SSブログ

デジタル温度計の簡単な修理 [雑感]

 室温計として、更にお風呂を入れる時の湯温計として使っている温度計モジュールは、以前から表示が薄くなったり濃くなったりという現象が起きていたのだけれど、先日妻が「遂動かなくなっちゃった」と。
温度計モジュールTX-100
# 画像撮り忘れで、以前の画像を流用してます。A(^^;)
以前にも同じ温度計の修理を諦めた事があるけれど、今回は直前まで液晶が濃く表示されていたから、液晶の劣化では無さそうだ。「うーん...とりあえず分解してみるか。」

 分解と言っても、四隅にあるネジを外すだけ。
ネジを外したところ
基板にはかなり埃が溜まっているけれど(滝汗)、問題になりそうな所は無い。それに、直前まで普通に動作していた時もあった事を考えると、回路や電池の問題でもなさそうだ。
 「何が原因だろう...ひょっとして、単なる接触不良?」

 このモジュールは裏蓋が電池ボックスになっていて、基板側に接点がある。基板を挟み込むと、その接点が接続して電池と繋がるようになっている。
 裏蓋側の接点は綺麗だったが、基板側の接点は酸化して鈍い色になっていた。試しに左側をNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、綺麗になった。
左側だけ接点を磨いた
確認の為に基板を押し付けて見ると普通に動く。「なんだ、やっぱりそうだったか。」
 裏蓋と表蓋はネジで締め付けて固定する構造になってるんだけど、樹脂が劣化してネジ山が崩れてしまったみたいで、どれだけネジを回してもきちんと固定できない。
ネジ穴がダメになっている
ネジは鉄製で、かなり錆びている。頭だけでなく、ネジ山も錆びている所がある。
ネジは錆びている
ネジの軸は直径2mmと細い。手持ちのネジに同じ太さの物は無い。
 部品箱を漁ったら、3mmのネジとナットのセットが4本が見つかったので、それを使う事に。

 まず、基板の四隅にある2mmの穴を3mmに拡げる。
穴を拡げているところ
表と裏の蓋も2mmの穴を3mmに拡大する。
蓋も穴を拡大する
樹脂が邪魔してネジの頭の部分が入らないので、角を削って当たらないようにする。
角を削っているところ
四か所削ったら、ネジを通してナットで固定。これで修理完了である。
修理完了

 この温度計モジュールは、大学生の頃に名古屋・伏見に出来たアイテク・ビルへ大須から移転したパーツ屋さんで購入した。35年ほど前のお話だから、樹脂が劣化しても当然。でも、樹脂部は黄ばんではいるもののヒビが入ったりというような事は無くてしっかりしている。

 一寸した修理で再び使えるようになった。これからも末永く頑張って貰おう。目出度しメデタシ、である。
nice!(25)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 25

コメント 2

みうさぎ

凄いお見事です~
by みうさぎ (2023-02-10 21:44) 

Rifle

みうさぎさん
この程度なら誰でも直せますよ、多分ネ。(^^;)
by Rifle (2023-02-11 08:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。