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ローランドM-160のメンテナンス(その4) [音楽]

前回からの続き)

 8チャネルが一つの基板に収まっている。
一つの基板に8チャネル
スライドボリュームを外してオーバーホール作業を繰り返す。
スライドボリュームを外したところ
一度に外すと間違う可能性もあるので、一列ずつ外して作業する。
一列ずつ外す

一列外したボリューム
このボリュームも内部が汚れている。
内部は汚れている
この小型ボリュームもアルプス社製だ。
アルプス社製の小型ボリューム
内部に軸から漏れたらしいグリースが入り込んでいた。
内部にグリースが入り込んでいた
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
磨いたところ
一番数の多いボリュームは、単純な構造の物。
単純な構造
劣化したグリスが軸にまで出て来ている。
劣化したグリスが出ている
内側にはグリスがタップリ。古いボリュームで多く見かける。
グリスがタップリ残っている
グリスが無くてもスムーズに動くので、何故製造時に沢山入れたのかは分からない。
幸い、抵抗体にグリースは回り込んでいなかったけれど、摺動で出た黒い粉が積もっていて、接点の通る所だけ筋が出来ている。
黒い粉が積もっている
接点も真っ黒。こんな状態ではガリが出ない方がおかしい。
接点も真っ黒
NevrDullで綺麗に磨く。
磨いたところ
部品が無くて未交換だったコンデンサを交換する。
下が新しいコンデンサ

交換を終えた基板
ボリューム全てをオーバーホールしたら、元通り組み立てて作業は完了...と言いたいところなんだけれど、実は作業中にボリューム一個を落としてしまい、未だに見つからない。(滝汗)
ボリュームが一個足りない
部屋のどこかにある筈なので探しているんだけれど、部屋が物で溢れているような状態で探すのが難しいという問題もあり、一週間以上経っているのに行方不明のままだったりする。
 どうしても見つからなければ、汎用品で代用する事も考えなきゃならんなぁ。(溜息)
取りあえず、元通り組み立てて作業は完了である。
作業の終わったM-160
一連の作業で交換した電解コンデンサの数はかなり多い。
交換したコンデンサ
電解コンデンサはオーディオグレードでも一個10円から数十円だけど、これだけ数があると結構な金額になる。

 ボリューム一個紛失という問題はあるけれど(汗)、これでオーバーホールは完了。目出度しメデタシ...と思ったら、子供曰く「片方のチャネルから音が出ない」と。(滝汗)
 ハンダ面は全てチェック済みだから、ハンダ付けのやり忘れは無い。となると、ボリュームが死んでいるか、或いは回路の何処かがおかしくなったか、という辺りが原因として考えられる。一難去って...じゃなくて、一難起きてまた一難、合計二難!?か。トホホ...

(続く)
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