ペットボトルでエコお風呂？

　週末に「貧乏人のささやかな楽しみ」として呑んでいる自家製ハイボールの原酒は安価な4リットル入りウィスキーである。
　数ヶ月かけて、遂に全て飲み干して空になった。

以前、関東の親戚が拙宅へ遊びに来た際「このペットボトル大きいね。空になったら貰えない？」と頼まれていたので、所用で妻がその親戚宅へ行く時に持って行かせた。「何で大きなペットボトルを？」と思われるだろうが、その理由は簡単だ。

　その親戚はお風呂が大好きなのだが、集合住宅に住んでいるので太陽熱温水器を取り付けることが出来ない。
　そこで、風呂を沸かすガス代を少しでも節約するために、日当たりの良いベランダに水を詰めたペットボトルを並べて暖め、それをお風呂の使うのだそうな。限られた面積しかないベランダでは、500mlのボトルだと幾ら沢山並べても大した量にはならないが、それでも風呂が沸くまでの時間が数分短縮できるんだとか。
　しかし、小さいボトルでは効率が悪いし量も少ないので、大きなペットボトルが欲しいというのだ。

　4リットルのボトルというのは酒類によく使われているが、他ではあまり見かけない。また、親戚は現在一人住まいで、しかもアルコール類は一切飲まないから、大きな容量のペットボトルを手に入れる機会が無いのだそうだ。

　一般的なお風呂の容量はおよそ180リットルだから、4リットルなら45分の1に当たる。仮に4リットルのペットボトルが5本あれば1割強の水を太陽熱で温められることになり、節約できるエネルギーはかなりの量になるだろう。
　一寸したことではあるが、これも立派な「エコ」だと思う。

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