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ギターが増えた [音楽]

 先日、自宅にちょっと大きな荷物が届いた。
届いた荷物
梱包を解くとソフトケースが出て来る。
ソフトケース
入っていたのは、1980年はに発売されたアリアプロ2のエレキギターRS-X70である。
RS-X70
構造はスルーネックになっていて、当時は高価格帯に位置していた。
スルーネック構造
店頭では現在でも結構な高額で販売されているが、この個体は「音が出ない」と理由で安価に売られていた。だから、何とか入手できたのである。

 上位機種のRS-X80はピックアップがディマジオのデュアルサウンドが使われているが、このRS-X70にはオリジナル・ピックアップの「NEW EXTRA3」が使われている。
ピックアップはアリアプロ2のオリジナル
米アレンビック社のギターに触発されて作られたモデルと言われているだけあって、ツマミやスイッチが沢山付いている。
ツマミやスイッチが多い
上位機種RS-X80だと、3個並ぶトグルスイッチの一番下が他の二つと同じシルバーになっている。
 ヘッドはアリアプロ2のオリジナル形状だ。
ヘッド形状もオリジナル
このデザインは現アトランシア代表・林信秋氏が生み出した物。「フェンダーやギブソンのコピーでない、日本オリジナルを作る」という意気込みが感じられる素晴らしいデザインだと思う。
 ヘッド部に書かれている部分を拡大すると、アリアプロ2のオリジナルへの拘りが見えてくる。
ヘッド部のアップ
ちなみに、この機種より前のモデルには林信秋氏を表す「H.Noble」の文字が入っていた。
 ボディ裏側には蓋が2か所あり、大きい方は回路が、小さい方には9V電池二つが入る。
裏蓋が2か所
40年ほど前の物だけあって、新品時はゴールドだったのが錆で退色して小汚いシルバーになっている。
マシンヘッド

テイルピース

ブリッジ
裏蓋を開けると、こんな感じ。
裏蓋を開けたところ
まず、電池の電圧を調べる。
電圧測定中

電圧測定中
片方が1.2Vに満たない電圧しかない。これでは回路は正常に動作しない。
 電圧の低い方の電池は液漏れを起こしていたみたいで、電池スナップの電極が痛んでいた。
痛んでいる電極
回路部には、ビニルテープでぐるぐる巻きにされた基盤が入っている。
テープで巻かれた基盤が入っている
スイッチやボリュームの数が多い為、配線も複雑に入り組んでいる。
 テープを取り去って中を確認する。
中の基板
劣化しやすい電解コンデンサーは使わず、高価なタンタルコンデンサが使われている。流石、当時の高級機だけの事はある。

 試しに、電池を正常品と交換、ギターアンプに接続して音を確認してみた。
 ピックアップ切替スイッチを動かす時に一瞬音が出たりする場合もあるが、やっぱり音は出ない。でも、一瞬でも音が出るのだから、どこか接触不良があるようだ。金属部は錆が目立つし、フィンガーボードも汚れているので、まずはオーバーホールする方が良さそうだ。
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コメント 4

tama

カッコいいギターです。
知識もあって腕もいいRifleさんなら、こういうオークション品は大好物でしょうね。
クリーニングとちょっとしたパーツ交換だけで、新品同様になる気がします。
by tama (2023-07-30 12:07) 

Rifle

tamaさん
懐側の都合で、回路側に不具合があると格安になる事が多いので、そんなのばかりを狙ってたりします。
金属部をどう磨くか一寸悩ましいですが、まーぁ何とかなるでしょう。
by Rifle (2023-07-30 12:46) 

みうさぎ

先ずは綺麗綺麗だね

by みうさぎ (2023-07-30 17:50) 

Rifle

みうさぎさん
そうそう、まずは錆錆の弦交換と磨きですわ。
by Rifle (2023-08-02 09:45) 

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