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タフソーラーのウソ [時計]

IMG_1548.JPG バイクに乗るようになってから日帰り程度の登山もするようになり、以来カシオが出している気圧計付のウォッチを使って来た。
 それまで10年ほど使っていたプロトレックシリーズのウォッチが、数年前に電池交換しても全く動かなくなってしまい「こりゃー時計の寿命か。案外短いナ」と思いつつも次なるウォッチを物色、当時「太陽電池のタフソーラーで電池交換不要」を最大の売り文句にしていたカシオプロトレックPRG-50を購入し使っていた。
 ところが、未だ4年弱しか使っていないのに、1ヶ月ほど前から夜になると画面表示が出なくなるようになってしまった。「あれぇ?故障?」と思ったが、夜になると「充電不足」の表示に変わっていることに気が付いた。昼間太陽光に当てておくと「フル充電」の表示になる。

 ネット上で情報を探してみると、同様の例は沢山出ている。交換用電池は「CTL1616」というコバルトチタンリチウムの二次電池で一般店頭では入手不能、カシオのサービスセンターへ送って交換することになるそうな。でっ、交換手数料は通常の電池と違って手数料込で7千円以上と随分と高くつくらしい。「時計本体価格の3割近い金額を電池交換に投資するってどうよ??」って感じてしまうのは拙者だけではあるまい。
 幸い、ネット上を漁っていてCTL1616を安価に入手できたので自分で交換したが、「ひょっとして電池交換費の高さでメゲさせて、自社製品に買換えさせるというカシオのシナリオなのか?」と思ってしまう。

IMG_1549.JPG なお、CTL1616の技術仕様は開発元の「真似下産業」(よーするに、「パナソニック」)のサイトで公開されている。それによれば「2.6V一定で充電し2kΩの負荷で2Vまで放電というサイクルを千回繰り返しても85%程の容量を維持しており優れている」とある。
 この技術仕様を隅から隅まで読んでも、何を以て「優れている」と言ってるのかサッパリ分からないが、2次電池である以上劣化は避けられず、数年での交換は必至であることは間違いない。当然カシオもそのことは重々承知している筈だから、「タフソーラーで電池交換不要!」という宣伝は「真っ赤なウソ」と謂はざるを得ない。

 タフソーラーは名前こそ「タフ」が付いてはいるものの、か弱くて出力が不安定な太陽電池が充電電源なのだから、技術仕様通りに充電させるのはまず無理だ。そうなると実際の仕様ではもっと電池の寿命が短かくなる筈で、今回の4年弱というのは良く持った方かも知れない。

 でっ、どうするか、だが...大まかに2通りある。「買い替える」か「あえて普通の電池CR1616を使って乗り切る」か、である。
 買い替えるとすれば、当然ソーラー系列の時計は避けることになる。今はホームセンターなどで「電池寿命が10年」というのを売り文句にしている普通の時計が千円程度で手に入るし、普通の電池の方が圧倒的に安いからネ。精度とか気圧計とかを抜きにして考えれば、これで十分。ただ、時計と高度計が別々となると荷物が増えるので余り嬉しくはない。
 メーカの保証外となってしまうが、ソーラーチャージ回路をカットしてCTL1616と同じ寸法電圧のCR1616を入れて使うという手もある。CR1616は100円ショップでも売られている電池だから入手に困ることは無い。チャージ回路をカットする必要があるかどうかは微妙な問題だが、微弱とはいえ充電電流が電池に流れるとなると、電池本来の使い方から大きく外れることになり、液漏れなどを起こす可能性もある。「そこまでしてその時計を使いたいか?」と問われると...ウーン...。[たらーっ(汗)]

 結論としては、「カシオ以外の製品に買換え」ることになりそうだ...。
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