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コダックフォトクラブ終了 [カメラ]

 昨日、コダックフォトクラブ事務局から封書が届いた。
 「へぇ?もう年間購読の更新案内が来たの?」と思いながら封を開けると、フォトクラブ終了のお知らせが入っていた。クラブは3月末で終了し、会報誌も4月発行分で廃刊になるという。
 デジカメ全盛となり、フィルムの売り上げが激減しているから仕方ないのだろうが、それにしても「残念無念...」である。

 会員特典の今後や各種行事については会報誌最終号に詳細を載せるとのことなので、とりあえずは会報が届くまで待つ事になるが、パッケージキャンペーンは6月30日で受付終了と明記されているので、手持ちのパッケージを早速調べて見ようと思う。
 パッケージキャンペーンとは、フィルムの入っていた箱を集めて送ると希望するフィルムと交換してくれるというもので、今まで随分とお世話になったし、このキャンペーンがあるからコダックを使い続けているという面もあった。

 実は、米コダック本社に破産法11条適用と報道される少し前、何となく富士フィルムの写真用フィルム情報誌「FILM&IMAGE」の申し込みをしていたのだが、今から思えば単なる偶然というだけでなく、虫の知らせであったのかも知れない。

 撮影会などでフィルムをセットしていると「まだフィルム使ってるんだねぇ」「デジタルならすぐ確認できるし楽なのに」と言われる事が多くなったし、勿論デジタルの利便性は大いに認めている。
 それでもフィルムに拘るのは、システム・エンジニアを長年やっていたせいかコンピュータ機材をあまり信用していないという面もあるにはあるが、フィルムを使う最大の理由は「電気が無くても見える」という事実が拙者にはとても重要だからである。

 デジタルカメラであれば、現像は要らないし暗室も不要、パソコン上で何とでもなるから便利である事に間違いは無い。しかし、大量の写真を一括で表示させてその中から選ぶような場面では、ディスプレイの大きさによって一度に見える量は制限されてしまうし、使うディスプレイに依って見え具合が変わってきたりする。
 ポジ・フィルムだと整理や保管は面倒だが、見るのに必要なのは光だけだから、窓ガラス一面に張り出したりすれば大量のフィルムでも一目で見えるようにするのはそんなに難しい話ではない。
 それにパソコンや外部記憶装置がエラーを起こしたり壊れたりしたら、最悪の場合画像データがパーになってお終いだが、フィルムなら何の問題も無い。実体が存在するということはとても重要なのだ。

 写真用フィルムが何時まで生産されるのかは判らないが、記録の保管という観点ではフィルムが一番適している。自分の生きた証だけでなく、家族の足跡を残す為にも、フィルムがある限りはフィルムで撮影し続ける積りである。
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コメント 4

ブルル

時代の流れですかねぇ。
カメラの趣味はないのですが、昔、無理を言って叔父から借りた
一眼レフカメラ(たしかNikon製)でF2レースを撮りにいったことが
あります。
もちろん撮影結果はさんさんたるもので、初心者にはとても扱える
代物ではありませんでした。
ただ、偶然にもバッチリ撮影できた物が数枚あり、大喜びした記憶が
あります。
これぞフィルムカメラの醍醐味でしょうかw
あと、一眼レフ独特のシャッター音に酔いしれたなぁ。
by ブルル (2012-02-29 14:08) 

Rifle

ブルル さん

F2!凄いです。お金持ちだったんですねー。(^^;)
フィルムはデジタルのようにすぐ確認できないので失敗の可能性はゼロにできませんけど、それも「醍醐味」のうちでしょう。
by Rifle (2012-02-29 21:11) 

くーぺ

私の回りにもフィルムカメラ党の方がまだまだ存在しています◎
皆さん口を揃えて『ちょっと違うんだよねぇ・・・』と言っています^^
カメラマンさんのこだわりですね☆
by くーぺ (2012-03-01 09:27) 

Rifle

くーぺ さん

撮影して得られる「画像」の取り扱いだけに注目してしまうから「ちょっと違う」という表現に落ち着くのではないでしょうか?
別にフィルムに拘っている訳ではないのですが、保存性や整理の手間なども含めた「写真の取り扱い全体」として考えると、今の時点ではまだフィルムに軍配が上がるんですよ。
by Rifle (2012-03-01 10:34) 

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