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個人輸入CD その2 [音楽]

 数日前に、米AmazonからCDが届いた。Emily Remler (エミリー・レムラー)の初リーダー作「Firefly(1981)」である。
firefly

 このアルバムはPat Metheny(パット・メセニー)ら大御所から称賛されていただけに発売当時から気になっていたが、当時のアナログ盤(要するに「LP」ね)は三千円前後と非常に高価で、高校生のブンザイだった拙者は手を出せなかった。彼女の死後は店頭で全く見かけなくなり、その後も気になりつつも何故か今まで買いそびれていたうちの一枚である。

 早死にで活動期間が短かった為、残されたアルバムの数も少ない。EmilyはこのCDで初めて耳にしたが、巷で「Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー:本来は「モントゴメリー」という発音が正しい)直系」と言われているように、本当に無駄な音を出さず出しゃばりもしないものの、地味に徹するのでなく、さり気なく自己主張している。速いパッセージの所々でフィンガリングに危うさが出てしまう面はあるが、安心して聞いていられる。このアルバムはしっとりした曲でまとめられており、ジャズを全く知らない人が聞いてもイージー・リスニング用として十分通用しそうだ。

 聞くところに依れば、Monty Alexander(モンティ・アレクサンダー:ジャズ・ピアニスト)の彼女だったEmilyはLarry Coryell(ラリー・コリエル:ジャズ・ギタリスト)との不倫に悩み、麻薬を使うようになったんだとか。彼女の紡ぎ出す音楽には力強さを感じるが、実生活ではやはり弱い存在だったのかも知れない。その後、OverDozeが致命的となり1990年オーストラリアであの世へと旅立ってしまった。まだ32歳という若さで。彼女の死後「MontyやLarryのプレイに精彩が無くなった」と謂われているそうな。生きていればもっと良い作品を楽しめただろうに...と思うと残念である。
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