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Rolandの音源モジュールXV-5080のメンテナンス(その3) [音楽]

前回からの続き)

 さてさて、新たに見つかったコンデンサは16V100μFが2本、手元にある100μFは耐電圧が6.3Vのものしかない。
 「うーん...ヘッドフォンへの出力回路だから、電圧はそんなに掛からないと思うんだよなー。一寸計算してみるか。」
 本来なら回路図を起こして検討すべきだれど、そこまでやると莫大な時間が掛かる。なので、お手軽に計算してみる事に。

 ヘッドフォン出力は数Wもあれば十分なので、最大出力は(一寸大き過ぎるけれど)5W・ヘッドフォンのインピーダンスは8Ωと仮定する。ワット数は
ワット数=電圧×電流
オームの法則により
電流=電圧/抵抗
だから、
ワット数=電圧×電圧/抵抗
となるので
5=電圧×電圧/8
電圧×電圧=5×8=40
電圧≒6.32(V)
という結果になる。一般的なヘッドフォン出力は大きくても3W程度だし、コンデンサとヘッドフォンは直列に繋がるので、回路から出力される電圧全てがコンデンサに掛かる訳ではない。だから、実際にコンデンサに掛かる電圧はもっと少ない。
 という事は、耐電圧が6.3Vしかなくても大丈夫!無事、手持ちのコンデンサが使える。
耐圧6.3Vのコンデンサ
早速交換して、この部分の作業は完了。

 回路上の作業は以上で御仕舞いだが、表示部のパネルが傷だらけなのが気になる。
表示パネルは傷だらけ
そこで、まず細目のコンパウンドで大まかに傷を削り取る。
細か目のコンパウンドで磨いたところ
次に液体コンパウンドで更に磨く。
液体コンパウンドで磨いたところ
更に超微粒子タイプのコンパウンドで磨くが、あまり変わらない。
超微粒子タイプのコンパウンドで磨いたところ
最後にGT99で磨いたが、ほんの少し奇麗になった?という程度。
GT99で磨いたところ
深い傷は消せないので、この程度で良しとしよう。
 後は元通り組み立てて、作業は全て終了である。交換したコンデンサの数は少ないが、作業は大変だった。(汗)
交換したコンデンサ
 子供に使って貰ってみたら、「音がバリバリに抜けるようになった!」と。とりあえず、ハンダ不良はなさそうでホッとした。

 これで当分の間は何も気にせずに使える状態となった。目出度しメデタシ、である。

(完)
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