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LEDヘッドライトの修理はしたけれど? [自転車]

 子供が「自転車のライトが点かなくて、中からカタコト音がする」と言うので自転車から取り外した。以前にも修理したBusch+Müller(独ブッシュウントミュラー)社の「LUMOTEC LYT SENSO PLUS(ルモテック LYT センソプラス)」だ。
LUMOTEC LYT SENSO PLUS
前回と同じようにレンズ部を取り外すと...えーっ!?コンデンサ(矢印)が外れてる!ではないか。
中でコンデンサが外れていた
取り出してみると、点溶接されている足の部分も外れている。
電気二重層コンデンサの足が取れてしまった
足の部分が金属疲労を起して折れた後、恐らくは走行中の振動で飛び跳ねてるうちに点溶接の部分も取れちゃったんだろう。足を元通りにするのは難しいので、同じサイズの電気二重層コンデンサをネット上で探して取り寄せた。
取り寄せた電気二重層コンデンサ
左が取り寄せた新しい方で、これも足が点溶接されている。何か対策をしないとまた外れるかも知れない。
 基板には折れた足が残ったままだ(矢印)。
基板に折れたコンデンサの足が残っている
ハンダを溶かして足を取り除く。
折れた足を取り去った基板
両面基板で少々面倒だった。そして、新しいコンデンサを取り付ける。
電気二重層コンデンサを取り付けた基板
このままだと振動でまた外れてしまいかねないので、グルーガンを使ってゆるく固定しておく。
グルーガンで電気二重層コンデンサを基板に固定する
部品の足だけでなく、点溶接の部分もグルーで軽く固定しておいた。
グルーガンで電気二重層コンデンサを基板に固定する

 コレだけ大きな部品がライト内部で飛び跳ねれば当然無傷という訳には行かず、案の定、レンズ部は内側が傷で白く濁ったような感じになってしまっていた。傷が深くて液体コンパウンドでは手に負えないので2000番のサンドペーパーを使う事にした。
内部レンズの傷を2000番のペーパーで整える
ペーパーで表面を滑らかにしてから液体コンパウンドで磨けばかなり綺麗になる筈。
 まずレンズ部から作業を始める。これが作業前の状態。
傷で白く濁ったレンズ部
2000番のペーパーで表面を滑らかにする。
2000番のサンドペーパーで均す
更に液体コンパウンドで磨けば、そこそこ綺麗になる。
レンズ部を液体コンパウンドで仕上る


内部にあるレンズも同じように傷で濁っている。
傷で白く濁った内部レンズ
こちらも表面を2000番のペーパーで均す。
内部レンズを2000番のサンドペーパーで均す
そして液体コンパウンドで仕上る。
内部レンズを液体コンパウンドで仕上る
元通り組み立てて取り付ければ完成である。
修理し終えたLEDヘッドライト
後は暗くなってから実際に走って確認すれば作業完了だ。

 暗くなってから走ってみると、ちゃんと点く。「さぁて、これで良...待てよ、何か変だぞ?」
 遠方を照らす真ん中のLEDは正常に点いているけれど、手前を淡く照らす筈のサブLED2個が点いていない。本体裏側にあるスイッチを切り替えても結果は同じ。しかも、停まってもコンデンサに貯まった電力で暫く点いている筈なのに、停止と同時に全て消えてしまう。振動でコンデンサが飛び跳ねた時に回路の部品を痛めちゃったらしい。
 この回路は全てチップ部品で組まれていて、しかも本体内部はギリギリのサイズなので、チップ部品でない部品を使って修理すると基板が収まらなくなってしまう。
 ヘッドライトとしては一応使えるようにはなったが、完全な状態に戻す事は出来なかった。今はこのままで問題無いが、冬の時期は早く暗くなるので、通学が少々心配。状況によっては新調する必要があるかも知れないナ。
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