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ブローニーや大判フィルムのスキャン [カメラ]

 近年はフィルムカメラと共にデジタルカメラも持ち歩くことが多いので、このblogでも通常はデジカメの画像を使っているが、昔撮影したフィルムを取りこんで使うこともあるので、フィルム取り込み機能のあるスキャナをわざわざ選んで購入した。今使っているのはCanoScan 8600Fである。

 安価なスキャナはフィルム取り込み機能そのものが無いか、有っても35mmのみ対応のものばかり。ここ数年はブローニー判での撮影がメインだし、大判も対応するスキャナは値が張るので「なんとかして普通のスキャナでも読み取れないかなー???」と考えていた。
 しかし、よくよく考えて見れば、フィルム対応を謳うものは蓋の裏側にある面光源がフィルムの背後から照らすだけで特別な機構が入っている訳では無いし、大判対応と言ってもせいぜい専用の読取レンズを備えている程度。「(フィルム未対応の)安いスキャナでも、フィルムの後ろに光源さえあればスキャンできるんでは?」
 細かいことを言えば、フィルムスキャン時は蓋裏側の面光源のみ点灯していて、紙媒体を照らす光源はOFFになっているが、要するにスキャン時に読み取り可能な程度の光量がフィルム面に当たっていれば良い筈である。
 思い立ったが吉日、早速テストしてみた。

 やり方は単純で、フィルムを保護スリーブから取り出してスキャナのガラス面に直接置き、その上に面光源となるライトボックスを被せるだけ。使ったライトボックスは10年ほど前に購入したハクバ製。
シノゴのスキャン
ライトボックスを点灯させてからスキャンさせる。テストに使ったのは10年以上前に、岐阜県内で撮影したシノゴ(4x5)のポジフィルムである。
 結果は以下の通りとなった。
フィルムを普通の紙としてスキャンした例
画像の左半分はスキャナの読み取り設定を紙媒体の「カラー写真」にしただけで、右半分は更に「逆行補正(弱)」だけを追加しただけだ。ちなみに、300dpiでスキャンしたものを半分の大きさにリサイズしているので、細部の描写がやや甘くなっている。

 フィルム原版と見比べると、左側の画像は妙に暗いが、右側の画像はほぼ見た目通り。あまりにあっけなく出来てしまったので少々拍子抜けと言う感じ。(笑)
 最終的なプリント作品として仕上げるのなら、まだまだ色々と細かい部分も含めて考える必要がありそうだが、Blog用やインデックスプリント用ならこのままでも十分実用になりそう。

 メーカや機種に依っても差はあるだろうが、今日の結果を見る限りは安価なスキャナで十分、A4サイズ用ならバイテン(8x10)もOKだから、わざわざフィルム対応の高価なスキャナを買う必要は無さそうだ。
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感謝

古い記事へのコメントになりますが、
ここに書かれている内容、ピンポイントで役に立ちました。
さっそくこの方法試してみます。

危うくブログ投稿用のシノゴのネガスキャン用に
GT-X970とかを大金出して買いそうな所でした。

僕の4万円を救ってくれて有難うございました。
by 感謝 (2012-08-19 18:44) 

Rifle

感謝 さん

こちらこそ、お役に立てば幸いです。(^^ )
by Rifle (2012-08-19 19:34) 

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