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やらかしたーぁ!(その2) [カメラ]

 (その1)でお披露目したローライ35Sの内蔵露出計は正常に動作する事を確認してあるけれど、電源に今は亡きH-D型の水銀電池が必要と言うのが玉に瑕。代替のボタン電池が市販されているけれど、高額で容量も少ない為、使用頻度を考えると躊躇ってしまう。「じゃぁ、電池買わずに、単体の露出計を使えば良いじゃん。」
 手持ちの単体露出計は、コニカミノルタFLASH METER VI(画像左)とゴッセンDigisix(画像右)の2つ。
FlashMeter6とdigisix
ミノルタはサイズが大きいので、ローラ35Sに使うのならゴッセンの方が良さそう。でも、実際にアクセサリーシューに取り付けてみると、光球(光量を測る白い部分)がレンズ先端と同じ位の位置となり、カメラに対してかなりデカい感じとなる。(汗)
ゴッセンをローライ35に取り付けたところ
ゴッセンの電源はボタン電池CR2032で、コンビニでも百円ショップでも手に入る。けれど、撮影中に電池が無くなってしまうとお手上げになってしまうのが気になる。

 ネット上を漁ったら、セレン式露出計が英国のカメラ商から安く売りに出されていたので「おぉ、これなら」と思い、日本へ送って貰った。1940年代に製造されたゴッセンSixtiである。
GossenのSixti
電源は前方にあるセレン光電池だから、光さえあれば良い。シューの位置は変えられるようになっているので、取り付けに困る事は無さそうだ。
シューの位置は変えられる
ローライ35Sに取り付けると、ボディの厚みとほぼ同じなので収まりは良い。
DSCN0184.JPG
 フィルム感度を設定して針の位置にマークが来るようにつまみを調整してから使う。
フィル感度はつまみで設定
古いから仕方ないけれど、シャッター速度が大陸系列で現在の倍数系列ではない為、微妙な指針だとシャッター速度をどちらにするか迷う事も結構あったりして、思ったよりも使い勝手は悪い。(汗)
測光中

 更にネット上を漁ったら、米国のカメラ商が小さなKodaluxLセレン式露出計を出しているのを発見!国内の1/3以下の価格だったので、こちらも日本へ送って貰った。
Kodalux L
ゴッセンが作ってコダックが販売していた機種で、サイズはとても小さい。
KodaluxLは小さい
小さい為か、ローライ35Sに取り付けても、あまり違和感は無い。
ローライ35Sに取り付けたところ
カメラバッグに入れる際にも引っかかる事は無さそうだ。
ローライ35SとKodaluxL
ただ、セレンの面積はSixiの半分ほどしかなく、光量が少なくてシャッター速度が遅くなってくると測光出来なくなる。事前に暗い場所での撮影が判っているのなら、Sixiを使う方が良さそうだ。
 ただ、セレン光電池は低輝度の測光は難しいので、絞り開放(F2.8)で1/8秒以下のスローシャッターになるのなら、DigisixやFLASH METER VIを使うべきなのかも知れない。

 これで日中であれば露出に困る事は無くなった。次は、ピント合わせが目測なのを何とかしなきゃねぇ...

続く
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治療不可:テンキー電卓 [雑感]

 2年以上前に電池を交換した電卓・シチズンDU1262Qは、特定のキーだけ動かないという状態になった。
シチズンDU1262Q
通常は、演算キーを押すと対応する記号が液晶に表示される。例えば、割り算で「 ÷」を押せば液晶に表示が出る。
割り算の表示
ところが、掛け算のキーはいくら押しても表示されず、掛け算にもならない。
掛け算の表示が出ないし掛け算もできない
「ありゃ、接触不良?」と思い、早速分解する。
分解したところ
電池交換の時には気が付かなかったけれど、基板は熱で樹脂を溶かして固定されている。
樹脂を溶かして基板を固定している
仕方ないので、樹脂で固定している部分(4カ所の矢印)をカッターナイフで切り取った。
固定されていた部分を切り取ったところ
基板の裏側に各ボタンに対応する導電ゴムの列がある。
ボタンに対応する導電ゴム
よく見ると、掛け算に対応する位置にある導電ゴムだけ周囲が少し黄色い。
掛け算の位置だけ少し黄色い
以前の液漏れで導電ゴムが劣化しているようだ。基板側の接点と導電ゴムの接触する部分全てをNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いた。

 基板を固定していた樹脂を切り取ってしまったので、まずは樹脂部の大きさを調べる。
切り取った樹脂部のサイズを測定中
手持ちのネジから合いそうなのを4本探し出した。
探し出した小さなネジ4本
そのままでは穴が小さいので、ピンバイスで穴を拡げる。
ピンバイスで穴を拡張中
4カ所をネジ止めして基板を固定した。
4カ所をネジ止め
元通り組み立てれば完成である。

 早速使ってみると、まだ掛け算だけできない。
まだ掛け算が出来ない
再び分解して色々調べたが、どうやら積層基板の内側の層まで腐食が進んでしまったようで、何をどうやっても掛け算は出来ない。積層基板の分解は出来ないので、これ以上はお手上げ。残念ながら「治療不可!」となってしまった。
 今はパソコンに接続してテンキーとして使う事は無いけれど、手軽に使える電卓が無くなるのは痛い。

 その話を家族にしたら、子供が「もう使ってないから」と電卓付き定規を譲ってくれた。
子供から貰った電卓付き定規
子供が小学生の時にやっていたベネッセの付録に付いてきた物だが、電卓の部分は市販品と同じだから十分使える。大学では関数電卓を使うので、普通の電卓は使わないんだそうな。
 わざわざ買わずに済んで良かった。修理は出来なかったけれど、めでたしメデタシ、である。(笑)
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やらかしたーぁ!(その1) [カメラ]

 半年近く前に「機材整理完了!」と声高に宣言したのも束の間、またフィルムカメラを増やしてしまった。(滝汗)ドイツのカメラ商から仕入れたRollei35Sである。
ローライ335S
「CONTAX S2bがあればRollei35シリーズは要らない」と思って手放したのだけれど、その後「こういう時にRollei35のような小さいカメラがあれば...」と思う事が何度もあり、また買ってしまった。(笑)
 国内で買うとかなり高額な機種だけど、海外だと案外安い。しかも、この個体は落下させて出来たと思われる凹みが角にあり、
角に凹みのある訳アリ品
塗装前の脱脂が足りなかったのか、塗装面に斑点状の浮きが出ている。
斑点状に塗装が浮いている
撮影には関係無い部分ばかりだが、見た目が良くない為か通常よりもかなり安く、しかも1年間の保証付き。肝心要のレンズも奇麗だ。
レンズも奇麗な状態
更に、日本への送料を含めても、国内よりも遥かに安かったので買ってしまった。

 さて、タイトルに「(その1)」とあるからには、当然その続きも存在する、という事に...

続く
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プライヤーを新調 [雑感]

 作業で何かと使う機会の多いプライヤーは、合わせ目のネジが直ぐ緩むようになってきた。
プライヤー
「だったらネジ止め剤を塗って固定すりゃ良いじゃん」と、更にしつこく使っていたのだけれど、今度は平らな物を掴んだ後に歪んだ跡が残るようになった。「何故だろう?」と口先を見ると、擦り減ったのか、一直線ではなく歪んでいる。
プライヤーの口が歪んでる
左右の隙間も違うので、全体的に歪んでいるようだ。
左右で隙間が違う

 このプライヤーは高校の時に買った物。
 当時の我が家には一寸幅の広い電工ペンチしか無かった。通学用自転車の荷台が緩んでガタガタするようになり、緩んだナットを締め込もうとしたがペンチではフレームやステーなどあちこちに閊えてしまい、ナットの位置まで入らない。そこで、通学経路から少し外れた位置にあった(今は亡き)名鉄ホームセンターで、学校帰りに寄って買い求めた。
 以来40年間、ずーっと拙者の工具箱に居続けて酷使してきた。近年まともな工具セットを購入した為、出番はだいぶ減ったけれど、自分が使う部屋の中で作業する際には必ず使っていた。「散々使ったんだし、そろそろご引退願おう。お疲れ様までした。」

 でっ、次なるプライヤー(画像下)を工具商ストレートで調達してきた。
ストレートで買ったプライヤー(下)
少し大きめだけれど、サイズ的にはちょうど良い感じ。新品だから口も歪んでおらず、動きも軽やか。古い方は摩擦が多いのか、それとも締め込んで緩み止めを塗ったからなのか、動きが少々渋い。「新品ってこんなに軽やかなんだぁ」と一寸驚いた。(笑)

 手持ちの工具で、今回引退させるプライヤーと同時期に手に入れた物がまだ結構ある。どれも現役で買い替えが必要な程ではない。新しいプライヤーと同様、古い工具にも今後も活躍して貰おう。
タグ:プライヤー
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痛---っ! [雑感]

 自宅の庭は、狭いのに木が多く植えられていて剪定が面倒だが、放置する訳には行かないので時々手入れしている。
 サツキは花が終わった後の6月に剪定する積りだったのだけれど、雨ばかりで結局できなかった。
 15日、久し振りに晴れたので「晴れているうちに」と苅込鋏で小振りなツゲをザクザク刈っていた。もう少しで終わりという段になって、突然アシナガバチが沢山飛び出してきた。地面に近い位置にハチの巣があった(画像矢印の位置)のだが、枝に囲まれて見えなかったのである。
ハチの巣があった位置
「あっ、蜂!」と思った瞬間、右脹脛と左脇腹を刺された。「痛ーーーっ!」と声を上げた頃には既にハチは逃げた後。
# トホホ...
刺された右脹脛
刺された所を押すと痛いだけでそれ以外は全く問題無かったけれど、小学生の時に一度ハチに刺されているし、家族が心配するので、自宅近くの掛かり付けの医院へ行った。

 中国武漢ウィルス(コロナウィルス)のせいか、いつもは患者で溢れ返っている待合室は無人。診察室から複数の人声がするので、既に診察を受けている人がいるらしい。5分ほど待ったら老齢の夫人が診察室から出てきた。そして、直ぐに名前を呼ばれたので診察室に入る。
 医師から刺された時間と場所、そして現在気分が悪くなっていないかを聞かれる。刺された個所を見せた後、血圧を測定。「うん、正常の範囲内だから大丈夫ですね。痛みが引くと痒くなってくると思いますから、塗り薬を出します。水ぶくれになったりしても、潰さないようにして下さい。念の為に、痛みが治まらず酷い時に飲む薬も出しておきますね。」
 薬を受け取り、支払いを済ませて帰宅。掛かった時間は30分ほど。刺された日は寝るまで、刺された場所を押さえると痛い程度だった。

 翌日の朝までは何ともなかったけれど、昼を過ぎた頃から段々と右脹脛が痒くなってきた。薬を塗ると5時間ほどの間は痒みが収まるので、痒くなる度に薬を塗る。塗る時によく見たら、刺された所に水らしきものが溜まっていた。
刺された所に水が溜まっている
左脇腹も痒みはあるけれど右太腿ほどではなく、何もしていない時に気になる程度だ。

 三日目の朝、右太腿の痒みで目が覚めた。見ると、全体的に赤くなっている。どうやら寝ている間に引っかいてしまったようだ。(汗)早速薬を塗っておく。
 昼過ぎに見ると、水らしきものは量が減って、色が黄色くなっていた。
3日目の状態

ふくらみが減って黄色くなった
夕方頃から、右脹脛は刺された場所から少し離れた部分が痒くなってきた。薬を塗ると収まるけれど、痒い位置が徐々に変わっている。

 四日目の昼に見ると、痒みの強い部分が赤く腫れてきている。
赤い所が痒い
刺された場所は瘡蓋のように固くなっている。
瘡蓋状になった
左脇腹も以前より痒みが強くなってきたものの、何か作業をしていたりすると忘れる程度なので、あえて薬は塗らない。

 元々皮膚が弱い体質だからか、痒みがなかなか消えない。また、痒い部分全体がやや硬くなってシコリのようになっていて、しゃがんだりすると太腿に当たってかなり強い違和感がある。左脇腹もシコリのようになっているけれど、普段触る場所ではないので全く気にならない。
 そんな訳で、日々の生活には殆ど支障が無い状態ではあるけれど、痒いのがいつまで続くのか...一寸憂鬱かな。(笑)
タグ:痒み
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グヤトーンFLIP200Fのオーバーホール(その1:出来たと思ったら・・・?) [音楽]

 先日手に入れたグヤトーンのギターアンプFLIP200Fは、ガリが酷くて実用には厳しいので、必要な部品をネット上で取り寄せてオーバーホールする事に。

 中国武漢ウィルス(新型コロナウィルス)のお陰で部品が届くのが一寸遅くなったけれど、必要な物が全て揃ったので作業を始める。まず、つまみを外すが、埃まるけだ。
埃まみれのツマミ
古歯ブラシと洗剤で洗ったら、そこそこ奇麗になった。
洗浄したツマミ

 筐体から回路部を取り出す。細長いメイン基板とパワーアンプ部の基板、それにコンデンサ用(?)基板とジャック類の小さな基板がある。
内部の基板
プリアンプ部で使われている真空管12AX7は、当時のグヤトーン製品で多用されていたハンガリー製だ。
グヤトーンで多用されたハンガリーの真空管
LEDへの短い配線が裏側にあるので、そのままではメイン基板を裏返せない。
LED配線
LED配線を外すとようやく部品面が見えるようになった。
メイン基板の部品面
どのボリュームポットも酷いガリが出ているので、一旦基板から外す。
外したボリュームポット
直径16㎜タイプの汎用品だ。分解すると、抵抗摺動面は表面が荒れてザラザラで、接点が通る部分にスジが出来ている。
ボリュームポットを分解したところ
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら奇麗になった。
NevrDullで磨いたところ
全てのボリュームポットで同じ作業を繰り返す。

 チャネル切替スイッチはやや大きいタイプが使われている。
チャネル切替スイッチはやや大きいタイプ
樹脂の嵌め合いがあちこちにあって厄介そうに見えるけれど、分解はコツを掴めば簡単だった。
スイッチを分解したところ
内部の接点は全体的に薄汚れている。
内部接点は汚れている
こちらもNevrDullで磨いたら、奇麗になった。
接点を磨いたところ
接点同士を接続する小さな金属部品は、内側を磨くのでかなり厄介だ。
小さな接点接続の部品
割らないように慎重に隙間を拡げてからNevrDullで磨いた。
接点接続部品を磨いたところ
合わせ目に隙間が無くなるよう、指先で慎重に慎重に押さえて元の状態に戻す。
指先で押さえて元に戻したところ
あとは元通り組み立てればOKだ。

 メイン基板の大きなコンデンサはチューブラー・タイプが使われていたけれど入手が難しいので、普通のオーディオ用に替えた。
電解コンデンサはオーディオ用を使用
部品の高さがあるけれど、筐体内部は空間的な余裕があるので、十分収まる。
 大容量コンデンサ2本の載った基板も、オーディオ用に替えた。
オーディオ用に入れ替えた
このコンデンサも背が高いけれど、どこかに閊えたりする事は無い。
 パワーアンプ部も全てオーディオ用に替えた。
パワーアンプ部も全て交換したところ
交換したコンデンサは、容量の大きなものは皆液漏れした痕があった。
取り外した古いコンデンサ群
40年近く前の部品だから仕方あるまいな。

 電源スイッチは動作には問題無いけれど、錆びていて見た目が何とも宜しくない。
錆びた電源スイッチ
ペーパーナイフで錆を粗方落としてから耐水ペーパーで磨いたら、一寸奇麗になった。
奇麗になった電源スイッチ


 元通りに組み立てて電源を入れると...ブーーーーーーッ!」という事が止まらない。「うっ、何だこの音は!?」慌てて電源を切った。
 音からしてハム音(AC100V電源に依るノイズ)だが、それにしては大き過ぎるような気もする。どこかでアース配線が浮いているのか、それとも...考えたくは無いけれどトランスが死にかかっているのか?
 いずれにしても厄介な状態になってしまった。こりゃ梃子摺りそうだな...

(続く)
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ガリガリガリ!? [雑感]

 5月から使い始めた赤ペン(正確には赤のレフィル)は調子良かったのだが、先ほどメモを取ろうとして書き始めたら「ガリガリガリ...」と紙面を引っかくような感触がする。「(。´・ω・)ん?何でガリガリすんの??」ペン先を見ると、何故かインクが滲んでいて、紙に書こうとしてもインクの玉が付いてしまう。
インクが玉にになってしまう
一定の速度で動かせば書けない事は無いけれど、ペン先を一旦紙から離してから改めて字を書こうとすると、ペン先を紙に置いた瞬間に赤い玉が付いて文字にならなくなってしまう。筆記体なら何とか使えるだろうが、国内ではこれじゃ実用に耐えられない。

 「何でだろう?」ペン先をルーペで見たら、先端のボールが無くなっているではないか!
ペン先のボールが無い
書いているうちに外れてしまったらしい。よく見ると、ペン先から僅かに針金のような物が出ている。
 極端に寝かせて書いていると、ボールを支えているペン先がすり減ってボールが外れてしまう事はあるけれど、このペンはそのような使い方はしていない。拙者は筆記具を寝かせて書くのが苦手なのである。

 ネットの情報に依れば、この針金みたいな物はペン先のボールを押さえるバネなんだそうな。ボールが無くなってしまうと修理は不可能、ペンとしてはもう使えない、と。
 まだ3/4ほどインクが残っているけれど、残念ながらこれにてお役御免となった。
使えなくなったレフィル
赤ペンが無いと困るので、とりあえず1階で使っていたペンを使っているけれど、近いうちに買い出しに行かなきゃなー。思わぬ出費になりそうだ。(汗)
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グヤトーンFLIP200Fを手に入れた [音楽]

 先日ネットを漁っていたら、グヤトーンのギターアンプが市販価格の1/3程度で、しかも自宅から近い所で売りに出されているのを発見!
 早速問い合わせてみたら「動作確認できる環境が無いので音は出していないが、AC100Vに繋いで電源が入るところまでは確認済み」という話だったので「電源入るなら何とかなるでしょ」と思い、譲って貰った。
グヤトーンFLIP200F
プリチューブ・タイプのFLIP200Fである。
FLIP200F
ネット上で調べてみると、この機種はFLIP300FCの祖先にあたるモデルだそうだが、出てくる音は随分違うらしい。先日トランスがお陀仏になって現在廃業中(?)のFLIP300FC(画像左)と比べて見ると、一回り小さい。FLIP300FCのスピーカは10インチ、FLIP200Fは8インチだ。
FLIP300FC(左)に比べ一回り小さい
倉庫かどこかに保管されていたらしく、全体が埃まみれ。
全体埃だらけ
裏側にはジャック類が並んでいる。
リア・パネルのジャック
「レコーディングモデル」と謳っているだけあって、LINE OUTの下に出力インピーダンスと出力レベルが記載されており、とても分かり易い。
 内側の上に、2本の真空管12AX7とトランスが見える。
アンプの内側
スピーカ・ユニットはグヤトーン純正のSP-2012(8インチ)が使われている。
スピーカはSP-2012
プレートにシリアル番号と消費電力(18W)が打刻されている。
プレートにシリアルとワット数が打刻されている
一寸音を出してみた。

 FLIP300FCと比べると、音の出方がシャキッとしているというか、音の出方が速い(?)ように感じる。FLIP300FCの方は少しゆったりしているというか、もう少しまろやかな感じだった。ネット上の情報に依れば、MATCHLESS(マッチレス)のアンプに似ているらしい。
 どのツマミを動かしてもガリが凄く、少し動かすだけで「バリッ」と大きな音が出る。チャンネル切替スイッチを押す度に「ボンッ」と大きな音が出るので、スピーカ・ユニットが飛ばないか心配になる。でも、それ以外の動作は至って普通。古い機種なので電解コンデンサは全交換だが、それ以外はボリュームのオーバーホール程度で済みそうだ。
 無音の状態でもノイズがやや大きいけれど、部品劣化に依るものなのか、それともこれが本来の状態なのかは判らない。
 まだ高音域の出方までは調べていないが、オーバーホール後も音が丸いようならスピーカ・ユニットの交換も考える方が良いかも知れない。

 FLIP300FCよりも更に古い機種だけど、一応真空管を使ったアンプを安く入手できた。
 内部の状態を確認してオーバーホールする積りだが、序に回路図も作成しようと思っている。勿論、正常動作状態のトランスの出力電圧なども測定する積りである。

(続く)
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古い扇風機の再修理 [電子回路]

 拙者より年寄りの古い扇風機は、3年ほど前に修理して以後問題無く動いていた。
昭和30年代後期の扇風機
 ところが、数日前から風量を「3(弱)」にすると、羽根は一応回っているけれど殆ど送風できないほど回転が遅い。「2(中)」にすると少しは風が来るけれど、以前のような風量とは程遠い。「1(強)」にすると、前と変わらずかなり強い風が来る。「どうして...?とりあえず、分解してみるか。」

 ひょいと持ち上げた時、ACプラグが僅かながらもグラグラするのが気になった。
僅かにぐらつくACプラグ
「何でぐらつくんでしょ?」ネジを外したら、片側がポロリと落ちた。
中で外れていた
ネジが緩んで外れ掛かっていたらしい。序なので、プラグ本体を万能クリーナーで磨いてみたら奇麗になった。画像右が磨く前、左が磨いた後だ。
磨くと奇麗になった(左側)
改めてネジをきっちり締め込んでおく。
ねじを締め直したところ
本体底面にあるゴム足は、経年劣化でカチコチになっている上に、擦り減ってネジの頭が出てしまっている。更に、1つはゴム足そのものが取れてしまっている。
扇風機底面
ゴム足は別途ホームセンターかどこかで仕入れてくる必要がありそう。(汗)

 底の蓋を外すと回路が見える。
扇風機の内部回路
ここにあるのは、進角用コンデンサと風量切替スイッチ、それに延長コード用ソケットの3点のみ。チョークが無いので、風量はモーターのコイルを直接切り替えているようだ。進角用コンデンサは見た目は問題無いけれど、60年近く経っているから近いうちに交換する方が良いかも知れない。念の為に容量を測ってみたが、正常な範囲内だった。
 配線も問題は無いので、怪しいのは接点だ。風量切替スイッチを外す。
外した風量切替スイッチ
ネジ2本を外すと分解できた。
スイッチを分解したところ
接点をボタンで押す構造だ。
 AC100Vが直接かかる接点を押すからなのか、ボタンは全て陶器製でずっしりと思い。
重い陶器製のボタン
万能クリーナーで軽く洗っておく。
 接点は案の定真っ黒になっている。
接点は真っ黒
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くと奇麗になった。
接点を磨いたところ
ボタンを組んで元通り組み立てる。
ボタンを組んでいるところ
板バネが入っていて位置が安定しない為、組み立てには随分と梃子摺ったけれど、何とか組み立てられた。

 ここでAC100Vに繋いで動作を確認する。
 以前よりは良くなっているけれど、やっぱり回り方が鈍い...と思っていたら、そのうちに止まってしまった。(汗)「ええっ、どうして?」少なくとも電気回路上は何処にも問題は無い。「何故じゃー???」何気なく羽根を手で回してみると、「うわっ、重い!」止まってしまった原因はモーターにあるようだ。そういえば、今までモーター部は分解した事が無い。
 早速分解に取り掛かる。この機種はモーター一つで羽根と首振りの両方を動かしていて、後ろ側に首振り用のウォームギアがある。
モーター部を分解中
蓋を開けたら、中はグリス?がドロドロになっていた。
蓋を開けたところ
部品も内部も全て奇麗に拭き取る。
部品の油分を拭き取ったところ
更に分解して、押さえ金具を外す。
更に分解中
モーターの回転子を取り出す。
取り出したモーター回転子
引っこ抜くだけなのだが、何故か固くてかなり手間取ったけれど、何とか取り出せた。
 本体側を見ると、回転子の軸受けはベアリングではなくてメタル軸受けである事が判る。
このモーターはメタル軸受け
嵌め合いがかなりキツメでグリスを使うのは良くないので、高潤滑スプレーを使う。
潤滑スプレーを使う
CRC-556のような灯油に近い成分だと短時間で流れてしまう為、頻繁に注油しないと駄目だから注意が必要だ。
 ウォームギア部にはグリスをたっぷり付け、元通り組み立てて完成である。

 AC100Vに繋ぐ前に、まず手で羽根を回してみる。「おぉ、軽く回る回る~!」AC100Vに繋いで動かすと、以前と同じように動き、おかしな所は何もない。上手く修理できたようでホッとした。古い製品は回路が単純なので、修理が簡単なのが有難い。
 進角用コンデンサとゴム足と言う2つの課題は残ったものの、普段使いには全く問題無い状態に戻せた。めでたしメデタシ、である。
タグ:昭和 扇風機
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テイクアウト [雑感]

 随分前に戴いたチェーン店の券の使用期限が近づいてきたけれど、中国武漢ウィルス(コロナウィルス)がぶり返している事もあって、外出して使うのは気が引ける。幸い、そのチェーン店はテイクアウトもやっているので、ネットでメニューを見て電話で前日に注文した。多くなり過ぎて食べ切れないので券全てを使い切る事は出来なかったけれど、もう一回テイクアウトを利用すれば十分使い切れる程度の残額となった。

 翌日の夕方、指定した時間に受け取りに行った序に、1年以上前に貰ってそのままになっているQUOカードを使って、コンビニでお酒も買った。
コンビニで仕入れたお酒
コンビニで買い物なんて何年振りだろう?(笑)ちなみに、利用したコンビニは知らないうちにローソンに変わっていた。滅多に通らない道の途中にあるので、今まで気が付かなかったのだ。自宅周辺のコンビニは廃業が圧倒的に多く、チェーン乗り換えは珍しい。

 自宅に戻り、机の上に並べたら、結構な量だ。
袋が多い
袋から出すと、やっぱりかなりの量。(笑)
かなりの量
このお店は年に数回利用しているけれど、テイクアウトも全く同じ味で一寸安心した。

 感染防止対策で「お持ち帰り・テイクアウト」が増えているようで、あちこちのお店に「テイクアウトできます」の立て看板が出ている。まさか自分が利用する事になるとは思ってもみなかったけれど、自宅でお店の味を再現できるというのは案外良いもんだなーと思う。
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