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呆れた名古屋市議達 [雑感]

 朝日新聞の今日の朝刊に、名古屋市議会が河村市長に対抗しているという記事(35面の「市議会 コツコツPR戦」)が載っている。通常ならわざわざブログに書くほどのことぢゃないんだが、写真で掲載されている「議員報酬明細書」がおかしな数字ばかりが並んでいる、しかも記事の中でその数字に対する指摘が全く無い、となれば話は別だ。

 記事に依れば、議員報酬を年816万円と仮定した場合、収入となる報酬月額が49万5千円なのに対し、控除される費用として共済掛金8万円、互助会4万5千円、自民クラブ費と自民党費で其々2万円などという費用が計上されており、控除後の最終振込額(手取り額)は12万2千余円とされている。
 例え議員の報酬について何も知らなくても、この記事を見て「頭おかしいんぢゃない、この市議?」と即座に見抜けるのなら問題無いのだが、名古屋市民全てがこの嘘を見抜けるとは限らないし、自民党もそれを見越してこのような喧伝をしているのであろう。要するに今も「衆愚政治」(この使い方は語の持つ本来の意味とはズレていたりするんだが)の積りなのだ。
 ちなみに、月額を単純に12倍すると594万円である。じゃぁ年額との差222万円は賞与(ボーナス)ってこと?なんですかねぇ。

 言うまでも無いことではあるが、例えば自民党に関する費用なんぞは無所属なら不要な項目で、報酬明細書に項目として計上するのはそもそもトンデモナイ間違いだし、だいたい、税や共済費を含めた控除費用が収入の7割を超えるなんてあり得ない。更に、税や国民健康保険として大きな数字を載せているが、実際には年収に応じて再計算されるので記事のように高額にはならない。
 嘘を出鱈目で固めたような議員報酬明細書だが、それを何の解説も加えずにそのまま掲載してしまうとは...記事担当(紙面では「加藤、寺西」の2名が掲載されている)は新聞というメディアを利用して意図的に議会寄りの世論を起こそうと企んでいるのではないか?と疑われても仕方あるまい。

 年収800万円という金額はサラリーマンとしては随分と高額で、これだけ貰える人というのはかなり限られてくる筈なのだが、湯水のように金を使うのが当たり前になっている名古屋市議達には到底満足できない額であるようだ。それだけ金銭感覚が麻痺している、言い方を変えれば一般の感覚とかけ離れているのではないか。
 また、今回はたまたま朝日新聞だったが、新聞に限らず、国内メディアも相も変わらず「誰それがああ言ったこう言った」という下らない内容ばかりを流し続け、自分なりの分析や展望を述べることを一切しないというのも如何なものか。

 幸い、拙者は名古屋市民では無いので「この暑い中、本当に下らんコトやっとるわ」という感想で済んでいるけれど、名古屋市民は居た堪れないだろうナー。
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猫持

 国会議員だけでも多すぎてうんざりなのに
 市会議員とか地方の議員なんていらないでしょ
 いやほんと
by 猫持 (2010-09-13 00:20) 

Rifle

> 猫持さん
 本当にそう思います。
 ヨーロッパのように、市町村長が県議員を兼任、知事が国会議員を兼任、とすれば良いのにネ。
by Rifle (2010-09-13 11:43) 

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