R1200Cラスト・ラン：ナンチャッテ技術者の凸凹日記：SSブログ

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R1200Cラスト・ラン　[バイク] [編集]

　ETC機器を次期マシンに移設するため、BMW R1200Cとはいよいよ今日でお別れである。

今年1月に購入し、今日までの9ヶ月間の走行距離は2526km。結婚してからはバイクに乗る回数が大幅に減っていて1年間で走る距離が700km位だから、この距離数は結婚して以後最大で、案外あちこち乗り回していたことになる。元々は来年4月の車検まで乗り続ける積りだったが、あることがきっかけとなって急に乗り換えることになった。そのきっかけとは...

　以前から林道お散歩用にオフロードバイクが欲しいと思っていたけれど、今の状態ではバイクが2台あってもなかなか乗る時間が無いのと、中古でも250ccクラスのオフ車はそれなりの投資が必要なので、ずーっと1台のままだった。が、R1200Cになってからは、その車重から舗装林道のような細い道ではかなり気を使って走らねばならず、「やっぱオフロードも要るのかなぁ」と思い始めていた。そんな時、別件でネットをあちこち探し回っていた時に偶然格安のオフ車を見つけた。早速そのバイクを置いている店に問い合わせたら幸いなことに未だ売れずにあったけれど、冗談半分でR1200Cの下取り額を聞いたら「えーーーーーっ？！」と思いも寄らぬ金額を提示され愕然とした。

　「幾らなんでもそんなに安い筈が無いっ！」とネット上で買取額を調べると、そのお店ほどではないものの、決して高い金額では売れないということが段々と判ってきた。「このまま車検まで乗っていたら、本当に値が落ちてしまうかも知れない」と思い、早速買取業者数社に連絡を入れて買取額を査定して貰ったら、数万の違いはあるものの、どの業者も40万弱の金額を提示してきた。額提示の際、口裏を合わせたかのように「ディーラーならもっと高いですよ」と言うので、購入店のノースウィングJCへ持ち込んで査定して貰ったら...ゲゲゲッ！誰にも負けないブッチギリの最安値！！という結果になってしまった。

　そんなこととは全く無関係に、夏から色々なバイクを試乗して回っていた。車検のタイミングで乗り換えを考えていたからだ。ただ、試乗後にお店の人に色々聞いて見ると、車検間近のバイクは値落ちが大きいので車検を待たずに乗り換える方が下取り額は高いと、どのお店も言う。
　試乗で乗り換えの候補に残ったのは、トーカイオート（豊田市）というお店で試乗させて貰ったER-6nとZ1000、いずれもKawasakiのバイクである。20年以上Kawasakiを乗り継いでいたからという訳ではないが、やはり拙者にはKawasakiのバイクが合っているように感じる。また、単に試乗目的で来店したに過ぎない拙者にも、トーカイオートの皆さんから親切丁寧に対応して貰い、R1200Cの下取り額もかなり良かったこともあって、「もうここで買っちゃおうか」と思った位だったが、春先に試乗したKTMのシビアなまでのレスポンスの良さが引っかかっていて即決するまでには至らなかった。

　色々と考えに考えている間に時間はどんどん過ぎて行った。9月も押し詰まった頃になって改めてKTMのディーラーに出向き、R1200Cを査定して貰ったら、今までの最高値と同じ額、しかもキャンペーン中で10万円分の好きなパーツも無料で付けられるというので、一応1日悩んだけれど結局再びKTMに跨ろうと決めたのであった。

　知人に複数のBMW乗りが居ることもあってR1200Cは一度乗ってみたいと発売当初から思っていたバイクだが、いざ乗ってみるとBMWらしからぬ部分が意外に多いのと、山道の走り難さがネックとなり「バイクの方向性とオレの使い道が合っていない？」と感じるようになった。乗り慣れて走る距離が長くなるに連れて、その違和感は徐々に大きくなっていた。
　その車重から初めのうちはおっかなびっくりという感じで大人しく乗っていたが、慣れてきて細い道にも入り込むようになると、ある程度の速度で狭い路地を曲がる度にリアタイヤの荷重が抜けてしまうような感覚に違和感を覚えるようになった。ゲルマン民族のような立派な体格であれば問題無いのだろうが、拙者の体格ではリアへの荷重が十分ではないのかも知れないし、乗り慣れて振り回すような乗り方になっていたのかも知れない。いずれにせよ、細いコーナーを曲がる度にかなり速度を落とさねばならず、山道を走っても以前のような楽しさを感じなくなってしまい、それが不満として蓄積されていった...そこへ買取額の問題が出てきて、乗換えを決意したという感じである。
　

　酷い暑さがようやく落ち着いたと思ったら、気温が随分と下がってきてバイク乗りには少々寒く感じられるようになった。気候的には少し変なタイミングで乗り換えることになってしまったが、路面がバイク走行に向かない状態になるまでにはまだまだ時間があるので、新マシンの慣らしも兼ねてできる限り多く走りたいと思っている。