SSブログ

MagFilterでマクロ撮影を楽に [カメラ]

 以前デジカメ考で色々と書いたけれど、SonyのDSC-RX100M3は結局そのまま使い続けている。「何で?」と思われるだろうが、その理由は...たまたま海外で安く出ているMagFilterを見つけ、買ってしまったからである。(滝汗)
海外から購入したMagFilter






裏面に英文の製品説明が書かれている。
箱の裏面は英語の説明有
箱から中身を出すと、こんな感じ。
MagFilterの中身
カメラ側に接着するマウントアダプターは2枚入っている。マウントアダプターにフィルターを支えるリングがマグネットで吸着する仕組みだから、重いフィルターは使えない。
 布製の小型ポーチはフィルターを付けたまま収納できるようになっている。
付属ポーチにフィルターを付けたまま収納可能

 MagFilterにはCanonのS120に対応する36mmサイズもあるけれど、固定式で外せない偏光フィルターとセットだし、仮に偏光フィルターだけを外せたとしてもクローズアップレンズNo.10の最小サイズは49㎜しか無く、ステップアップリングと併用すると重くなり過ぎる。
 リングをS120と比べて見ると、レンズが前にせり出さない周囲の部分とリングのサイズが同じ。
リングとレンズ周囲のサイズが同じ
残念だが、取り付けても使えないのである。

 MagFilterを入手したのは、たまたまオークションで中古のクローズアップレンズを安く入手できたから。
安く手に入れた中古のクローズアップレンズNo.10
拡大率が一番大きいNo.10は、他のクローズアップレンズと違ってレンズ2枚を組み合わせてあり、新品で買うと結構高いのだ。

Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.10 52mm 近接撮影用 352939

Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.10 52mm 近接撮影用 352939

  • 出版社/メーカー: ケンコー
  • メディア: エレクトロニクス





 安い分、レンズがかなり汚れていたので、分解して清掃する。分解にはカニ目レンチが必要だ。
クローズアップレンズNo.10を分解中







画像では判らないと思うが、レンズ全体が薄く曇っている。
レンズ全体が曇っているがこの画像では分からないかも
レンズクリーナーで徹底的に奇麗にする。更にもう一枚のレンズも外して清掃する。
クローズアップレンズNo.10を分解し終えたところ
奇麗になったら、元通り組み立てる。
組み立て中
レンズを傷つけぬよう、カニ目ネジが簡単には緩まない程度に慎重に締め込んだら作業は完了である。
清掃を終えたクローズアップレンズNo.10
奇麗になって新品同様になった。因みに、入手した価格は新品のおよそ半額である。

 MagFilterの取り付けはとても簡単。まず、カメラ側に薄い金属製のリングを貼るのだが、予め両面テープが貼られているので、剥離紙を剥がす。
金属リングの剥離紙を剥がしたところ
レンズ可動部に貼ってしまわないように注意しながら張り付ける。
レンズにリングを貼り終えたところ
作業はたったこれだけでお終いである。貼り終えるとレンズ周囲の刻印が隠れるけれど、ここを常時見る訳じゃないから実用上は全く問題無い。
 クローズアップレンズNo.10を取り付けると、こんな感じ。
クローズアップレンズNo.10をMagFilterで実際に取り付けたところ
クローズアップレンズNo.10をMagFilterで実際に取り付けたところ
最短撮影距離で撮影してみよう。まずは、クローズアップレンズ無しの状態から。
クローズアップレンズ無しの最短撮影距離で撮影
画面一杯に撮影できるのは4cm。これ以上近づけるとピンボケになってしまう。
 次はクローズアップレンズNo.10を付けた状態で撮影。
クローズアップレンズNo.10を付けた状態で最短撮影距離で撮影
同様に画面一杯に撮影すると1.2cmとなった。

 実際には、撮影倍率の大きさよりも、撮影時の距離(ワーキングディスタンス)を拡げるのにとても役に立つ。
 DSC-RX100M3は、カタログ上ではワイド端(35㎜カメラ換算で24㎜)で5㎝、テレ端(35㎜カメラ換算で70㎜)で30㎝となっている。ただ、少しズームさせると最短撮影距離は10cm以上になってしまい、思うようには近づいて撮影できない。これはDSC-RX100M3に限らず、コンパクトなデジカメならどれも同じ。
 また、最短の5㎝まで近寄るとカメラやレンズ本体の影が出てしまい、内蔵ストロボの光もカメラ本体が邪魔して当たらない部分が大きくなって、実用になるとは言い難い。だからこそ、ある程度離れて撮影できる方が重要なのである。

 今までは拡大用のレンズとカメラを手で支えて撮影していた。
レンズの前にシマミ・ルーペを入れて撮影中
撮影対象の光の当たり具合を調節したり位置を変えたりする度に拡大レンズを置いて手で調整するので意外と時間がかかるのと、カメラと拡大レンズをそれぞれ片手で支えるので日陰になった程度でもブレ易く何度も撮影し直すことが良くあった。

 付属のポーチは薄いフィルターを想定しているようで、分厚いNo.10のフィルターだと少々きつい感じになる。
クローズレンズNo.10を付けたまま収納するには一寸小さい
クローズアップレンズを持ち出して使う事はまず無いだろうから、今のところ問題は無い。

 MagFilterを使うと拡大レンズを手で支える必要が無くなり、マクロ撮影がぐんと楽になった。これでブレた画像を量産しなくても済みそうだ。(笑)
nice!(33)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 33

コメント 6

middrinn

ベースアンプの記事、かなり長くなりそうですね(^_^;)
by middrinn (2018-09-25 12:30) 

Rifle

middrinnさん
今配線一本一本を目で追って回路図を作成中、時間がかかりそうです。色んな意味で長くなりそうです。(汗)
by Rifle (2018-09-25 13:43) 

みうさぎ

小さい部品が多いからねっ
これは~ナイスだねぇ

by みうさぎ (2018-09-25 20:27) 

Rifle

みうさぎさん
お陰でマクロ撮影には欠かせなくなっています。手でレンズとカメラを支えていた事を思えば格段の進歩ですね。v(^^)
by Rifle (2018-09-25 23:12) 

ぼんさん

コンパクトデジカメは軽くて持ち運びに便利ですが、フィルターを付けるのがちょっと大変ですね。
私も以前、このようなアダプターを色々調べましたが、まだ購入していないです。。
by ぼんさん (2018-09-26 08:52) 

Rifle

ぼんさん さん
フィルターは付けられないコンパクトが殆どですね。メーカ側はフィルター使うならデジ一眼を、という積りでしょうが、利用者には迷惑な話です。
by Rifle (2018-09-26 12:13) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。