手回し式LEDライトの修理 [雑感]
4年程前に貯まったポイントを使って購入した手回し発電式のLEDライトは、半年ほど前から動作がおかしくなっていた。
具体的には、手回しで発電する際に異様に軽く回り、充電状態の表示LEDは緑にはなるけれど赤にはならない。
充電状態の表示LEDは手回し発電の量で色が変わり、USBポートへの電力供給なら緑、内蔵バッテリーへの充電なら赤になる。
以前はLEDが赤になるまで回すとかなりの手応えがあって、数分回すと手が草臥れた。しかし、半年ほど前から手応えが全くと言って良いほど無くて軽く回る代わりに、どんなに速く回してもLEDは緑のままで赤くならなくなった。緑でも一応バッテリーには充電しているみたいだが、使える時間がやたらと短い。
USBで充電する機器は持っていないけれどLEDライトはたまに使うので、十分に充電できないのはあまり嬉しくない。しかし、頻繁に使う訳でもないので修理せずそのままとなっていた。
先日暗い中で作業した際に使ったら、数分で直ぐ暗くなってしまうので頻繁に充電し直した。使い勝手が非常に悪いので、やっとこさ修理することに。
まず、USBポート側に嵌め込んである蓋のネジを外す。
本体中央にあるネジも外す。
そして少し引っ張ったら、本体が二つに分かれた。
上の丸い部分が交流発電機、下が整流回路とUSBポートに電力を供給する回路のようだ。
基板をよく見ると、何やら茶色い液体が乾いたような跡があちこちにある。
基板を固定するネジを外すと、下に黒い板があり、その下に何かがありそう。
その板を外したらニッケル水素充電池が出てきた。
3.6V600mAhというのは、この手のライトでは標準的な容量だと思う。
基板に載ってるICは34063APIという型番で、MC34063とピン・コンパチ(ピン配置も含めた同等品)らしい。
電圧を変換するコンバーターICだが、部分的に何か液が付着しているのが気になる。
発電部は問題無さそうだ。
回路上の素子をあちこち調べたら、このダイオードだけが変な値を指していた。
でも、外して調べたら問題無し。
回路上の配線や他の素子との都合で、変な値だったんだろう。そのまま元に戻した。
基板上のあちこちに、何やら液が漏れた跡がある。
見た感じでは電解コンデンサの電解液のようだ。
特にコンデンサ周辺は液漏れ跡が多い。
基板中央寄りにある電解コンデンサは見た目は普通だが、外してよく見ると被覆に液漏れしたような形跡がある。外装は通常ツルンとしているのに、これはデコボコしていておかしい。
念の為にESRを測定したら問題無かったが、液漏れしていたらしいと考えられる以上は交換する必要がある。
部品箱を探したら、一番大きな容量でも16V220μFしか無い。(左の青いコンデンサ)
何かの電源回路から外した物で、耐電圧は少し高いが容量は約半分となる。配線をトレースして回路図を作成するほどでも無いと思い、とりあえず交換して元通り組み立てる。
早速回して見ると、かなり手応えがあり、LEDも赤くなった。
やはりコンデンサの劣化が原因だったようだ。
では、何故劣化したか?...基板上にはもう一つ電解コンデンサが載っているけれど、耐電圧は35V。交換したコンデンサの耐電圧が10Vしか無かったことから、恐らく耐電圧以上の電圧が頻繁に掛かっていて液漏れを起こしたのでは?と思う。手持ち部品の都合で耐圧16Vを使ったけれど、本来なら耐圧35V程度の部品を使いたいところだ。
今のところ正常に使えているので、このまま使う予定。また問題が起きたら、その時改めて考えるとしよう。
具体的には、手回しで発電する際に異様に軽く回り、充電状態の表示LEDは緑にはなるけれど赤にはならない。
充電状態の表示LEDは手回し発電の量で色が変わり、USBポートへの電力供給なら緑、内蔵バッテリーへの充電なら赤になる。
以前はLEDが赤になるまで回すとかなりの手応えがあって、数分回すと手が草臥れた。しかし、半年ほど前から手応えが全くと言って良いほど無くて軽く回る代わりに、どんなに速く回してもLEDは緑のままで赤くならなくなった。緑でも一応バッテリーには充電しているみたいだが、使える時間がやたらと短い。
USBで充電する機器は持っていないけれどLEDライトはたまに使うので、十分に充電できないのはあまり嬉しくない。しかし、頻繁に使う訳でもないので修理せずそのままとなっていた。
先日暗い中で作業した際に使ったら、数分で直ぐ暗くなってしまうので頻繁に充電し直した。使い勝手が非常に悪いので、やっとこさ修理することに。
まず、USBポート側に嵌め込んである蓋のネジを外す。
本体中央にあるネジも外す。
そして少し引っ張ったら、本体が二つに分かれた。
上の丸い部分が交流発電機、下が整流回路とUSBポートに電力を供給する回路のようだ。
基板をよく見ると、何やら茶色い液体が乾いたような跡があちこちにある。
基板を固定するネジを外すと、下に黒い板があり、その下に何かがありそう。
その板を外したらニッケル水素充電池が出てきた。
3.6V600mAhというのは、この手のライトでは標準的な容量だと思う。
基板に載ってるICは34063APIという型番で、MC34063とピン・コンパチ(ピン配置も含めた同等品)らしい。
電圧を変換するコンバーターICだが、部分的に何か液が付着しているのが気になる。
発電部は問題無さそうだ。
回路上の素子をあちこち調べたら、このダイオードだけが変な値を指していた。
でも、外して調べたら問題無し。
回路上の配線や他の素子との都合で、変な値だったんだろう。そのまま元に戻した。
基板上のあちこちに、何やら液が漏れた跡がある。
見た感じでは電解コンデンサの電解液のようだ。
特にコンデンサ周辺は液漏れ跡が多い。
基板中央寄りにある電解コンデンサは見た目は普通だが、外してよく見ると被覆に液漏れしたような形跡がある。外装は通常ツルンとしているのに、これはデコボコしていておかしい。
念の為にESRを測定したら問題無かったが、液漏れしていたらしいと考えられる以上は交換する必要がある。
部品箱を探したら、一番大きな容量でも16V220μFしか無い。(左の青いコンデンサ)
何かの電源回路から外した物で、耐電圧は少し高いが容量は約半分となる。配線をトレースして回路図を作成するほどでも無いと思い、とりあえず交換して元通り組み立てる。
早速回して見ると、かなり手応えがあり、LEDも赤くなった。
やはりコンデンサの劣化が原因だったようだ。
では、何故劣化したか?...基板上にはもう一つ電解コンデンサが載っているけれど、耐電圧は35V。交換したコンデンサの耐電圧が10Vしか無かったことから、恐らく耐電圧以上の電圧が頻繁に掛かっていて液漏れを起こしたのでは?と思う。手持ち部品の都合で耐圧16Vを使ったけれど、本来なら耐圧35V程度の部品を使いたいところだ。
今のところ正常に使えているので、このまま使う予定。また問題が起きたら、その時改めて考えるとしよう。
シロートは充電池の寿命が来たと考えがちですが、コンデンサが原因だったのですね。
充電池といえば、お風呂CDは2回替えました。これはニッカドでした。電話の子機も2回替えたけど、これはニッカドじゃなくリチウム系だったか、完全放電すると余計に寿命が短くなるというものでした。
Rifleさんが電池の寿命を疑わなかったということは、これは相当な超寿命なのでしょうか。
by tama (2018-08-08 09:10)
こんにちは!
いつもNiceです・・参考にしています。
by Take-Zee (2018-08-08 10:09)
tamaさん
ニッケル水素は満充電でないと劣化が早まる事が多いので、このライトもなるべく満充電になるように注意していました。
だから、使用頻度が低くて充電池が劣化するほどではなかったのと、充電表示LEDの色で充電池が原因ではないと分かっていたからです。
Take-Zeeさん
有難う御座います。故障は厄介ですが、その原因を探るのは楽しかったりします。
by Rifle (2018-08-08 13:32)
Rifle様は、こーゆートラブルが発生すると、
待ってました! ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
とゆー感じで嬉嬉としてそうですね(^_^;)
by middrinn (2018-08-08 15:58)
middrinnさん
確かに。(笑)「やったー!ブログネタできた!!」って。(^^;)
by Rifle (2018-08-08 17:11)
子供が喜んでグルグル回した時に
ココが壊れて過剰に充電しなくなる安全弁!
というのは考え過ぎ?^^;
by ぽちの輔 (2018-08-09 07:32)
So-netブログ在籍中はお世話になりました。
So-netプロバイダー解約によって7月末にSo-netブログは自動的に削除されました。
Nice!を戴いたことを感謝して、
「 So-netブログ 転出 Movabletype 」の3ワードで Google検索しますと、わたしの fc2 や WP の記事がトップページに表示され、So-netプロバイダーがSo-netブログを削除する前にSo-netブログを完璧に転出させる方法を解説しております。
今まで色々とありがとうございました。
by Ujiki,oO (2018-08-09 12:04)
ぽちの輔さん
うーん、案外そんな設計なのかも知れませんねー。(笑)
Ujiki,oOさん
こちらこそ、お世話になりました。
エクスポートの記事は大変参考になりました。有難う御座います。
by Rifle (2018-08-09 13:29)