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BOSSグラフィックイコライザーGE-7の修理(その4:台湾製オーバーホール完了) [音楽]

前回からの続き)

 先日バラバラの状態で長期間置かれていたGE-7を見て「いい加減、何とかしなきゃ。」前回の作業から丸一年以上放置してあったけれど(滝汗)、ようやく作業に取り掛かる。

 「スイッチオンで動作するけれど、動作表示のLEDが点かない」という不具合は、音声信号経路とは無関係の所で不具合が起きている筈。「LEDが点かない」イコール、「電源の+9Vが供給されていない」という事になる。
 問題は「どこで電源が途絶えているのか?あるいはショートしているのか?」である。

 一番怪しいのはメイン基板とボリューム基盤を繋いでいるフラットケーブルだが、ボンドで接着するという不可解な組み立て方になっているので、一寸手を出したくない。
# もし問題が起きたら、修理せず基板丸ごと交換する前提の作りだねぇ。
 コンデンサやボリュームが筐体と接触しそうな場所に、テスト的にあちこちセロハンテープを貼って様子を見る。
ボリュームにセロハンテープを貼った

筐体内側にセロハンテープを貼った
組み立てて動作確認すると、やっぱりLEDは点かない。「ウーム、そういう事か。」原因はフラットケーブルで決まり!である。

 フラットケーブルのハンダ面にはボンドがタップリ塗ってある為、ハンダを緩める為にはボンドを剥がさなければならない。スクレイパーなんて工具は持ってないので、細いマイナスドライバーで少しずつ剥がしてゆく。
ボンドを剥がしているところ
剥がしたら、ハンダを吸引器で吸取ってフラットケーブルを外す。
フラットケーブルを外したところ
何故か部品面側も貼り付けてあったので、残ったボンドを剥がす。
残ったボンドを剥がしているところ
ボリューム基板も同じようにボンドを剥がす。
ボリューム基板もボンドを剥がす
剥がし終わったらハンダを緩めて、フラットケーブルを外す。
フラットケーブルを外したところ
外したフラットケーブルをデジタルテスターで調べたら、強く折り曲げた時だけ抵抗が無限大になる。軽く曲げた程度なら普通にゼロΩなので、なかなか気が付けない断線の仕方だなー。

 フラットケーブル無しの状態で、基板の位置関係を確認する。組み立てて基板間の距離を確認する。
基板間の距離を確認中
隙間は1.5cm弱。いつもならニッケルメッキ線を使うのだけれど、生憎先日全てを使い切ってしまって手元に在庫が無い。「今から発注するにしても時間が掛かるし、送料の方が高いよなー...そうだ!」
 金属ゴミとして少し溜まっていた、部品のリード線の切れ端を引っ張り出して来た。
リード線の切れ端
切れ端とは言え、歴としたニッケルメッキ線である。( ̄^ ̄;)これを加工する。
加工し終えたところ
基板に通して、位置関係を確認する。
基板に通したところ
これでOK。一旦外して、一本ずつハンダ付けする。
ハンダ付け中
15本あるので、結構面倒な作業だ。
15本ハンダ付けし終えたところ
もう一つの基板にも通して、
イコライザ基板に通したところ
もう一度組み立てる。
再度組み立てたところ
位置が決まったら、ハンダ付けする。
ハンダ付けしたところ
そして、余分な部分はニッパーで切り取る。
余分な線を切り取ったところ

 念の為に、電源やケーブルを接続して動作確認する。オフの状態ではLEDは点かず、イコライザーも効かない。
オフの状態
黒いゴムの部分を踏んでオンの状態にすると、LEDが点いてイコライザーも効く。
オンの状態
これで修理完了である。

 1年以上も放置してあったけれど、ようやく直せた。目出度しメデタシ、である。

(完)
タグ:GE-7
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