なオーバーホール [音楽]

 以前の記事でも少し触れたヤマハのシンセサイザーDX7も、他の機種と同様に高音域がかなり落ちている、と子供は言う。
ヤマハの名機DX7初代
他の機種と一緒に部品を取り寄せてあるので、作業を開始する。

本体上部にあるネジ全てを外すと蓋が開く。
DX7の上の蓋を開けたところ
アナログ回路は中央左の大きな基板(デジタル回路と共存)、電源回路は中央右の小さな基板だ。
 電源回路はレギュレータICを使った一般的な回路になっている。
電源回路:電解コンデンサ交換前
新しい電解コンデンサ(長いリード線の方)はサイズが少し小さい。
新しいコンデンサはサイズが小さい
単純な基板なので、交換は簡単だ。
電源回路:電解コンデンサ交換後
 配線を全て外して基板を取り出す。アナログ回路部は電解コンデンサが多い。
基板のアナログ回路部
デジタル回路部はパスコンと思われるセラミックコンデンサが大半を占めている。
デジタル回路部はセラコンが殆ど
この基板も電解コンデンサは簡単に交換できた。特に難しい部分は無く、元通り組み立てて作業は完了である。

 子供に動作チェックを...え?動かないって!?
 基板上にメモリをバックアップする電池が付いているけれど、基板の配線を外すとリセットされて(音も含めて)データが全て消えてしまうらしい。元に戻すには本体に付属するROMカートリッジ2つのうちどちらかが必要だが、このDX7には付属しなかったので手元には無い。ネット上の情報に依れば、PC経由でも復活できるようだ。
 このDX7は今後も使い続けるだろうから、本来付属する筈のROMカートリッジを探して手に入れた。
DX7用ROMカートリッジ1・表
こちらはROMカートリッジ1だ。
DX7用ROMカートリッジ1・裏
ROMカートリッジ2も外観は同じである。
 データをROMカートリッジからロードしたら、正常に動くようになった。肝心な音は...「高音がすっと抜けてくるようになった」と。メデタシめでたし、である。
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middrinn

貴ブログの魅力の一つは、色々な物の中身が見られて、
好奇心が満足させられることかも(^_^;) 一般の人は、
シンセの中は一体どーなってるんだろう?と思っても、
フツー開けませんものねぇ(^_^;) 感謝、感謝(^^)
by middrinn (2018-12-06 08:43) 

猫毬

すごい…かつての名機を軽々と修理…尊敬しますぞ^^w
by 猫毬 (2018-12-06 10:13) 

みうさぎ

おおっ~めでたいです~(^^)/

by みうさぎ (2018-12-06 13:19) 

Rifle

middrinnさん
言われてみれば、普通なら開けて中を見たりしないですね。メーカも「開けたら保証外」って説明書に大抵明記してますし。(^^;)

猫毬さん
この程度の修理なら知恵も経験もあまり必要ないですから。(^^;)

みうさぎさん
有難う御座いますー!(^^ )
by Rifle (2018-12-06 13:47) 

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