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懐かしき電卓 [雑感]

 だいぶ暖かくなってきたので、寒さで中断していた家の中の荷物整理を再会させ、昨日も押し入れに詰まっている荷物をガサゴソと出して来て整理していた。

 しばらくして「オォ、これはこれは懐かしいなー」と感じるものが出て来た。昭和50年代に「Omronエイト」の名称で販売されていた、蛍光表示管(VFDとかFLディスプレイとも言う)を使った電卓である。箱に写っている擬人化した花はそのままTVの宣伝にも出ていたような記憶がある。これは「86」というタイプの電卓で、箱の中にあった保証書には「電子卓上型計算機」と書かれている。
IMG_2279.JPG
 「未だ動くかな?」と電池を入れて見たが、ウンともスンとも言わない。「当時の回路実装技術からして、ばらして手を入れりゃ動くだろう」と思い、早速分解...といってもネジ一つを外すだけでバラバラに。まだ樹脂の柔軟性に依存したグロメットなどは使われていないから、分解するのはとても簡単。分解したら、本体内側に「修理用伝票 昭和51年」という紙片が2枚入っていたから、分解して修理する前提の設計になっているようだ。

 基板を見ると電解コンデンサに膨張やパンクはないし、全体的に綺麗なので、「ひょっとして電源部の接触が悪いだけ?」と思って電源部の接点を磨き、再び電源を入れたら動き出した。色々計算して見たが、動作は正常だ。
IMG_2278.JPG
 この時代は表示が左詰めなので、使っていると何とも不思議な感じがする。
 電源部の接触が経年変化で動作が不安定になっていて、電卓本体を少し動かしただけで電源が切れたりする。接点が電蝕で少し傷んでいるから、放置すればまた接触不良になるだろう。単純な構造で手持ちの部品で修理できそうだから、そのうちに直してみようか、なんて考えている。
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コメント 5

ブルル

懐かしいですね!
私のところにも、CASIO社製の似たような電卓があります。
電源をONにすると、なぜかチリチリ!?と音がします(笑)。

by ブルル (2010-04-12 15:03) 

tama

家が商売をしていた関係で、電動加算機なるものをオヤジが買ってきたのを覚えています。
モーター駆動で、足し算と引き算しかできないのです。「ウィーン・カシャンカシャン」と派手な音がして、それとともに印字されたロール紙が出てました。
たぶん、昭和40年前後かな。10マンエンくらいしたと言ってたような・・・。
by tama (2010-04-12 17:40) 

Rifle

> ブルルさん
 効果音付き?...な訳ないですよねー。(^^;
 発振回路は普通可聴域外に設定しますから、音がするのはチョット危ないかも?

> tamaさん
 うわぁ、加算機をご存じなんですか。当時で10万って凄いナー。
 拙者が実物で動作を見たのは紙テープ(当時小学生でした...)までで、それ以前のものは展示品や画像でしか見たことが無いんです。
by Rifle (2010-04-12 20:11) 

ひらがな

1978年ころ貧乏な学生だったころ、電卓を拾いました。
それは遅いうえに計算間違いをするのです。捨てがたい計算機でした。
by ひらがな (2010-04-13 01:39) 

Rifle

> ひらがな さん
 遅いのはともかく、間違うというのは凄いですね。
 回路がおかしくなっていたから遅くて間違ったんでしょうけど...。(^^;
by Rifle (2010-04-13 16:11) 

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