防湿庫の代わり(その2) [カメラ]
先日、防湿庫の中身の大半をナカバヤシのドライボックスDB-27Lに移したが、今のところ順調である。
使用頻度の高いハッセルブラッド一式も、鮨詰めにすれば何とか入りそうだが、そうなると取り出すのが面倒になるし、使用頻度の高い機材は分けて保管する方が良いと考え、あちこち探しているうちに見つけたのがこれ。
真空ドライボックス「Vacuum Anti-Moisture Dry Box」VAM-5101である。
サイズは「L 30.2cm × W 22.8cm × H25.5cm、11.5リットル」となっているが、圧力に耐えられるように全ての面にリブが入れられており、四隅も樹脂の補強があるので実用上の内寸はL25cm × W19cm × H16cm程度、内側には湿度計が付いている。
上蓋が排気ポンプを兼ねる構造になっており、見た目よりも少し重い感じがする。
普段使っているバリゴ社の腕時計(アルチメーターコンパスno.46リストオン)の気圧計測機能を利用して、どの程度気圧が下がるのかを実験してみよう。まずは平常状態で計測する。
時計の下側の小さな数字が絶対気圧で、1010ヘクトパスカルである。
次に、ハンドルを前後に往復させて内部の空気を吸い出す。
30回の操作で右側にある黒い樹脂製の内部圧インジケーターが凹んで、蓋の表面とほぼ同じ高さになり、更にそこから20回ほど操作するとインジケーターが蓋の表面よりも凹んだ状態になる。
この状態での気圧を見ると、かなり下がっているのが判る。
525ヘクトパスカルだ。これは5000m級の標高に匹敵する気圧だから、かなり低くできる訳だ。しかし、「真空」という言葉には程遠く、「減圧」という言葉を使うべきだろう。この時の内部の湿度計は35%以下を指している。
内部の湿度計が気圧の影響を受けない構造であればこの数字を信用しても良いが、説明書には湿度計については一切触れられていないので判らない。しかし、内部の空気を追い出すと水蒸気も一緒に追い出すので内部の湿度も下がるという仕組みだから、絶対的な水分は間違いなく減っている筈なので、これで良いのかも知れない。
蓋を開けるには、左側のボタンを押して空気を入れれば良い。
真空度は判ったので、早速ハッセルブラッド一式を入れてみる。
入れる際には多少の工夫が必要になるものの一応全てが入り、更に、やはり使用頻度の高いコンタックスT2ゴールドも隙間に入れることが出来た。ボックスの四隅が丸いのと、壁面に強度を稼ぐ為のリブが内側に出ているので、思った程は機材が入らないのが少々残念だが、これだけ入れば実用の範囲内と言って良さそう。ちなみに、入ったものを並べると、こんな感じである。
添付の説明書には「気圧、温度の変化や、長時間の経過によって内部気圧が上昇することがあるので、上昇したらサイドポンプで空気を抜くように」という旨の記述がある。未だ届いたばかりだから、時間の経過が内部気圧にどう影響するかはこれから実験して検証し、その結果はここに追記する積りである。
<2012年11月28日追記>
その後については此処に追記する積りでしたが、量が多いので別記事としました。
使用頻度の高いハッセルブラッド一式も、鮨詰めにすれば何とか入りそうだが、そうなると取り出すのが面倒になるし、使用頻度の高い機材は分けて保管する方が良いと考え、あちこち探しているうちに見つけたのがこれ。
真空ドライボックス「Vacuum Anti-Moisture Dry Box」VAM-5101である。
サイズは「L 30.2cm × W 22.8cm × H25.5cm、11.5リットル」となっているが、圧力に耐えられるように全ての面にリブが入れられており、四隅も樹脂の補強があるので実用上の内寸はL25cm × W19cm × H16cm程度、内側には湿度計が付いている。
上蓋が排気ポンプを兼ねる構造になっており、見た目よりも少し重い感じがする。
普段使っているバリゴ社の腕時計(アルチメーターコンパスno.46リストオン)の気圧計測機能を利用して、どの程度気圧が下がるのかを実験してみよう。まずは平常状態で計測する。
時計の下側の小さな数字が絶対気圧で、1010ヘクトパスカルである。
次に、ハンドルを前後に往復させて内部の空気を吸い出す。
30回の操作で右側にある黒い樹脂製の内部圧インジケーターが凹んで、蓋の表面とほぼ同じ高さになり、更にそこから20回ほど操作するとインジケーターが蓋の表面よりも凹んだ状態になる。
この状態での気圧を見ると、かなり下がっているのが判る。
525ヘクトパスカルだ。これは5000m級の標高に匹敵する気圧だから、かなり低くできる訳だ。しかし、「真空」という言葉には程遠く、「減圧」という言葉を使うべきだろう。この時の内部の湿度計は35%以下を指している。
内部の湿度計が気圧の影響を受けない構造であればこの数字を信用しても良いが、説明書には湿度計については一切触れられていないので判らない。しかし、内部の空気を追い出すと水蒸気も一緒に追い出すので内部の湿度も下がるという仕組みだから、絶対的な水分は間違いなく減っている筈なので、これで良いのかも知れない。
蓋を開けるには、左側のボタンを押して空気を入れれば良い。
ダウンロードは🎥こちら
この動画では判り難いが、実際に見ていると空気を吸い込むとボックス底面がユックリ膨らんで行くのが判る。真空度は判ったので、早速ハッセルブラッド一式を入れてみる。
入れる際には多少の工夫が必要になるものの一応全てが入り、更に、やはり使用頻度の高いコンタックスT2ゴールドも隙間に入れることが出来た。ボックスの四隅が丸いのと、壁面に強度を稼ぐ為のリブが内側に出ているので、思った程は機材が入らないのが少々残念だが、これだけ入れば実用の範囲内と言って良さそう。ちなみに、入ったものを並べると、こんな感じである。
添付の説明書には「気圧、温度の変化や、長時間の経過によって内部気圧が上昇することがあるので、上昇したらサイドポンプで空気を抜くように」という旨の記述がある。未だ届いたばかりだから、時間の経過が内部気圧にどう影響するかはこれから実験して検証し、その結果はここに追記する積りである。
<2012年11月28日追記>
その後については此処に追記する積りでしたが、量が多いので別記事としました。
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