KORG TRITONのオーバーホール [音楽]
子供が中古ショップから仕入れてきて使っているコルグのシンセサイザーTRITON(トライトン)は、「音が丸くて曲の中で埋もれてしまう」らしい。
ネット上で調べてみると、初代TRITONは1999年発売だから既に20年以上経っている。「じゃぁ、オーバーホールするか。」
ネット上で必要な電解コンデンサを取り寄せたら作業を開始する。
まず、本体裏側を見る。沢山のネジがあって、どれを外せば良いのか分からない。
あちこちネジを外してみても一向に埒が明かない。「何でだ?」と思い、改めて見回してみたら、側面にもネジが。(汗)
分解は両側面と底面の左右ギリギリの位置にあるネジを外せば良いらしい。
# 必要ないネジまで外したお陰で、組み立て時にキーボード盤を固定し直す羽目に。(滝汗)
サイズは大きいが、内部に入っている基板は案外少ない。
スイッチング電源なので、電解コンデンサは低ESRタイプが使われている。
この手のコンデンサは入手が面倒だし、見た感じでは問題無さそうなので、今回はあえてそのままにしておく。
デジタル回路側はとにかく配線が多いので、忘れないようにデジカメで細かく記録しながら外さないと、後で戻せなくなってしまうかも知れない。
デジタル部の基板を外すとアナログ回路の基板が見えてくる。
何故か配線の一つだけがタイラップで固定されている。
「あれ?基板にネジが無い!」と思ったら。側面からネジ止めされていた。(汗)
あちこちネジを外して、ようやく基板が取り出せた。
見た目は問題無いが間違いなく経年で劣化している筈なので、電解コンデンサ全てを交換した。
当時の設計者はアナログ部も重視していたようで、使われていたコンデンサは全てELNAのオーディオグレードだった。
アナログ部は基板一枚だけで、他は全てデジタル回路。しかし、操作パネルに対応する基板にはボリュームが載っているので、こちらも外す。まずは左側の基板からだ。
分解可能かどうかを見る為、まず一部のボリュームだけ外す。
どちらのボリュームも分解可能なタイプだ。
どのボリュームも動作に不具合は出ていないそうだが、いずれ問題が出るだろうから先に作業しておく。
まずは普通のボリュームから分解してみたら、案の定、内部は劣化したグリスが入り込んでいる。
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くが、何故かどれだけ磨いても真っ黒になる。「何故じゃーぁ?」抵抗体の摺動面をよく見ると、昭和の時代のボリュームと違って摺動面の強度はかなり低いようだ。どれだけ磨いても接点の軌跡が消えないのは、摩擦にかなり弱いかららしい。摺動面が奇麗になった段階で磨くのを止めておいた。接点側も軽く磨いておく。
スライドボリュームの内部はグリースなどは入っていないけれど、決して良い状態とは言えない。
こちらもNevrDullで磨いたが、やはりいつまでたっても綿が真っ黒になるので、奇麗になったところで止めた。
右側の操作基板も外す。
こちらはロータリーエンコーダ(左端の丸い部品)も載っている。
分解して内部を見ると、接点部の表面が酸化して茶色くなっていた。
こんな状態だと接触不良になるのは時間の問題なので、こちらも勿論磨く。右半分が磨く前、左半分が磨いた後だ。
実際に肉眼で見ると、画像以上の差がある。
作業が終わったら、全てを元通り組み立てて完成である。
早速子供に使って貰ったら「丸くて埋もれていたのが、ちゃんと音が立って抜けるようになった」と。
組み立てに少しアタフタしたけれど(汗)、めでたしメデタシである。
ネット上で調べてみると、初代TRITONは1999年発売だから既に20年以上経っている。「じゃぁ、オーバーホールするか。」
ネット上で必要な電解コンデンサを取り寄せたら作業を開始する。
まず、本体裏側を見る。沢山のネジがあって、どれを外せば良いのか分からない。
あちこちネジを外してみても一向に埒が明かない。「何でだ?」と思い、改めて見回してみたら、側面にもネジが。(汗)
分解は両側面と底面の左右ギリギリの位置にあるネジを外せば良いらしい。
# 必要ないネジまで外したお陰で、組み立て時にキーボード盤を固定し直す羽目に。(滝汗)
サイズは大きいが、内部に入っている基板は案外少ない。
スイッチング電源なので、電解コンデンサは低ESRタイプが使われている。
この手のコンデンサは入手が面倒だし、見た感じでは問題無さそうなので、今回はあえてそのままにしておく。
デジタル回路側はとにかく配線が多いので、忘れないようにデジカメで細かく記録しながら外さないと、後で戻せなくなってしまうかも知れない。
デジタル部の基板を外すとアナログ回路の基板が見えてくる。
何故か配線の一つだけがタイラップで固定されている。
「あれ?基板にネジが無い!」と思ったら。側面からネジ止めされていた。(汗)
あちこちネジを外して、ようやく基板が取り出せた。
見た目は問題無いが間違いなく経年で劣化している筈なので、電解コンデンサ全てを交換した。
当時の設計者はアナログ部も重視していたようで、使われていたコンデンサは全てELNAのオーディオグレードだった。
アナログ部は基板一枚だけで、他は全てデジタル回路。しかし、操作パネルに対応する基板にはボリュームが載っているので、こちらも外す。まずは左側の基板からだ。
分解可能かどうかを見る為、まず一部のボリュームだけ外す。
どちらのボリュームも分解可能なタイプだ。
どのボリュームも動作に不具合は出ていないそうだが、いずれ問題が出るだろうから先に作業しておく。
まずは普通のボリュームから分解してみたら、案の定、内部は劣化したグリスが入り込んでいる。
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くが、何故かどれだけ磨いても真っ黒になる。「何故じゃーぁ?」抵抗体の摺動面をよく見ると、昭和の時代のボリュームと違って摺動面の強度はかなり低いようだ。どれだけ磨いても接点の軌跡が消えないのは、摩擦にかなり弱いかららしい。摺動面が奇麗になった段階で磨くのを止めておいた。接点側も軽く磨いておく。
スライドボリュームの内部はグリースなどは入っていないけれど、決して良い状態とは言えない。
こちらもNevrDullで磨いたが、やはりいつまでたっても綿が真っ黒になるので、奇麗になったところで止めた。
右側の操作基板も外す。
こちらはロータリーエンコーダ(左端の丸い部品)も載っている。
分解して内部を見ると、接点部の表面が酸化して茶色くなっていた。
こんな状態だと接触不良になるのは時間の問題なので、こちらも勿論磨く。右半分が磨く前、左半分が磨いた後だ。
実際に肉眼で見ると、画像以上の差がある。
作業が終わったら、全てを元通り組み立てて完成である。
早速子供に使って貰ったら「丸くて埋もれていたのが、ちゃんと音が立って抜けるようになった」と。
組み立てに少しアタフタしたけれど(汗)、めでたしメデタシである。