個人輸入CD その3

今度も米国、オハイオ州のお店からCDが届いた。Jack LancasterとRobin Lumleyの「THE ROCK PETER AND THE WOLF」である。

　タイトルで判るように、このアルバムの内容はS.Prokofiev（セルゲイ・プロコフィエフ）の作品「ピーターと狼」そのもの。だが、タイトルでわざわざ「THE ROCK」と謳ってあるように、オーケストラでは無く、敏腕アーティストらが自由に演奏している。

　原曲に習い、各パートに登場する動物が割り当てられている。でも、その割り当てが「おぉ！」という感じなのだ。例えばアヒルはGary MooreやAlvin Leeなどだし、オオカミはEno、猟師はPhil Collins,Bill Bruford, Cozy Powerllである。プログレやハードロック系の人間なら泣いて喜びそうな配役（！）なのだ。
# 因みに、拙者も「鳴いて喜ぶ」うちの一人である．．．。（＾＾；
　ナレーションに導かれてそれぞれの場面に曲が流れるという展開になっているが、参加しているアーティストがアーティストだけに、後のBrandXと共通する部分があちこちに散らばっている。

　このCDに関には録音時期に関する情報が一切載っていないが、ロンドンのTrident studeios（トライデント・スタヂオ）で収録されていること、それぞれの曲にBrandXの各アルバムと共通するメロディや展開が入っていること、後のBrandXのメンバとなるアーティストの大半が参加していることなどを考えると、恐らくはBrandX誕生直前の1975年の遅い時期に録音されたのだろうと思う。

このCDを入手したお陰で、やはり国内では非常に入手の難しいJack Lancasterのアルバム「Marscape」も手に入りそうなことが判った。このアルバムもBrandXのメンバ全員が参加しているので、以前から探している内の1枚である。
　インタネットのお陰で探せる範囲が日本国内から地球規模となり、以前とは比べ物にならないほど色々な探し物が見つかるようになった。それでも、やはりレアなアルバムは相変わらず入手が難しい。海外のCDショップを漁る日々はこれからも続きそうだ。

タグ：フィル・コリンズ ゲイリー・ムーア イーノ コージー・パウエル アルビン・リー プログレ ブラッフォード ハードロック