ホンダTL125のスピードメーター（その２：メーターギア交換） [バイク]
（前回からの続き）
肝心要のメーターギアが回らないなら、ギアが破損している可能性が高い。フロントタイヤを外して確認する。車体をスタンドで上げる。
タイヤを外す前に左右を確認したら、フロントブレーキのアームとカムの位置がずれている。
本来ならアーム側打刻（青い矢印）とブレーキカム側打刻（赤い矢印）は一致させて組むのだが、何故か2山分ずらしてある。「変だな」と思ったが、後になって理由が分かった。（後述）
フロントタイヤを外してフロントハブを外すと黒いメーターギアが見えてくる。
グリスは流れ出さずに収まっているけれど、色が異様に黒いし、メーターギアの突起の片方が折れて無くなっている。
取り出してみると、ギアの部分がツルツルになっている。
これではメーターを動かせる訳がない。幸い水分が混入した形跡は無く、フロントシャフトも油分が残っていた。
フロントシャフトは問題無さそうなので、何もせずそのまま使うことにする。
ハブ側を見ると、グリスが真っ黒になっている部分が多い。
メーターケーブル内部が錆びて動かなくなっても樹脂製のメーターギアはタイヤからの力で強制的に動かされ続けて金属製のハブ側ギアに削られてしまい、その粉がグリスに入って黒くなったのだろう。
メーターギアは既にホンダには在庫が無いが、幸い、個人で復刻された物がオークションに出されていたので入手できた。左の白が入手した新品、右の黒が車体に付いていたものである。
復刻された部品だけあって、ピッチもぴったり合っている。黒い方は残った方の突起の先端も傷んでいるようだ。
復刻品には補強の為の金属の棒が埋め込まれている。
ギアを入れる前に、ハブに残っている古いグリスを粗方落としておく。
フロントブレーキカムも序に綺麗にする。
グリスをタップリ入れてから新しいメーターギアを入れる。
フロントブレーキのライニング厚を測ったら、一番薄い所で2mm一寸だった。
サービスマニュアルを持っていないので磨耗限界が何mmかは判らないが、タイヤがロックするような利き方ではないので、近いうちに交換する方が良さそうだな。
フロントのハブベアリングはどちらも動きがスムーズでガタも無いので、交換せずにそのまま使う。
フロントを元通りに組み立てる。ブレーキのカムとアームの打刻の位置を合わせたら、どんなに調整してもフロントブレーキが全く利かない。
どうやら利く位置にしたら打刻の位置がずれたということらしい。ブレーキのインジケーター（指針）はまだ交換の位置まで届いていない。
しかし、そろそろ交換すべきなのかも知れない。
メータギアとメーターケーブルを新調したが、予想通りスピードメーターは動かない。メーターを分解してみるか...。
（続く）
フロントタイヤを外してフロントハブを外すと黒いメーターギアが見えてくる。
取り出してみると、ギアの部分がツルツルになっている。
ハブ側を見ると、グリスが真っ黒になっている部分が多い。
メーターギアは既にホンダには在庫が無いが、幸い、個人で復刻された物がオークションに出されていたので入手できた。左の白が入手した新品、右の黒が車体に付いていたものである。
フロントのハブベアリングはどちらも動きがスムーズでガタも無いので、交換せずにそのまま使う。
メータギアとメーターケーブルを新調したが、予想通りスピードメーターは動かない。メーターを分解してみるか...。
（続く）
結構厄介ですね（涙）
復活しますように
by たくや (2016-01-09 17:28)
たくやさん
古いバイクだけに、次から次へと出てきます。（汗）
まだ手を出せる範囲なので、まぁ何とかなるでしょう。
by Rifle (2016-01-09 18:08)
こりゃ前途多難ですね。
でも、メンテナンス好きには
最高かも!?
by ブルル (2016-01-10 13:05)
ブルルさん
前のセローもそうでしたけど、安いバイクは次から次へと不具合が出てきますねー。（汗）
by Rifle (2016-01-10 18:44)